赤楚衛二×錦戸亮、初共演の2人が語り合う 「仲良く和気あいあいと撮影できたら嬉しい」
4月11日よりフジテレビ系で放送がスタートした赤楚衛二主演の木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』。
本作は、巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに、さまざまな事件が起こり、登場人物たちの“野心”と“復讐心”が入り乱れ、人間の内に秘めた“欲望”がむき出しになっていくリベンジサスペンス。赤楚は、日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」の理事長の息子・天堂海斗を演じる。そして、そのライバル役、「天堂記念病院」に新しく赴任してくる心臓血管外科の医師・大友郁弥を演じるのが錦戸亮。錦戸自身、フジテレビ系ドラマへの出演は月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』(以下、『トレース』)以来、5年ぶりとあり、話題を呼んでいる。
リアルサウンド映画部では、本作が初共演となる赤楚と錦戸にインタビュー。本作の話やお互いの印象について、余すことなく語ってもらった。
赤楚衛二「憎しみとか怒りが原動力」
――赤楚さんはフジテレビ連ドラ初主演、錦戸さんは『トレース』以来、5年ぶりのフジテレビドラマ出演となります。オファーを受けたときの心境を教えてください。
赤楚衛二(以下、赤楚):まず「木10」という枠は、以前に『SUPER RICH』(フジテレビ系)をやらせていただいた枠です。そこで今度は主演をやらせていただくというのは、本当に嬉しいなと思います。GP帯の主役をやらせていただくことは、夢の1つでもあったので。それから、今回は僕が好きな復讐劇ということもあり、全力で役を生きたいなと思っています。ぜひ、皆さんにおもしろいものを届けたいです。
錦戸亮(以下、錦戸):いろんな環境が変わった中で、久しぶりに湾岸スタジオに来たときは、ちょっと感慨深くて、ソワソワした気持ちになったんですけど、またこうやって呼んでいただけて嬉しいなと思っております。精一杯、自分ができることを頑張りたいです。
――久しぶりの湾岸スタジオはどうでしたか?
錦戸:改装されているフロアがあったり、無人のコンビニができていて、「あんなに立派じゃなかったよな」って思いました。『トレース』のプロデューサーさんや監督、『ラスト・フレンズ』(フジテレビ系)のときのスタッフさんとも会えました! 『ラスト・フレンズ』が23歳のときで、15〜6年前なのですが、みんな偉くなっていましたね(笑)。それから来れなくなるかもしれない道を選んだのは自分だったので、後悔はないのですが、久しぶりに来れると嬉しいものですね。
――変化を受けて、自分の成長した姿を見せようと思ったりしますか?
錦戸:いやいや、そんなスケベ心はないですよ(笑)。もう、ただただ自分ができることを一生懸命やるだけです。
――ドラマのタイトルが『Re:リベンジ-欲望の果てに-』ということですが、おふたりはリベンジに燃えるタイプですか?
赤楚:ものによりますね。だいたいのことは忘れて楽しく生きようと思うんですけど、意外と負のエネルギー、憎しみとか怒りが原動力にはなるので、一概に全ての思いを捨ててしまおうとはならないです。
錦戸:僕は、リベンジして勝てそうやったら燃えるというか、チャレンジするかもしれません。でも、絶対無理やろなって思ったら、まあ挑まないですね(笑)。もう勝てない相手が山ほどいることはわかっていますから。
――これまでで悔しかった出来事があれば教えてください。
赤楚:ちょっと特定の方のことになっちゃうので言えませんよ(笑)。でも、1番近いところでいうと、親に「20歳になったら出て行け」ってずっと言われていたんです。だから、本当に20歳で一人暮らしを始めたときは「ちゃんと20歳で出てってやったぞ」「絶対戻らないぞ」という気持ちで頑張ってはいましたね。憎しみとかではないのですが。
錦戸:僕も、あっても今は言わないです(笑)。自分はそっちのほうがたぶん楽に生きられると思っています。それに、勝てないことを受け入れて生きていくのも、歳を重ねて上手になってきたのかなと。見なくていいものを見なくなるというか。
――台本を読んでの感想を聞かせていただけますか?
錦戸:展開が早くて、次はどうなるんだというソワソワ感と、人のちょっとした醜さ、欲望がすごく垣間見えるなと思い、あっという間に読み終えました。今はまだ途中までしかもらっていないのですが、続きもすごく気になりますし、ここまで情報が一気に入ってくる台本って初めてだなという印象です。
赤楚:今回のテーマは、人の欲望の果てということで、人が欲望や野望を抱いてるとき、自分の器の範囲を超えてしまう欲望を持ったときに人が起こしてしまう行動原理がすごく生々しく描かれているなと感じました。僕が演じる海斗に関して言うと、そういう欲望がどのように芽生えて、どうやって移り変わっていくのかが丁寧に描かれていると思います。共感もしやすかったですし、何より「これを演じるのか」と考えたら楽しみだなと思いましたね。第1話が終わったと思ったら、すぐに次の何かが始まる、忙しいドラマだなと感じました。