アメリカ娯楽映画の状況と展望

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』から考える、アメリカ娯楽映画の状況と展望

ついに『ブラックパンサー』が、アメリカ国内興行収入で『タイタニック』を超え、アメリカ興行収入歴代3位にまでランクインした。非白人…

『レッド・スパロー』が描く女性の復讐と自立

二重性を持ったジェニファー・ローレンスが本領発揮 『レッド・スパロー』が描く女性の復讐と自立

2010年アメリカで、あるスパイ事件がセンセーショナルに報道された。核弾頭開発計画の情報を収集していたロシアのスパイが、FBIに…

『ボス・ベイビー』なぜ人気作に?

『ボス・ベイビー』なぜ人気作に? 脚本の整合性を超えた実存主義的な姿勢

自宅の前に停まった一台のタクシー。7歳の少年ティムが外を見ると、そこから降りてきたのは、いかにも高級そうな黒いスーツと腕時計、サ…

ゲームと映画の融和点『トゥームレイダー』

『トゥームレイダー』シリーズの20年史が示す、映画とゲームの相互的な影響

イギリスのゲーム会社(Core Design)によって制作された遺跡探索型アクションアドベンチャーゲーム『トゥームレイダー』(1…

『リメンバー・ミー』ヒットの社会的意味

『リメンバー・ミー』はなぜ感動を呼ぶ? “優しさ”がもたらした深いテーマ性

アニー賞、ゴールデングローブ賞などで主要な賞を獲得し、第90回アカデミー賞、長編アニメ映画賞に輝いた『リメンバー・ミー』。近年の…

『イノセント・デイズ』が導く未体験の世界

人間の存在に関わる“真のサスペンス”ーー『連続ドラマW イノセント・デイズ』が導く未体験の世界

妻夫木聡が主演だけでなく、原作者と監督に連絡をとり、自ら企画を提案したという連続ドラマ『イノセント・デイズ』。その熱意もなるほど…

『ブラックパンサー』は何が画期的?

社会現象にまでなった『ブラックパンサー』は何が画期的だったのか? 背景にある社会状況から考察

アメリカを中心に、いままさに社会現象を巻き起こしているマーベル映画『ブラックパンサー』。ヒーロー単独のシリーズとしては、マーベル…

小野寺系の『空海―KU-KAI―』評

大衆娯楽としての魅力だけではない? 『空海―KU-KAI―』で描かれたチェン・カイコーの核

日本と中国映画界の一大プロジェクトとなった『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』。『陰陽師』シリーズの作家・夢枕獏の小説『沙門…

『ビッグ・シック』なぜ観客から支持された?

パキスタン出身男性が主人公の恋愛物語、『ビッグ・シック』はなぜ観客から支持されたのか?

サンダンス映画祭で初公開された瞬間から、映画会社による争奪戦が繰り広げられたという恋愛コメディー映画『ビッグ・シック ぼくたちの…

『マンハント』はジョン・ウーの希望の結晶だ

チャン・ハンユーと福山雅治の“正義を信じる心” 『マンハント』はジョン・ウーの希望の結晶だ

あのジョン・ウー監督が、日本を舞台にアクション映画を撮った。しかも、チャン・ハンユー(『戦場のレクイエム』)とともに福山雅治を主…

観客の心理操る『スリー・ビルボード』の衝撃

物事の二面性と中間性を体現する『スリー・ビルボード』の衝撃

「なんだ、これは…」『スリー・ビルボード』を鑑賞中に、思わず何度もつぶやいてしまった。予想を裏切り続ける衝撃的な展開の連続に、こ…

小野寺系の『ザ・リング/リバース』評

ジャパニーズ・ホラーはただの流行りものではなかったーー『ザ・リング/リバース』に見るその行方

一時期、世界的なブームとなった「ジャパニーズ・ホラー」。その火付け役となった代表的作品といえば、中田秀夫監督の『リング』(199…

『キングスマン』シリーズが示す“紳士の精神”

続編でもブレない突き抜け方 『キングスマン』シリーズが示す、“現代の紳士の精神”

『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズ、『コードネーム U.N.C.L.E.(0011ナポレオン・ソロ)』……

『バーフバリ 王の凱旋』が傑作となった理由

『バーフバリ 王の凱旋』は歴史に残る娯楽超大作だーー黒澤明やジョージ・ルーカスの精神を受け継ぐ

映画大国インドで歴代興行収入1位に輝き、さらに全米で週末興行成績3位を獲得するという大快挙を達成したインド映画、『バーフバリ 王…

『ブリムストーン』新たな西部劇の可能性

アメリカ史の裏に隠された血塗られた暗部 『ブリムストーン』が示した、新たな西部劇映画の可能性

いま、「西部劇」で何を語ることができるのか。  『ドリーム』や『ズートピア』などに代表されるように、人種や性別、宗教への差別を…

小野寺系の「2017年ベスト映画TOP10」

年末企画:小野寺系の「2017年 年間ベスト映画TOP10」

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2017年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

小野寺系の『SW/最後のジェダイ』評

小野寺系の『最後のジェダイ』評:ディズニー帝国の『スター・ウォーズ』に新たな希望は生まれるか?

1977年にアメリカで第一作が公開されて以来、映画の枠を越え世界中で社会現象を巻き起こし続けてきた『スター・ウォーズ』シリーズ。…

小野寺系の『オリエント急行殺人事件』評

2017年版『オリエント急行殺人事件』は観客を未知の世界へと誘うーーケネス・ブラナーの新解釈

「灰色の脳細胞」で難事件を解決するエルキュール・ポアロといえば、創作による名探偵のなかでもトップクラスに名が知られ、親しまれてい…

80年代ホラーの金字塔『ハウリング』評

80年代ホラーの金字塔『ハウリング』は今こそ観るべき! 特殊メイクの歴史を変えた、その革新性

ドラマ作品『ストレンジャー・シングス』が世界的な人気を得て、映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が、現時点でホラー…

今後のヒーロー映画はどうなってしまうのか?

『ジャスティス・リーグ』に見る、DC映画の路線変更は本当に良かったのか?

バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ…DCコミックス原作のヒーローたちが手を組んで、より強大な悪と戦…

小野寺系の『BANDIT FLOWER』評

狂気に包まれた不毛な残酷さーー『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』の特殊性

「音楽は空気の中に消えゆき、二度とそれを捕らえることはできない」-エリック・ドルフィー(ジャズ・ミュージシャン)-  『機動戦…

『マイティ・ソー 』路線変更の背景とは?

『マイティ・ソー バトルロイヤル』はマーベル映画にとって危険な存在に? 路線変更の背景を考察

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、これまでの『マイティ・ソー』前2作とは大きく異なり、ギャグと肉弾バトルが大幅に増量し、それ…

小野寺系の:『IT/イット』評

社会への問題意識と潜在的な恐怖ーー『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が描く文学的テーマ

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が、予想を超える大ヒットを果たした。アメリカ本国だけで興行収入3億ドルを突破、今年…