作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』完全ネタバレ解説 “黒の王”ヌルはMCUでも大暴れ?
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画およびジャンル映画まわりのニュースや気になった噂をセレ…
アナ・ケンドリックがシリアルキラーもので初監督 『アイズ・オン・ユー』で貫いた“意志”
『マイレージ、マイライフ』 (2009年)、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年)、『ピッチ・パーフェ…
こんなふうに生きることができたならば 『イル・ポスティーノ』に収められた命のきらめき
映画にはごくたまに、「こんなふうに生きることができたならば」と思わせるものがある。1996年に日本公開されたイタリア映画『イル・…
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は中途半端な作品? シリーズを通して描いたメッセージも
ソニー・ピクチャーズによる、「スパイダーマン・ユニバース」作品のなかでも、予想以上の大ヒットを記録した『ヴェノム』(2018年代…
トム・ハーディの独演会&ズッコケ珍道中 『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の適当な“ヌルさ”
宇宙人に寄生されたジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)は、人は食うけど心は優しきヒーロー“ヴェノム”として巨悪と戦っていたが…
社会派×アクションの傑作! 南インドの星・ヴィジャイ主演『カッティ 刃物と水道管』は必見
疲れた時にはスパイスたっぷりのカレーが食べたくなるし、インド映画も観たくなる。特に日々の出勤で疲労が溜まっていたり、アコギな企業…
2024年は女性アクション映画の当たり年? 『ロスト・イン・シャドー』で爆走する絶叫地獄
Netflixで配信されたインドネシア映画『ロスト・イン・シャドー』は次の点を観客に約束できる。“死者数と出血量”だ。 エク…
『トラップ』にみるM・ナイト・シャマランの“唯一無二性” ヒッチコック作品との共通点も
ハリウッドのヒットメイカーかつ鬼才として知られる、M・ナイト・シャマラン監督。その新作『トラップ』は、まさに面目躍如、真骨頂とい…
“動”のカン・ドンウォンと“静”のパク・ジョンミン “韓国らしい”映画『戦と乱』の力強さ
Netflix配信作品としてリリースされた、韓国の歴史アクション映画『戦と乱』は、配信作ならではの過激なバイオレンス描写が平気な…
“アメコミ”からあえて距離を置いた『ジョーカー2』 最後に登場したカートゥーンの意味とは
トッド・フィリップス監督×ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』および『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、バットマンのコミッ…
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』に貫徹された破滅的な試み “上下巻”だから描けたもの
※本記事はネタバレを一部含みます。鑑賞前の方はどうぞご注意ください。 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』をめぐる一連のネガ…
『プラットフォーム』シリーズは世界がもたらす“地獄”を表現 『2』では前作の謎も明らかに
天井と床の真ん中に大きな四角い穴の空いた部屋……上の階も下の階も、同じく吹き抜けで穴が空いている。そしてその部屋が、数百層にも連…
『室井慎次 敗れざる者』の“想定外”な達成 黒澤明映画的男性像と共通する室井の老熟
本広克行監督、君塚良一脚本の映画『室井慎次 敗れざる者』が劇場公開された。 本作は、『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ…
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を徹底考察 作品に仕掛けられた“最大のジョーク”とは?
R指定作品として、初めて10億ドル以上の興行収入を記録したほどに大きなブームを巻き起こした、トッド・フィリップス監督作『ジョーカ…
『アリス・イン・ワンダーランド』が女性に人気の理由は? 多彩な衣装に目を奪われる
10月18日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)が放送…
『踊る』シリーズでは見たことがない! 『室井慎次 敗れざる者』室井さんの穏やかな姿
『踊る大捜査線』における室井慎次(柳葉敏郎)というキャラクターは、登場時こそ所轄の捜査員を下に見ながら出世を目指す典型的なキャリ…
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は“お疲れ様”な映画だ 伝わってくる制作陣の苦悩や混乱
拝啓、トッド・フィリップス様。とりあえず、お疲れ様でした。少し休みましょう。Japanese温泉に行くといいと思います。日本の九…
『シビル・ウォー』はなぜ多くの観客に受け入れられたのか アメリカの悲劇的な姿を追体験
アメリカ南北戦争(アメリカン・シビル・ウォー)のような内戦が、現在のアメリカで始まったら、果たしてどうなるのか。映画『シビル・ウ…
『室井慎次 敗れざる者』が“『踊る』らしさ”を封印した意図とは? 2部作前編の役割を解説
お台場で物騒な事件が起きて、所轄と本庁の意地がぶつかり合い、モッズコートを着た刑事が走り、しびれるような決め台詞を発する。それら…
『ONE PIECE』の世界に『FILM RED』がもたらした新時代 映画とTVアニメがひとつなぎに
劇場版『ONE PIECE』の第15作目となる『ONE PIECE FILM RED』(以下、『FILM RED』)が10月13…
『踊る大捜査線 THE MOVIE3』“王道”になった反面失われた個性 シリーズと重なる青島の姿
1997年に『踊る大捜査線』(フジテレビ系)がドラマシリーズとして放映された当時、視聴者が新鮮に感じていたのは本作で描かれる組織…
『塔の上のラプンツェル』は“初めて”づくしのプリンセスだった 屈指の人気を誇る理由
10月11日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編50作目となった『塔の…
黒沢清監督の前衛性を紐解きながら『Cloud クラウド』を解説 菅田将暉が見せた真骨頂
黒沢清監督と、俳優・菅田将暉。ともに日本映画を代表する二人による、映画『Cloud クラウド』が公開された。その内容は、インター…
映画『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』に凝縮された“ニジガクの魅力”
お台場から沖縄へ、実在の舞台で再発見する“ニジガクの魅力” 映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第…
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットが画面を支配 映画館で観たかった『ウルフズ』
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット。誰もが知るハリウッドスターでありながら、いまでは映画の製作側でも活躍している、アメリカ映…
マ・ドンソクの“必殺とんち”も炸裂! 『犯罪都市 PUNISHMENT』が更新したシリーズ最高値
韓国が誇る大ヒットシリーズ、まさかの第4弾! 『犯罪都市 PUNISHMENT』(2024年)の登場である。しかも本作は、またし…
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』に刻印された激動の平成 警察だから描けたサラリーマン社会
『踊る大捜査線』(以下、『踊る』)プロジェクトの12年ぶりの新作となる2部作の映画『室井慎次 敗れざる者』(10月11日公開)、…
『名探偵ピカチュウ』が発展させた原作ゲームの世界 大谷育江らおなじみの声優陣も
10月4日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、任天堂のゲームを原作とした大ヒット映画『名探偵ピカチュウ』(2019年)が放…
『DAIMA』の前に必見『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』 原点を感じるハチャメチャ感
『ドラゴンボール』シリーズの映画としては最新作となる『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(2022年)が10月3日にフジテレビ…
アクション映画として世界レベル 『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の突出した完成度
殺しの腕は超一流。けれども、いまいち社会じゃうまくやっていけない。そんな殺し屋コンビの杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤…
『ビートルジュース ビートルジュース』はなぜ支持を得た? 現代でも通用するメッセージ
ティム・バートン監督の特異なセンスとイマジネーションが爆発し、その才能を広く知らしめることになったホラーコメディ映画『ビートルジ…
Netflix映画『喪う』が描く深い人間ドラマ “名作”の濃密かつ繊細なアプローチを紐解く
Netflix配信の映画作品のなかでも、アカデミー賞に絡んでも全くおかしくない、そしていまからでも「名作」と呼びたくなるほどの、…