『Mank/マンク』徹底解説

デヴィッド・フィンチャー監督にとっての『市民ケーン』 Netflix映画『Mank/マンク』を解説

映画のオールタイムベスト企画があれば必ず名前が挙がり、“史上最高の映画”に最も多く選ばれてきた作品といえば、紛れもなくオーソン・…

『ヒルビリー・エレジー』米映画史の重要作に

ロン・ハワード監督の持ち味が発揮 『ヒルビリー・エレジー』はアメリカ映画史における重要作に

アメリカでベストセラーとなった書籍『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』は、ラストベルト(錆びついた工…

追悼ショーン・コネリー

追悼ショーン・コネリー “初代ジェームズ・ボンド”を演じた名優の業績と人気の理由を振り返る

ショーン・コネリー氏が90年にわたる生涯を終えた。その長い歳月のなかで、彼の俳優だった時期は優に半世紀以上にも及ぶ。このように活…

『アズカバンの囚人』ハリーの姿から学ぶこと

A・キュアロン監督の抜擢がテーマと合致 転換期となった『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

世界中の幅広い層で支持を集めた超ベストセラーのファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズが日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』…

『TENET テネット』徹底解説!

『TENET テネット』徹底解説! “時間の逆行”、登場人物の背景、そしてノーランの哲学まで

ジャン・コクトーが監督した実験映画『詩人の血』(1930年)は、夢のように幻想的な世界を映し出す、55分の作品である。その冒頭に…

小野寺系の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』評

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とは何だったのか 庵野秀明監督による“繰り返しの物語”を振り返る

TVアニメの放送が1995年に開始されてから、その圧倒的な内容で熱狂的なファンを増やし、社会現象と呼ばれるまでになった『新世紀エ…

『赤い闇』に詰まった“信念”を読み解く

歴史の醜い真実を描くサスペンス 『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』に詰まった“信念”を読み解く

全体主義がもたらす恐怖社会を風刺的に描いた小説『1984』(1949年発表)は、世界中の強権的な政治体制や、現代の日本の状況にも…

新時代の名探偵シリーズ『ナイブズ・アウト』

『ナイブズ・アウト』は新しい時代の名探偵シリーズに? クラシカルなスタイルを現在のものに更新

新しく映画化された『オリエント急行殺人事件』(2017年)や、『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2019年)、『ナイル殺人事…

時代と共に変化してきたジョーカー像を考察

時代によって変化してきたジョーカー像 「バットマン」映画からの変遷を辿る

繰り返し映像化されてきた、アメリカンコミックの代表格である「バットマン」。近年のアメコミ実写映画化ブームによって、関連する映画が…

『ホット・ファズ』を楽しむための背景解説

復活上映をより楽しむための背景解説! いま観ても変わらない『ホット・ファズ』の魅力

いまや、『ミッション:インポッシプル』シリーズで、トム・クルーズ演じるスパイに助け出される“ヒロイン”ベンジー役でお馴染みのサイ…

『BTTF』シリーズが後世に与えた影響

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズが後世に与えた影響 3部作3週連続放送を機に考える

1980年代を代表する、アメリカ娯楽映画の本命中の本命として、最も広く愛されていると言っても過言ではないのが、タイムトラベルを題…

ジャームッシュ作品なぜとらえどころがない?

ジム・ジャームッシュ作品はなぜ“とらえどころがない”? 『デッドマン』などからその作風を探る

80年代後半から90年代にかけ、日本に“ミニシアターブーム”といわれる、小規模な映画館でかかるアートフィルムが人気を博す現象が到…

アダム・サンドラーはなぜ復活できたのか?

アダム・サンドラーはなぜ再び成功を収めることができたのか? Netflixとのコラボから紐解く

利用者を増やし、めざましく躍進している動画配信業界。新型コロナウイルスによる自粛の影響もあり、日本も定額の配信サービスに加入する…

Netflixの大人向けアニメーション5選

Netflixで鑑賞可能なアメリカの大人向けアニメのオススメは? 映画評論家・小野寺系が5作を厳選

Netflixで観られるアニメーション作品は様々あるが、ここで取り上げるのは、魅力的なアメリカの大人向けアニメーション作品だ。 …

海外版ポスターから見えてくる黒澤明の軌跡

世界のアーティストは黒澤映画をどう表現した? 海外版ポスターから浮かび上がる、黒澤明の新たな姿

巨匠映画監督の代名詞ともいえる黒澤明の、デビュー作『姿三四郎』から遺作『まあだだよ』まで、世界30か国にわたる82点もの海外版ポ…

クラシカル志向だが現代的 『塔の上のラプンツェル』は“ステイ・ホーム”のいま観たい作品に

クラシカル志向だが現代的 『塔の上のラプンツェル』は“ステイ・ホーム”のいま観たい作品に

グリム童話を基に、長い間塔にひとり幽閉されてきた姫の数奇な運命を描く、ディズニーの劇場アニメーション『塔の上のラプンツェル』。新…

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の先進性

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』はなぜオーソドックスな内容になったのか?

90年代の『バットマン』アニメーションシリーズに、宿敵ジョーカーに恋をするヴィラン(悪役)として初登場したキャラクター、ハーレイ…

いま観たいA24作品をピックアップ

『ミッドサマー』など話題作を続々輩出 いま観たいA24作品5タイトルをピックアップ

『ミッドサマー』、『アンダー・ザ・シルバーレイク』、『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』、『荒野にて』、『レディ・バ…

『サーホー』は娯楽映画の趨勢を変える!?

『サーホー』は世界の娯楽映画の趨勢を変える!? 『バーフバリ』ファンも“万歳”な内容に

インド映画史上歴代最高の興行収入を記録し、その激烈な面白さに日本でも話題を呼んだ『バーフバリ』シリーズ。そのバーフバリ役を務めた…

『名もなき生涯』の「神の沈黙」のテーマ

実話を基にしたテレンス・マリックの新境地 『名もなき生涯』における「神の沈黙」のテーマを読む

数々の世界的な賞を受賞した『天国の日々』(1978年)、『シン・レッド・ライン』(1998年)、そして『ツリー・オブ・ライフ』(…

『プライベート・ウォー』が描く自由の価値

『プライベート・ウォー』が描く“自由の価値” 「自己責任」に囚われる私たちが考えるべきこと

日本への原爆投下を機に考案された、「世界終末時計」をご存知だろうか。核兵器や化学兵器などの大量破壊兵器を人類が手にし、環境破壊が…

『1917』は何を伝えようとしたのか

『1917』は何を伝えようとしたのか 長回しの意味、監督の作家性、宗教的モチーフから考察

第一次世界大戦の西部戦線を舞台にした、サム・メンデス監督による戦争映画『1917 命をかけた伝令』。2020年のアカデミー賞を前…

ポン・ジュノ監督の凄さを過去作から紐解く

ポン・ジュノは初めからポン・ジュノだったーー『パラサイト』でアジア映画初の偉業を果たすまで

ポン・ジュノ旋風が吹き荒れている。監督作『パラサイト 半地下の家族』が、カンヌ国際映画祭で韓国映画に初の最高賞パルムドールをもた…