『だれもが愛しいチャンピオン』を紐解く

スペインで映画賞と興行成績を制した理由は? 『だれもが愛しいチャンピオン』で“新しい世界”に出会う

『ブランカニエベス』、『しあわせな人生の選択』、『マイ・ブックショップ』……スペイン版のアカデミー賞といえる“ゴヤ賞”の“作品賞…

『ドクター・スリープ』の違和感を考察

キューブリック版『シャイニング』のパロディのよう? 『ドクター・スリープ』の違和感を考察

スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980年)は、最も親しまれ評価されてきた、ホラー映画の金字塔といえる作品であ…

『アナと雪の女王2』のすごさを徹底解説

【ネタバレあり】前作から驚くべき進歩を果たした『アナと雪の女王2』、そのすごさを徹底解説

世界はもちろん、日本でも大ブームを巻き起こし社会現象までになった、ディズニーの大ヒット作品『アナと雪の女王』。その続編、『アナと…

SFダークヒーローと“太宰文学”の深い結びつき

『HUMAN LOST 人間失格』が描く、SFダークヒーローと“太宰文学”の深い結びつき 『AKIRA』『踊る大捜査線』のオマージュも

いまもなお、その作品によって多くの読者に影響を与えている小説家・太宰治。その代表作にして最後の完成作となったのが『人間失格』だ。…

アメコミヒーローと重なる『気候戦士』の姿

それぞれが立場と能力を活かして気候変動に対抗する アメコミヒーローと重なる『気候戦士』の姿

国連の「気候アクション・サミット2019」で演説し、そのうったえに注目が集まった、スウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリ。賞…

『ターミネーター』最新作の革新的な試み

【ネタバレあり】賛否渦巻く『ターミネーター:ニュー・フェイト』の革新的な試みを解説

いまも愛される、SFアクション映画の代表格、『ターミネーター』(1984年)と、『ターミネーター2』(1991年)。観客からの圧…

『IT/イット』完結編なぜ長尺に?

『IT/イット』完結編はなぜ長尺になったのか? ホラー描写とテーマの関わりから考える

ホラー映画史上最大のヒットという大成功を収めた、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』……その続編かつ完結編が、本作『I…

『テッド・バンディ』が暴く内に潜む悪

『ジョーカー』と『テッド・バンディ』が共有するテーマとは 米史上最大の悪は私たちのすぐそばに

殺人など凶悪犯罪の報道を目にする度に、「なぜ犯人は、そんな非道なことができるのだろう」と思うことがある。ましてや快楽や私欲など身…

『フッド:ザ・ビギニング』が掲示した可能性

新解釈のロビン・フッド映画 タロン・エジャトン主演『フッド:ザ・ビギニング』が掲示した可能性

『ジョーカー』や『アベンジャーズ』シリーズなど立て続けにヒットを飛ばし、「アメコミヒーロー映画全盛」といえる状況にある、現在のア…

批判も賞賛もできる『ジョーカー』の二面性

『ジョーカー』は“ヒーロー映画ブーム”を終焉に導くトリガーに? 批判も賞賛もできる“二面性”

ヒーローや悪役が登場するアメリカン・コミック原作の大作映画が次々にヒットを飛ばしているなか、それらとは全く異質なタイプの、しかも…

A・サーキス、『ヴェノム』続編監督への期待

『ヴェノム』続編監督にふさわしい!? “モーションアクター”の第一人者、アンディ・サーキスの可能性

マーベル・コミックの凶悪キャラクターを主人公にして大ヒットを記録したアクション大作映画『ヴェノム』(2018年)。その続編の監督…

『シン・ウルトラマン』はどんな内容に?

『シン・ウルトラマン』はどんな内容に? 庵野秀明×樋口真嗣のこれまでの作品から考える

総監督・脚本を庵野秀明、監督・特技監督を樋口真嗣が務めた『シン・ゴジラ』(2016年)は、東宝の看板『ゴジラ』シリーズのなかでも…

文系SF『アド・アストラ』に隠された問題

『アド・アストラ』は“文系SF”と呼べる作品に 破滅的ヴィジョンと一筋の救いを同時に描く

「星へ」の意味を持つラテン語をタイトルに、ブラッド・ピットが製作と主演を務めた『アド・アストラ』は、地球より太陽系の端まで直線的…

「武蔵野館100周年記念上映」の魅力を解説

『カリガリ博士』など名作の“活弁上映”も! 「武蔵野館100周年記念上映」が贈る貴重な鑑賞体験

新宿駅東口からすぐの立地にある「新宿武蔵野館」。大正時代に生まれ、2020年に100周年を迎える老舗の映画館だ。その節目を迎え、…

『PIXARのひみつ展』体験レポート

ピクサー作品の“魔法”に隠された努力と研鑽 小野寺系が『PIXARのひみつ展』から紐解く

「高度に発達した科学は、魔法と見分けがつかない」(クラークの三法則)という言葉があるが、近年のCGアニメーション作品を見ていると…

『ロケットマン』E・ジョンの性質と美徳

「Your Song」誕生シーンが頂点に 『ロケットマン』に見る、エルトン・ジョンの性質と美徳

ピアノと奇抜な衣装をトレードマークに、グラミー賞を5度受賞、7枚連続でビルボード1位を獲得した記録を持つ世紀のヒットメイカーにし…

『ブルー・ダイヤモンド』に宿る作り手の信念

キアヌ・リーブス主演の“当たり”映画に 『ブルー・ダイヤモンド』に込められた作り手の信念

『ビルとテッド』シリーズのようなコメディから、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991年)のような青春映画、『ハートブルー』(…

『ワイスピ』シリーズに“新たな広い視野”?

『ワイスピ』シリーズに“新たな広い視野”!? 『スーパーコンボ』に引き継がれた最も大きな価値観

次々に続編が製作され、大作化を果たしてきた『ワイルド・スピード』シリーズ。大ヒットを記録するたびに、主役を張れるようなスター俳優…

ルッソ兄弟の功績と作風を分析

『ガッチャマン』映像化作品も始動 MCU成功の立役者、ルッソ兄弟の功績と作風を分析

2014年、マーベル・スタジオのヒーロー映画に、突如として驚くべき傑作が誕生した。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー…

『スパイダーマン』新作はヒーロー映画最先端

【ネタバレあり】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がヒーロー映画最先端となった理由

マーベル・スタジオ制作の『スパイダーマン』シリーズ第2弾にして、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画における、“フ…

『ホットギミック』を徹底解説!

『ホットギミック ガールミーツボーイ』徹底解説! 山戸結希監督が確立させた“新しい映画表現”

相原実貴原作の少女漫画を基に、映画初出演、初主演となる、アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈を主演に迎え、現代の少女たちのリ…

『アラジン』と『美女と野獣』共通点と相違点

『アラジン』は“宝の洞窟”のような存在に!? 『シンデレラ』や『美女と野獣』との共通点と相違点

ディズニーの名作アニメーション映画を実写リメイクした『アラジン』が、アメリカ本国や日本を含め、世界中で大ヒットを記録している。主…

実写版『アラジン』成功の理由を分析

『アラジン』成功の理由を分析 キャスティングと監督の選定に見る、ディズニーのプロデュース力

誰もが知るディズニーの名作アニメーション『アラジン』(1992年)を、その公開から27年の時を経て実写化した、同名の新作『アラジ…

『ゴジラ KOM』のメッセージを読む

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』なぜ圧倒的な美しさを獲得できた? 作品のメッセージを考察

史上空前の美しさを持つゴジラ映画  青白く輝く光の柱が暗雲を貫き、雷撃が中空を駆け抜ける。哀れで無力な人間たちは、巨大な生…

『名探偵ピカチュウ』ピカチュウのかわいさ

『名探偵ピカチュウ』のピカチュウは実写映画における映画スター! その“かわいさ”が意味するもの

「かわいい! ピカチュウかわいい!」の声が、鑑賞した人々から聞こえてくる。映画作品における一つのキャラクターが、ここまで広く賞賛…