ディレクター分析の記事一覧
ディレクター分析の記事一覧です
広瀬すず×杉咲花×清原果耶『片思い世界』はどんな物語に? 坂元裕二の過去作から予想
3月15日、映画『片思い世界』の製作が発表された。 脚本は坂元裕二。監督は土井裕泰。2人は過去にテレビドラマでは『猟奇的な彼…
ブラッド・ピットはなぜアメリカの暗部を描くのか? プランBでの志と作家性を読み解く
映画業界が震撼したハーヴェイ・ワインスタインの性暴力事件を記事にしたワシントンポストの記者たちによる実録本『その名を暴け #Me…
2023年は「監督・山田尚子」が日本中に届く? 『きみの色』で国民的作家へ
2023年、間違いなく注目を集める監督がいる。映画『きみの色』の公開を秋に控えた山田尚子だ。すでにアニメファンからは広く知られた…
ジャン=リュック・ゴダール、アイヴァン・ライトマンら偉大な映画監督たちを偲んで
毎年多くの映画人がこの世を去る。それはどうしたって避けられないことである。アカデミー賞の授賞式に必ず設けられている追悼のメモリア…
宮崎駿、『君たちはどう生きるか』は最後の長編監督作品に? 今後のジブリの行方を占う
宮崎駿監督による10年ぶりの長編作品『君たちはどう生きるか』が2023年7月14日に公開されることが発表され、世間を賑わせている…
『作りたい女と食べたい女』脚本・山田由梨の稀有な才能 “リアル”を掘り下げる眼差し
ドラマ好きであれば、誰しも好きな脚本家のひとりやふたり、いるのではないか。 その中でも、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK…
プロデューサー、小説家、映画監督 “何者”でもない川村元気が『百花』に込めたものは?
気鋭の映画プロデューサーの長編初監督作品、劇場版『ドラえもん』の脚本家による監督作、原作者が自ら監督――。『百花』という映画に重…
モリコーネ音楽に“生”で触れる機会を見逃すな! 魂を揺さぶる特別コンサート
映画好きなら見逃せない貴重なコンサートが11月5日、6日の2日間、東京国際フォーラム ホールAにて開催される。2020年にこの世…
“原作もの”の名匠・三木孝浩 『セカコイ』『TANG タング』『アキラとあきら』での手腕
“原作もの”を手がける名匠・三木孝浩監督の最新作が3本も立て続けに封切られ、全国で公開中だ。『今夜、世界からこの恋が消えても』『…
城定秀夫作品にハズれなし 青春も性春も、あらゆる題材を手際よく料理する手腕
今、日本映画で最も多作かつ、〈当たり〉の多い監督といえば城定秀夫をおいて他にいない。青春も性春も、あらゆる題材を手際よく料理し、…
追悼・青山真治監督 偉大な同時代作家との出会いと別れ
まだ57歳だというのに青山真治がこの世を去ってしまった。畏友の追悼文を書かねばならぬこの運命を、ただ呆然として呪うことしかできな…
『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の稀有な“客観力” 過去作の宣伝担当に聞くその人柄
この数カ月で世界で最も知られることになった日本人映画監督と思われる濱口竜介。『ドライブ・マイ・カー』が第94回アカデミー賞に作品…
濱口竜介を“声の作家”として読み解く 初期作から『ドライブ・マイ・カー』に至るまで
「自分自身に耳を傾けなかった。だから僕は音を失ってしまった」(※1) これは、濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』…
その歩みは香港アクション映画の歴史である アクション監督・谷垣健治の波乱万丈の足跡
「谷垣健治」この名前は覚えておいて損はないと思う。谷垣さんは今や日本映画界になくてはならない人物であり、あと数十年後に日本映画の…
タランティーノ、引退作はコメディ映画を構想中? 「考えている時間が楽しい」
『パルプ・フィクション』(1994年)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)などを手がけるクエンティン…
濱口竜介が描いてきた“わかる”感覚の特別さ 『ドライブ・マイ・カー』を起点に紐解く
濱口竜介が熱心な観客を獲得してきた理由 『ドライブ・マイ・カー』はカンヌ国際映画祭において、日本映画初となる脚本賞ほか、…
『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界
※本稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のラスト…
『シン・エヴァンゲリオン』は庵野秀明自身との決別だった 『プロフェッショナル』を観て
「警告」という文字が画面を埋め尽くしたあと、スマホで動画を撮りながら駅(宇部新川駅だ!)の階段を全速力で駆け上がってゆく男性の姿…
“映画監督”土井裕泰の作家性 『花束みたいな恋をした』が描く“特別なことではない時間”
「坂元裕二さんのシナリオが素晴らしい言葉に溢れていたので、私から特別なことは付け加えなくていい、と思いながら作りました」 2…
『ヘレディタリー/継承』が愛され続ける理由とは 短編から探るアリ・アスターの作家性
アリ・アスター監督の『ヘレディタリー/継承』がNetflixに配信されてからしばらくの間、国内映画TOP10にランクインしていた…
キム・ギドク監督の死から考えなければいけないこと これからの映画界をより良いものにするために
2020年12月11日、韓国のキム・ギドク監督が新型コロナウイルス感染症によりラトビアの地で急逝した。ヴェネチア、ベルリン、カン…
劇場デビューから10年 瀬田なつき作品が持つ“浮遊感”の魅力を紐解く
「全部気のせいだったらどうしよう」 映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』の中で、主人公のハルコ(山田杏奈)は初めて…
『共演NG』は秋元康の企画力の真骨頂 80年代から現在まで話題作を生み出し続けた歴史
芸能界の裏側を赤裸々に描いた『共演NG』(テレビ東京ほか)は視聴者の欲望のど真ん中を射抜く。 中井貴一演じる人気俳優・遠山英…
『ルパン三世 THE FIRST』から考える山崎貴監督の作家性 ポイントは原作へのオマージュにあり
11月27日放送の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)にて、山崎貴監督作『ルパン三世 THE FIRST』が放送される。11…
演劇畑出身・玉田真也作品の魅力は“多層性”にあり? 深田晃司監督作品と共通する“距離感”
玉田真也が監督・脚本を務める映画『僕の好きな女の子』が現在公開中だ。 お笑い芸人の又吉直樹が書いたエッセイを原作とする本作は…
『今日から俺は!!』福田雄一が構築する卓越した世界観 バラエティ作家を経て確立したカラー
2018年に福田雄一監督がドラマ化した『今日から俺は!!』(日本テレビ系)を映画化した『今日から俺は!!劇場版』が劇場公開され、…
森下佳子、坂元裕二、岡田惠和はコロナ禍をどう描いた? 名脚本家たちが描く短編ドラマの心地よさ
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が2020年4月6日から発せられたことによって、7日以降、映画やドラマがのきなみ撮影…
『思い、思われ、ふり、ふられ』『きみの瞳が問いかけている』にも期待 必見の三木孝浩監督作は?
これまでに数々の“原作モノ”の映画を世に放ち、多くの若手俳優の才能をいち早く引き出してきた三木孝浩監督。その鮮やかな手腕には、原…
大林宣彦監督は映画の伝道師だった 遺作『海辺の映画館』まで自由を表現し続けたその功績
4月10日19時23分、映画監督の大林宣彦さんが逝去した。先日追悼放送された『時をかける少女』(1983年)をはじめ、大林監督作…
大林宣彦監督が映画界や社会に遺したもの その“フィロソフィー”から何を学ぶべきか
大林宣彦監督が、2020年4月10日に肺がんで亡くなった。『HOUSE/ハウス』(1977年)で長編映画デビューを果たして以来、…
演劇業界が直面するコロナウイルス問題 すべての劇場に灯りがともることを祈って
エンタメ業界が揺れているーー。 新型コロナウイルス感染症対策として政府が出した「要請」により、大規模イベントや公演の“自粛”…
ポン・ジュノは初めからポン・ジュノだったーー『パラサイト』でアジア映画初の偉業を果たすまで
ポン・ジュノ旋風が吹き荒れている。監督作『パラサイト 半地下の家族』が、カンヌ国際映画祭で韓国映画に初の最高賞パルムドールをもた…