『X エックス』が描くフレッシュな“恐怖”

70年代をフィーチャーした新たなスラッシャー映画 『X エックス』のフレッシュな“恐怖”

作家性が強くエッジの立った作品を次々に世に送り出し、いまや映画界になくてはならない製作・配給の一大ブランドとして定着した、「A2…

『ミズ・マーベル』に感じるMCUの新たな息吹

『ミズ・マーベル』に感じるMCUの新たな息吹 カマラは多くのマイノリティの若者そのもの

イスラム教徒(ムスリム)の女の子が主人公となり、スーパーヒーローとして活躍する、画期的なマーベル・コミック作品『ミズ・マーベル』…

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』解説

傑作『ブロリー』から4年 『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の様々な新しい試み

『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)の登場は衝撃的だった。約35年ほどにも渡る、アニメ『ドラゴンボール』映画シリーズのな…

神話的な物語『オビ=ワン・ケノービ』

『オビ=ワン・ケノービ』は『スター・ウォーズ』シリーズで最も神話的な物語になり得る?

「助けて オビ=ワン・ケノービ、あなただけが頼りです」  映画史のみならず、ポップカルチャーの一つの代表として知られる、映画『…

『トップガン マーヴェリック』を前作と比較

『トップガン マーヴェリック』の“続編映画”としてのアプローチ 前作との違いを比較考察

1986年に公開されるや大ヒットを記録し、主演のトム・クルーズを大スターとしてブレイクさせた、アメリカの戦闘機アクション大作『ト…

『チップとデールの大作戦』なぜ過激に?

『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』の衝撃 なぜ過激な内容に?

「チ、チ、チ、チップ&デール」と、軽快なリズムに合わせて歌われる楽曲をご存知だろうか。アメリカや日本などで、1989年から199…

実験的な『ムーンナイト』をどう理解すべきか

視聴者を混乱させた『ムーンナイト』 実験的な内容をどう理解すべきか(ネタバレあり)

ディズニープラスで配信されるマーベル・スタジオのドラマシリーズも、すでに5作目。今回実写映像化されたのは、エジプトの神話をモチー…

『ドクター・ストレンジMoM』の特異な内容

【ネタバレあり】『ドクター・ストレンジMoM』が揺るがしかねないMCUの世界観

マーベル・コミックのなかでも、神秘の力で魔術を操る異色のヒーローの活躍を映画化した、『ドクター・ストレンジ』(2016年)。6年…

『ロシアン・ドール』の圧倒的な人間ドラマ

SF作品『ロシアン・ドール』の圧倒的な“人間ドラマ” 複雑なキャラクター設定が魅力に

Netflixで配信されているドラマシリーズ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』の第2シーズン全エピソードが、新たに配信された…

ルチオ・フルチ監督が描き出す逆説的な“美”

ルチオ・フルチが描き出す逆説的な“美” 『サンゲリア』『ルチオ・フルチの恐怖!黒猫』

ホラー映画界の“マエストロ”として知られる、ルチオ・フルチ監督。その代表作の一つであるゾンビ映画『サンゲリア』(1979年)と、…

AppleTV+『パチンコ』の試み

意識的に避けられてきた“ストーリー”を破格の予算で描く AppleTV+『パチンコ』の試み

『クレイジー・リッチ!』(2018年)、『パラサイト 半地下の家族』(2019年)、『フェアウェル』(2019年)、『ミナリ』(…

『ファンタビ』シリーズに内在していた問題

『ダンブルドアの秘密』であらわになった、『ファンタビ』シリーズに内在していた問題

J・K・ローリングがオリジナル脚本を務める、『ハリー・ポッター』シリーズの作品世界を共有した映画『ファンタスティック・ビースト』…

『アネット』はレオス・カラックスの新境地

レオス・カラックスが見出した、観客の感情との確かな接点 『アネット』で新たな境地へ

映画界に存在する伝説的な存在の一人である、レオス・カラックス。フランスで10代より映画批評家として活躍し、20代から30代のはじ…

吸血鬼映画としての『モービウス』

吸血鬼映画としての側面も 『モービウス』が垣間見せた今後のシリーズのさらなる可能性

映画会社が異なるという“大人の事情”を乗り越え、双方の作品のキャラクターたちがともに活躍するという、夢のコラボレーションを果たし…

『SING/シング』シリーズ人気の理由

『SING/シング:ネクストステージ』にみるシリーズ人気の理由 娯楽産業の抗い難い魔力

ユニバーサル・ピクチャーズ傘下のアニメ製作会社「イルミネーション」の劇場作品の一つとして多くの観客を魅了、予想を超える評価を獲得…

『フィフス・エレメント』の平和的なテーマ

いまだからこそ響く? 『フィフス・エレメント』が映し出していたリアリスティックな世界

1990年代……それは、リュック・ベッソン監督が最も輝いた時期。日本ではベッソン監督の『グラン・ブルー』(1988年)がリバイバ…

『ナイル殺人事件』原作との違いを“推理”

『ナイル殺人事件』ポアロの若い時期の描写の意味とは? 原作とは異なる改変部分を“推理”

『ベルファスト』でアカデミー賞の主要賞にノミネートされている、話題のケネス・ブラナー監督。彼が主演し、監督している新たな『名探偵…

『悪魔のいけにえ』新作が見出した光明

『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』にリアリティが生み出された背景とは?

ホラー、スプラッター映画の代表として、伝説的存在となっている『悪魔のいけにえ』(1974年)は、テキサス州の田舎を舞台に、若者た…

『ウエスト・サイド・ストーリー』徹底考察

『ウエスト・サイド・ストーリー』が示したメッセージと、作品に落とされたネガティブな影

『ウエスト・サイド物語』は、ブロードウェイ・ミュージカル(1957年初演)としても、ミュージカル映画(1961年)としても、世界…

『ボバ・フェット』が引き継ぐルーカスの意志

『ボバ・フェット』が引き継いだ、ジョージ・ルーカスの“新たな映画を目指す”という意志

ディズニーがルーカスフィルムを買収し、『スター・ウォーズ』の権利を手に入れてから、およそ10年。その間、続3部作を含め様々な『ス…

2作の『ゴーストバスターズ』を比較検証

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』と2016年のリブート版を比較考察

1984年に公開されるや世界中で大ヒット、日本でも定番のハリウッド娯楽作として、長きにわたって愛されてきた『ゴーストバスターズ』…

『僕を育ててくれたテンダー・バー』の男性性

男と男の“魂の継承”の物語 『僕を育ててくれたテンダー・バー』にみる“男らしさ”の価値観

室内に光るネオンサイン、棚に並んだ酒瓶とグラス、そして、ポーカーやビリヤードに興じる酔客たち……そんな喧騒に包まれたバーのカウン…

哲学的な問いに迫る『ハウス・オブ・グッチ』

リドリー・スコット監督による一大巨編 『ハウス・オブ・グッチ』は哲学的な問いに迫る

イタリアの高級老舗ブランド「GUCCI(グッチ)」。1920年代のフィレンツェで上質な革製品を売り出すところから事業をスタートし…

『マクベス』に漂う“本格派”の風格

コーエン作品とシェイクスピア作品の意外な親和性 『マクベス』に漂う“本格派”の風格

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』は、オーソン・ウェルズや黒澤明、ロマン・ポランスキーなど、名だたる巨匠監督たちが映画…

『スパイダーマンNWH』が示した可能性

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が示した、クロスオーバー作品の新たな可能性

トム・ホランド主演、ジョン・ワッツ監督による、マーベル・スタジオ版『スパイダーマン』シリーズの第3作であり、一つの区切りとなる『…

『キングスマン』シリーズの本質とは?

『キングスマン:ファースト・エージェント』の戦争描写から考える、シリーズ全体の本質

マシュー・ヴォーン監督による、イギリスの人気スパイシリーズ『キングスマン』の新作にして、過去の時代を描く初の試みとなった『キング…

過激なコメディー『ドント・ルック・アップ』

“真摯”で“真面目”なコメディー超大作 『ドント・ルック・アップ』に感じる現実的な恐怖

2021年のNetflix最大の映画作品『ドント・ルック・アップ』が配信された。ジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリ…