作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『キングスマン』との違いは? 『ARGYLLE/アーガイル』を“虚構”のキーワードから紐解く
コミックを原作とするヒーロー映画『キック・アス』に関連するシリーズや、同じくコミック原作の英国スパイ映画『キングスマン』シリーズ…
大きなスケールで描く、ごく個人的な変化 『スペースマン』にみる、SF的題材が人気な理由
テッド・チャンの短編小説を映画化したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『メッセージ』(2016年)、ブラッド・ピット主演のオリジナル映画…
『のび太の地球交響楽』に感じた“ドラえもんらしさ”からの脱却 大長編だからこその魅力も
『ドラえもん』で“音楽”を題材にした映画をやるというのは、正直かなり意外というか、なんともチャレンジングな試みに思えてならない。…
全野球ファン必見! 『完全密着 侍ジャパン~WBC全勝優勝の真実~』が捉えた“本気”の思い
大谷が吠える。ダルビッシュが投げる。ヌートバーがペッパーミル。日本中を興奮と感動のるつぼに叩き込んだ「2023 WORLD BA…
ドラマ版『パリピ孔明』しか知らない人へ “まるでライブ”なアニメ総集編の衝撃は体験必須
2023年秋のドラマ版では、向井理が古代中国の名軍師・諸葛孔明を、上白石萌歌が主人公・月見英子を演じ、多くの新たなファンを獲得し…
タイカ・ワイティティによる娯楽作 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の裏にあるものを読む
ナチスドイツの虐殺というシリアスな題材に独自のユーモアを加えた鮮烈な作風によって、オスカー脚色賞受賞となった『ジョジョ・ラビット…
『のび太の地球交響楽』に込められた音楽への思い “優しい”作品だからこその気になる点も
「ものすごく優しい人たちが作ったのだろうな」 3月1日に公開された『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』を観た感想だった。 …
興行成績不振、内容に対して厳しい批判の声も 『マダム・ウェブ』の長所と短所を検証
マーベル・コミックスのコミック作品で、未来予知などの超常的な能力を駆使し、スパイダーマンの活躍を指導者として助けてきたヒーロー、…
『犯罪都市 NO WAY OUT』は完璧な“マ・ドンソク映画” 「悪党一掃」の宣伝文句に偽りなし
暴力わらしべ長者映画の傑作が三度降臨! 断言するが『犯罪都市 NO WAY OUT』(2023年)はマ・ドンソク映画が好きな人に…
インド×ヒップホップが見事に融合! 『ストリートダンサー』のダンスバトルに興奮必至
近年、アメリカのオーディション番組『ワールド・オブ・ダンス シーズン3』で2019年に優勝した「The Kings」や、『アメリ…
ラウ・チンワンの“奇行大熱演劇場”だけでも一見の価値あり! 『神探大戦』は唯一無二の味
犯罪が起きた! 警官がやってきた! 助かった! けれどその警官は、幻覚と会話している、激しくデンジャラス人だった……! 現在「未…
【ネタバレあり】『ボーはおそれている』徹底考察 アリ・アスターが描く“究極の恐怖”とは
不穏さが濃厚に漂う独創的な世界に観客を誘い、衝撃的な体験へと導く恐怖映画を提供することで、多くの“不安に陥りたい”ファンを生み出…
コールマン・ドミンゴがオスカーノミネート 『ラスティン』が“いま”製作された大きな意義
ジェフリー・ライト(『アメリカン・フィクション』)やキリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)らとともに、第96回アカデミー賞…
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』徹底解説 原作からの“脱構築”的試みを読む
高畑勲監督、宮﨑駿監督に続く、日本のアニメ界の巨匠・押井守監督。その代表作として、『GHOST IN THE SHELL / 攻…
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は“ガンダムという呪縛”を解き放つ一作に
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が特大のサプライズヒットを記録している。公式情報によると公開から3週間(1月26日~…
『劇場版ハイキュー!!』作画に宿るバレーボールの醍醐味 『THE FIRST SLAM DUNK』を経て
古舘春一の漫画を原作にして、バレーボールに打ち込む高校生たちを描いたアニメシリーズ『ハイキュー!!』の最新作『劇場版ハイキュー!…
『夜明けのすべて』は“身振り”の映画である 三宅唱のリズムで描き出された“宇宙”
一つの「身振り」から 映画冒頭、小ぶりの大きさのバスロータリー広場に面した駅前の風景を、カメラがやや斜めの位置から静かに捉…
ビクトル・エリセの“映画愛”がつまった驚くべき傑作 『瞳をとじて』が語りかけること
テレンス・マリック監督やレオス・カラックス監督、はたまたユーリ・ノルシュテイン監督のように、多くの観客や批評家、そして他の映画監…
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を待っていてよかった! 刻まれた作り手たちの情熱
アニメ情報誌『月刊ニュータイプ』2006年6月号の表紙に大きく掲載された「機動戦士ガンダムSEED 映画化決定!!」の文字。あれ…
チャーリー・カウフマンらしい“仕掛け”も 『オリオンと暗闇』のユニークな物語を解説
『シュレック』シリーズや『ヒックとドラゴン』シリーズなど、数々の劇場アニメーション作品を送り出してきた、ドリームワークス・アニメ…
『コブラ』のコラ画像を彷彿? 『バッドランド・ハンターズ』はマ・ドンソクのコラ映画だ
マ・ドンソクじゃねーか! というわけで、Netflixで配信が始まった『バッドランド・ハンターズ』(2024年)の話だが……断言…
『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』は劇場鑑賞の価値あり? 鍵となるアニオリ描写
吾峠呼世晴の大ヒット漫画を原作として、映画界、アニメ界の常識を超えるフィーバーを巻き起こしたアニメーション作品、『鬼滅の刃』。2…
『ファンタスティック・ビースト』敵対する2人の変わらぬ愛 ニュートの成長を感じる台詞も
1月12日から始まった『金曜ロードショー』(日本テレビ系)の「ハリー・ポッター魔法ワールド」4週連続放送のラストを飾るのは、『フ…
『哀れなるものたち』が映し出す“現在”の問題 奇妙な物語と過激な描写を通して伝えること
野蛮さと洗練されたセンスという、一見矛盾した要素を併せ持つスタイルが、観る者たちの心をざわつかせ、類まれな知性と才能でアートフィ…
『ある閉ざされた雪の山荘で』に訪れた“嬉しい誤算” 重岡大毅&岡山天音の成長譚に注目
あるペンションに7人の俳優が集められた。目的は、人気劇団「水滸」の次回公演の主役オーディションである。 “外部との通信が遮断さ…
『ゴールデンカムイ』にみる原作と映画の関係性 今後の実写化映画の可能性を考える
『週刊ヤングジャンプ』での連載が終了し、アニメシリーズも制作されている人気漫画作品『ゴールデンカムイ』。近年、邦画界において漫画…