『鵜頭川村事件』に潜むおそろしい謎

『ミッドサマー』『呪詛』に続く 『連続ドラマW 鵜頭川村事件』に潜むおそろしい謎

スウェーデンの土着的な祭に参加したことで、異様な状況に巻き込まれていく主人公たちの恐怖を描いた映画『ミッドサマー』(2019年)…

『ラック~幸運を探す旅~』の高揚感

『ラック~幸運をさがす旅~』はピクサー的な作品に 宮﨑駿作品などにも通じる高揚感

『ミッション:インポッシブル』シリーズや『トップガン マーヴェリック』などを手がけるスカイダンス・メディア。そのアニメ部門である…

『プレデター:ザ・プレイ』は意欲作に

引き継がれた第1作の“魂” 『プレデター:ザ・プレイ』の続編映画としての理想的な姿勢

『ホーム・スイート・ホーム・アローン』に続いて、20世紀スタジオを買収したディズニーが、同スタジオの大ヒットシリーズを配信作とし…

『輪るピングドラム』は新たな宗教哲学か

『輪るピングドラム』は新たな宗教哲学か 劇場版に追加された不気味な予言シーンも

TVアニメ『輪るピングドラム』の放送から、およそ10年の時を経て、新作パートを加えた総集編として新たに構築された、『劇場版 RE…

『ジュラシック・ワールド』シリーズの課題

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にみる、映画界のシリーズ作品における課題

映画史に巨大な爪痕を残した、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1993年)の公開から、およそ30年。その…

『グレイマン』は懐かしさを覚える一作に

『グレイマン』が思い起こさせる往年のアクション映画の面白さ シリーズ化には課題も?

製作費推定250億円以上という、配信映画として最大といえる巨費が投じられた、アドベンチャー・アクション映画『レッド・ノーティス』…

『再婚ゲーム』が視聴者に問う“価値観”

“再婚”と“婚活の駆け引き”を題材にした『梨泰院クラス』!? 『再婚ゲーム』が問う価値観

大ヒット韓国ドラマ『梨泰院クラス』は、日本でも大きな人気を獲得し、新たな韓国ドラマブームの原動力となった。その人気を受け、竹内涼…

『バイオハザード』初のドラマシリーズを検証

『バイオハザード』初の実写ドラマは現代的な内容に 恐怖表現、原作ゲーム、配役から検証

世界的なヒットを続けている、カプコンのTVゲーム『バイオハザード』シリーズは、その人気を基に、これまで多くの映像化作品が製作され…

『ミニオンズ フィーバー』が追求する音楽の魅力

『ミニオンズ フィーバー』が追求する音楽の魅力 ブラックカルチャーのきらめきを楽しむ

イルミネーションの代表作である、『怪盗グルー』シリーズの人気キャラクター、“ミニオン”。グルーの手下として働く、小さくてバナナの…

感動作『アプローズ、アプローズ!』の衝撃

個人と人生とのかかわりを観客に問い直す “一歩先”の“感動作”『アプローズ、アプローズ!』

情熱的なベテラン俳優が、囚人たちを指導して演劇の舞台を成功させ、パリの国立劇場での上演に挑む……。このようなあらすじから、『アプ…

『ソー:ラブ&サンダー』の“価値”を考察

『ソー:ラブ&サンダー』はなぜ観客に混迷した印象を与えたのか? 作品の“価値”を考える

『マイティ・ソー 』シリーズも、『ソー:ラブ&サンダー』で、ついに第4作を迎え、マーベル・スタジオ映画では、単独ヒーローシリーズ…

今だからこそ生まれる『ザ・フォッグ』の価値

映画の魅力に溢れた『ザ・フォッグ』の強靭な存在感 現在だからこそ生まれるその価値とは

アメリカB級娯楽映画の代表的な監督、ジョン・カーペンター。その職人的な姿勢は、一般の観客を楽しませるとともに、プロの映画監督の支…

『X エックス』が描くフレッシュな“恐怖”

70年代をフィーチャーした新たなスラッシャー映画 『X エックス』のフレッシュな“恐怖”

作家性が強くエッジの立った作品を次々に世に送り出し、いまや映画界になくてはならない製作・配給の一大ブランドとして定着した、「A2…

『ミズ・マーベル』に感じるMCUの新たな息吹

『ミズ・マーベル』に感じるMCUの新たな息吹 カマラは多くのマイノリティの若者そのもの

イスラム教徒(ムスリム)の女の子が主人公となり、スーパーヒーローとして活躍する、画期的なマーベル・コミック作品『ミズ・マーベル』…

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』解説

傑作『ブロリー』から4年 『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の様々な新しい試み

『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)の登場は衝撃的だった。約35年ほどにも渡る、アニメ『ドラゴンボール』映画シリーズのな…

神話的な物語『オビ=ワン・ケノービ』

『オビ=ワン・ケノービ』は『スター・ウォーズ』シリーズで最も神話的な物語になり得る?

「助けて オビ=ワン・ケノービ、あなただけが頼りです」  映画史のみならず、ポップカルチャーの一つの代表として知られる、映画『…

『トップガン マーヴェリック』を前作と比較

『トップガン マーヴェリック』の“続編映画”としてのアプローチ 前作との違いを比較考察

1986年に公開されるや大ヒットを記録し、主演のトム・クルーズを大スターとしてブレイクさせた、アメリカの戦闘機アクション大作『ト…

『チップとデールの大作戦』なぜ過激に?

『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』の衝撃 なぜ過激な内容に?

「チ、チ、チ、チップ&デール」と、軽快なリズムに合わせて歌われる楽曲をご存知だろうか。アメリカや日本などで、1989年から199…

実験的な『ムーンナイト』をどう理解すべきか

視聴者を混乱させた『ムーンナイト』 実験的な内容をどう理解すべきか(ネタバレあり)

ディズニープラスで配信されるマーベル・スタジオのドラマシリーズも、すでに5作目。今回実写映像化されたのは、エジプトの神話をモチー…

『ドクター・ストレンジMoM』の特異な内容

【ネタバレあり】『ドクター・ストレンジMoM』が揺るがしかねないMCUの世界観

マーベル・コミックのなかでも、神秘の力で魔術を操る異色のヒーローの活躍を映画化した、『ドクター・ストレンジ』(2016年)。6年…

『ロシアン・ドール』の圧倒的な人間ドラマ

SF作品『ロシアン・ドール』の圧倒的な“人間ドラマ” 複雑なキャラクター設定が魅力に

Netflixで配信されているドラマシリーズ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』の第2シーズン全エピソードが、新たに配信された…

ルチオ・フルチ監督が描き出す逆説的な“美”

ルチオ・フルチが描き出す逆説的な“美” 『サンゲリア』『ルチオ・フルチの恐怖!黒猫』

ホラー映画界の“マエストロ”として知られる、ルチオ・フルチ監督。その代表作の一つであるゾンビ映画『サンゲリア』(1979年)と、…

AppleTV+『パチンコ』の試み

意識的に避けられてきた“ストーリー”を破格の予算で描く AppleTV+『パチンコ』の試み

『クレイジー・リッチ!』(2018年)、『パラサイト 半地下の家族』(2019年)、『フェアウェル』(2019年)、『ミナリ』(…

『ファンタビ』シリーズに内在していた問題

『ダンブルドアの秘密』であらわになった、『ファンタビ』シリーズに内在していた問題

J・K・ローリングがオリジナル脚本を務める、『ハリー・ポッター』シリーズの作品世界を共有した映画『ファンタスティック・ビースト』…

『アネット』はレオス・カラックスの新境地

レオス・カラックスが見出した、観客の感情との確かな接点 『アネット』で新たな境地へ

映画界に存在する伝説的な存在の一人である、レオス・カラックス。フランスで10代より映画批評家として活躍し、20代から30代のはじ…

吸血鬼映画としての『モービウス』

吸血鬼映画としての側面も 『モービウス』が垣間見せた今後のシリーズのさらなる可能性

映画会社が異なるという“大人の事情”を乗り越え、双方の作品のキャラクターたちがともに活躍するという、夢のコラボレーションを果たし…

『SING/シング』シリーズ人気の理由

『SING/シング:ネクストステージ』にみるシリーズ人気の理由 娯楽産業の抗い難い魔力

ユニバーサル・ピクチャーズ傘下のアニメ製作会社「イルミネーション」の劇場作品の一つとして多くの観客を魅了、予想を超える評価を獲得…

『フィフス・エレメント』の平和的なテーマ

いまだからこそ響く? 『フィフス・エレメント』が映し出していたリアリスティックな世界

1990年代……それは、リュック・ベッソン監督が最も輝いた時期。日本ではベッソン監督の『グラン・ブルー』(1988年)がリバイバ…

『ナイル殺人事件』原作との違いを“推理”

『ナイル殺人事件』ポアロの若い時期の描写の意味とは? 原作とは異なる改変部分を“推理”

『ベルファスト』でアカデミー賞の主要賞にノミネートされている、話題のケネス・ブラナー監督。彼が主演し、監督している新たな『名探偵…