作品評の記事一覧

(2757件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を考察

『シビル・ウォー』はなぜ多くの観客に受け入れられたのか アメリカの悲劇的な姿を追体験

アメリカ南北戦争(アメリカン・シビル・ウォー)のような内戦が、現在のアメリカで始まったら、果たしてどうなるのか。映画『シビル・ウ…

『室井慎次  敗れざる者』の役割を解説

『室井慎次 敗れざる者』が“『踊る』らしさ”を封印した意図とは? 2部作前編の役割を解説

お台場で物騒な事件が起きて、所轄と本庁の意地がぶつかり合い、モッズコートを着た刑事が走り、しびれるような決め台詞を発する。それら…

『スオミ』は三谷幸喜の自己言及的な一作

三谷幸喜の『スオミ』での“挑戦”は議論を呼ぶ結果に 『鎌倉殿』で得た“現代性”の試行錯誤

5年ぶりとなる三谷幸喜監督の新作映画『スオミの話をしよう』(以下、『スオミ』)は、著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオ…

『完結編 第1章』に凝縮されたニジガクの魅力

映画『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』に凝縮された“ニジガクの魅力”

お台場から沖縄へ、実在の舞台で再発見する“ニジガクの魅力”   映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第…

『踊る大捜査線2』に刻印された昭和と平成

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』に刻印された激動の平成 警察だから描けたサラリーマン社会

『踊る大捜査線』(以下、『踊る』)プロジェクトの12年ぶりの新作となる2部作の映画『室井慎次 敗れざる者』(10月11日公開)、…

『名探偵ピカチュウ』が発展させた原作の世界

『名探偵ピカチュウ』が発展させた原作ゲームの世界 大谷育江らおなじみの声優陣も

10月4日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、任天堂のゲームを原作とした大ヒット映画『名探偵ピカチュウ』(2019年)が放…

『スーパーヒーロー』は『DAIMA』前に必見

『DAIMA』の前に必見『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』 原点を感じるハチャメチャ感

『ドラゴンボール』シリーズの映画としては最新作となる『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(2022年)が10月3日にフジテレビ…

『ベイビーわるきゅーれ』第3作の完成度

アクション映画として世界レベル 『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の突出した完成度

殺しの腕は超一流。けれども、いまいち社会じゃうまくやっていけない。そんな殺し屋コンビの杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤…

『ビートルジュース』続編が支持される理由

『ビートルジュース ビートルジュース』はなぜ支持を得た? 現代でも通用するメッセージ

ティム・バートン監督の特異なセンスとイマジネーションが爆発し、その才能を広く知らしめることになったホラーコメディ映画『ビートルジ…

『喪う』が描く深い人間ドラマ

Netflix映画『喪う』が描く深い人間ドラマ “名作”の濃密かつ繊細なアプローチを紐解く

Netflix配信の映画作品のなかでも、アカデミー賞に絡んでも全くおかしくない、そしていまからでも「名作」と呼びたくなるほどの、…

プリキュア初心者が映画『わんぷり』観てみた

成人男性が『プリキュア』デビューしてみた 映画『わんぷり』は初心者でも楽しめる

平成初期生まれの筆者が思い浮かべる女児向けアクション作品といえば『おジャ魔女どれみ』だ。とはいえ、私が男性ということもあり、幼少…

『トイ・ストーリー3』の価値を再吟味

多くの観客を感動の渦に巻き込んだ『トイ・ストーリー3』の功績 作品の価値を再吟味

世界のアニメ業界のトップランナーである、「ピクサー・アニメーション・スタジオ」。その記念すべき長編第1作となり、世界初の劇場版フ…

『記憶にございません!』2024年こそハマる?

『記憶にございません!』は2024年の今こそピッタリ? “初めから古い”三谷幸喜の普遍性

三谷幸喜が監督を務めた映画『スオミの話をしよう』の公開を記念して、映画『記憶にございません!』がフジテレビ系で9月14日の21時…

『ジガルタンダ・ダブルX』の喝を体感せよ

『ジガルタンダ・ダブルX』の強烈なグルーヴ感 「映画をナメるな」という“喝”を体感せよ

奇妙で熱いグルーヴ感の塊のような映画がやってきた。9月13日に公開される『ジガルタンダ・ダブルX』(2023年)は、映画全体に満…

『デリヴァランス』の多層的な構造を読み解く

リー・ダニエルズが描く“悪魔祓い” 『デリヴァランス 悪霊の家』の多層的な構造を読み解く

2024年2月開催のスーパーボウルで、「アメリカの黒人国家」と称される讃美歌「リフト・エブリ・ボイス・アンド・シング」を見事に歌…

『ラストマイル』が観客に突きつける現実

『ラストマイル』が観客に突きつけるメッセージ 野木亜紀子や塚原あゆ子が託した“可能性”

不自然死の謎を究明する組織「UDIラボ」の活躍を描いた『アンナチュラル』(TBS系)と、警視庁機動捜査隊のバディの動きを追う刑事…

『フォールガイ』はスタント映画の決定版

『フォールガイ』はスタントアクション映画の決定版 現在の映画界の状況も反映した一作に

映画撮影において、出演俳優の代わりに命を張って危険なアクション部分を演じる役割といえば、アクション映画にとって、なくてはならない…