作品評の記事一覧

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公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『search/#サーチ2』を前作と比較

『search/#サーチ2』は前作からどう進化した? サスペンス部分に宿る恐ろしい独自性

突然姿を消してしまった娘を、電子機器やアプリを駆使して捜索する父親の姿を、PCなど電子端末の画面のみで見せていく……という設定で…

『キル・ボクスン』の肝は静的な部分にあり

『キル・ボクスン』の肝は“静的”な部分にあり アクションとストーリーの相乗的な関係

殺し屋が殺し屋たちに狙われる極端な状況を描く、キアヌ・リーブス主演のバイオレンスアクションシリーズの最新作『ジョン・ウィック:コ…

『生きる LIVING』オリジナル版と比較

『生きる LIVING』は名作をどうリメイクしたのか? 黒澤明監督のオリジナル版と比較考察

“生きる”とは、一体どういうことなのか? 普遍的で重厚といえる哲学的テーマを表現し、大きな衝撃と深い感動を与えた、巨匠・黒澤明監…

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の衝撃

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が与えた“衝撃”とは 6時間強の特典映像から紐解く

“ゾンビ”はもう、なんら珍しい存在ではない。ホラーなどのジャンル映画におけるサブジャンルとして確立され、私たちは今日あらゆるゾン…

『シン・仮面ライダー』は昭和世代に刺さる

石ノ森章太郎愛溢れる『シン・仮面ライダー』 昭和ライダー世代に刺さる“本当のカッコよさ”

庵野秀明が監督した『シン・仮面ライダー』。庵野秀明の描く仮面ライダーは、スタイリッシュでカッコよくて、でも悲しく、儚く、かわいく…

『らくだい魔女』に宿る大人女子の“あの頃”

劇場アニメ『らくだい魔女』は今の『きら☆レボ』『CCさくら』 大人女子の“あの頃”が宿る

誰しも、幼い頃の記憶の中に残っている特別なアニメがあるはずだ。寝ても覚めても頭から主題歌が離れなくなるほど観返した作品、初めての…

『長ぐつをはいたネコと9つの命』は映画館で

『長ぐつをはいたネコと9つの命』は映画館で観れば“ぶっ飛ぶ” 大人にも沁みる死の物語

限りある貴重な時間をわざわざ映画館で費やすというのは、思えば奇妙な話だ。2時間薄暗いなかで人でぎゅうぎゅう詰めだったり映画は面白…

『ベビわる2』が続編として開拓した新境地

クライマックスは本年度ベストバウト 無茶に満ちた快作『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

アクション映画といえば、「無茶苦茶をやってナンボ」である。それはもちろん正解だ。ジャッキー・チェンがビルから落ちて、トム・クルー…

『千輝くん』は“走る”シーンが魅力的

『なのに、千輝くんが甘すぎる。』高橋恭平×畑芽育の“走り”は必見 心を表す重要な描写に

青春映画の花形シーンといえば走るシーンである。思春期の感情を爆発させるかのように、走る描写からは若々しい情動を観客に与えることが…

『シャザム!』続編が受けた体制変更の影響

『シャザム!~神々の怒り~』がうったえるヒーロー作品の本質 一方で体制変更の影響も?

映画『シャザム!』が、およそ4年ぶりに続編として、スクリーンに帰ってきた。単純なほどにストレートな物語だが、見た目は大人なのに子…

続編としての『シャザム!~神々の怒り~』

ヘレン・ミレンが一番キュート!? 『シャザム!~ 神々の怒り~』続編として堅実な仕上がりに

絶賛正念場! DCEU! というワケで、DC映画最新作『シャザム!~ 神々の怒り~』(2023年)である。  魔術師に勇者…

『オットーという男』が描く“生きる意味”

トム・ハンクスがベテラン俳優の妙味を醸し出す 『オットーという男』が描く“生きる意味”

いつでも新たな企画を探しているアメリカ映画界が、海外の優れた作品をリメイクするケースは少なくない。近年は、フランス映画『エール!…

奇妙な傑作『フェイブルマンズ』を読み解く

『フェイブルマンズ』が示す“芸術の真実” スピルバーグの“奇妙な傑作”を読み解く

SF、アクション、サスペンス……エンターテインメント大作から歴史劇、社会派作品まで、多くの観客を魅了し、映画界を牽引してきた、生…

『D&D』最高のコメディ映画として大成功

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』最高のコメディ映画として大成功 クリーチャーの造形も秀逸

アメコミ原作のスーパーヒーロー映画がすっかりメインストリームとなり、続く勢力としてTVゲーム原作の大型企画が次々に進行している現…

超一級の総合娯楽『アルマゲドン』3つの魅力

『アルマゲドン』は超一級の総合娯楽! 世紀末に狂い咲いた超大作を3つのポイントから解説

地球に巨大隕石が落ちてくる! 地球壊滅を阻止するために、隕石に穴を掘って内側から爆破しよう! そのために穴を掘る専門家を宇宙へ送…

カンフー映画の奇跡を起こした『エブエブ』

“カンフー映画”の奇跡を起こした『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

明らかにアナルプラグの形をしたトロフィーを尻に挿入してカンフーする映画があったとして、それがアカデミー賞作品賞を獲るなんてことは…

『エンパイア・オブ・ライト』は何を描いたか

『エンパイア・オブ・ライト』が描く心の拠りどころ オリヴィア・コールマンによる説得力

娯楽、アートフィルムの両方で、不動の地位を確立している、イギリス出身のサム・メンデス監督。彼の注目の新作は、1980年代初頭のイ…

『エブエブ』超絶技巧で描く普遍的なテーマ

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が超絶技巧で描く普遍的なテーマ

気が狂いそう~(ラーラーラー)♪ やさしい歌が好きで~♪ ああ あなたにも聞かせたい~♪ ……力強く背中を押してくれる系の映画を…

『ボーンズ アンド オール』の深い味わい

『ボーンズ アンド オール』突出した映像美とともに描き出す、孤独な若者たちの人生の季節

『ミラノ、愛に生きる』(2009年)、『君の名前で僕を呼んで』(2017年)、『サスペリア』(2018年)など、類まれなセンスに…