作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
白石晃士監督の問題作『サユリ』の独自性 日本のホラー映画界において異色作となったわけ
日本のホラー映画界に、とんでもない作品が殴り込みをかけにきた。押切蓮介原作、白石晃士監督の問題作『サユリ』である。果たして、ここ…
いま観ることでより深まる『天空の城ラピュタ』のテーマ 宮﨑駿監督の姿勢と試みを読み解く
「愉しきかな、血湧き肉踊る、漫画映画」……『天空の城ラピュタ』(1986年)公開当時のパンフレットに、宮﨑駿(当時は宮崎駿表記)…
マーク・ウォールバーグ×ハル・ベリー『ザ・ユニオン』から考える、映画界の現状や課題
マーク・ウォールバーグ、ハル・ベリー主演の、Netflix配信スパイアクション映画、『ザ・ユニオン』……親しみやすいコメディタッ…
『フォールガイ』はスタントアクション映画の決定版 現在の映画界の状況も反映した一作に
映画撮影において、出演俳優の代わりに命を張って危険なアクション部分を演じる役割といえば、アクション映画にとって、なくてはならない…
マット・デイモン×ケイシー・アフレックによる逃亡劇 『インスティゲイターズ』の批評性
マット・デイモンとケイシー・アフレック、そして、『ザ・ホエール』(2022年)でのアカデミー賞ノミネートによって近年注目を集める…
『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』を『ジュラシック・パーク』オタクが解説
国民的人気アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版第31作『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』が公開中である。今年のテーマ…
『映画クレヨンしんちゃん』最新作のリアルすぎる恐竜に驚き 2D作画で追求した“質感”
夏休みをめいっぱい遊ぶ楽しさがあり、知らないことを学ぶ喜びがあり、大切なものを踏みにじることへの怒りがあって、別れることへの悲し…
アニメーター・中村豊の真髄が詰まった『ヒロアカ』 “最強で最高”だったアクション表現
『僕のヒーローアカデミア』が8月5日発売の『週刊少年ジャンプ』にて最終回を迎えた。2014年の連載開始以降、国内外を問わずファン…
『僕のヒーローアカデミア』原作完結と劇場版『ユアネクスト』 強調される作品テーマとは
現在公開中の劇場版第四弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(以下、『ユアネクスト』)が公開初週で首位を…
劇場版『ヒロアカ』で宮野真守の「お嬢様」に悶絶 執事役・ジュリオの愛おしさを熱弁する
これまで名だたる声優陣が演じてきた『僕のヒーローアカデミア』。今回、劇場版第4弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユ…
パニック映画『ツイスターズ』は真夏のデート映画に最適! “ちゃんと怖い”竜巻描写も
回れ回れツイスター、もう決して止まらないように……♪ というわけで『ツイスターズ』(2024年)である。まさかの『ツイスター』(…
『クレヨンしんちゃん』3DCG化は何をもたらしたのか “デフォルメ”の魅力を見事に立体化
シリーズ初の3DCG作品として2023年に公開された『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手…
『もし徳』は一級品のエンタメコメディ! 野村萬斎の“声”が日本人のDNAを刺激する
もしも徳川家康が総理大臣になったら。 もしも織田信長が経済産業大臣になったら。 もしも豊臣秀吉が財務大臣になったら。 …
『あのコはだぁれ?』はなぜ怖いのか? 『呪怨』シリーズに通じる恐怖演出の数々に迫る
これまで日本のホラー映画を牽引してきた清水崇監督。世界的なブームとなった『呪怨』シリーズはもとより、数多くのホラー作品を手がけ、…
『デッドプール&ウルヴァリン』が大ヒットを成し遂げた理由 マルチバースを最大限に利用
ディズニーによる、2019年の20世紀フォックス買収。これによって、これまで20世紀フォックスが映画化権を有していたマーベル・コ…
『怪盗グルーのミニオン超変身』の驚くべき挑戦 4作目だからこそ可能になった前衛的な試み
次々とヒット作品を送り出している制作会社イルミネーション。その代名詞といえば、スタジオの記念すべき第1作となり、数々の続編やスピ…
【ネタバレあり】『デッドプール&ウルヴァリン』は“ファン待望”の快作に 夢の共闘も実現
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお…
『デッドプール&ウルヴァリン』をネタバレなしでレビュー 最大の魅力は同窓会的な楽しさ
個人的な話で恐縮だが、私は同窓会に呼ばれたことがない。そのこと自体に不満はないし、小・中・高の己の行いを振り返ると、「そりゃ呼ば…
『化け猫あんずちゃん』が生み出された意義を考える 2024年の日本アニメ映画の最重要作に
2024年の夏はアニメーション映画が続々公開され、何を観るか迷うアニメファン、映画ファンも少なくないはず。そんな充実したラインナ…
映画史における『メイ・ディセンバー』の意義深さ 実話ベースの作品に対する“問いかけ”に
トッド・ヘインズが監督を務め、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーア共演で火花を散らす役柄を演じる、『メイ・ディセンバー ゆれ…
『キングダム 大将軍の帰還』に感じたシリーズ屈指の熱量 観客を圧倒する大沢たかおの熱演
中国史の戦乱時代の一つ、春秋戦国の末期を題材に、中華を統一する夢を持った6代目秦王と、その武将、軍師、兵士たちの活躍を描いていく…
『キングダム 大将軍の帰還』大沢たかお×吉川晃司が咲かせた“戦の華” 人智を超えた激戦に
本気の王騎将軍(大沢たかお)を見たくないか? 見たいはずだ。それならば、今公開中の『キングダム 大将軍の帰還』を観に行くべきだ。…
エディ・マーフィが哀愁と幸福感を体現 『ビバリーヒルズ・コップ』30年ぶり新作の存在意義
ハリウッドのレジェンドの一人である、コメディ俳優エディ・マーフィの代名詞といえる映画といえば、日本でも高い人気を誇る『ビバリーヒ…
“先住民発”の重要作 リリー・グラッドストーン主演『ファンシー・ダンス』が世界に放つ声
アカデミー賞で作品賞を含め最多7部門に輝いた『オッペンハイマー』とともに、さまざまな賞レースを争った、巨匠マーティン・スコセッシ…
『クワイエット・プレイス:DAY 1』徹底考察 サバイバルが暗示する“人類が背負う罪の歴史”
音を聞きつけられたら正体不明の怪物に襲撃されるという、極限状況を描くサバイバルスリラー映画、『クワイエット・プレイス』シリーズ。…