『フリッツ・ホンカ』が傑作の理由

シリアルキラーものの傑作! 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』に宿る孤独とユーモア

『ハウス・ジャック・ビルト』や『テッド・バンディ』、『永遠に僕のもの』、そして配信ドラマ『マインドハンター』など、日常的に殺人を…

『キャッツ』の酷評は妥当なのか?

映画『キャッツ』の悪評は妥当なのか? 小野寺系が作品の真価を問う

猫を題材としたT・S・エリオットの詩集を基に、数々のヒットミュージカルを手がけている、アンドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけ、…

『ジョジョ・ラビット』が描いたもの

世界中の人間に共通する課題 “なさそうでなかった”戦争映画『ジョジョ・ラビット』が描いたもの

ナチスドイツを題材にした、“なさそうでなかった”戦争映画『ジョジョ・ラビット』は、観客に新鮮なインパクトを与える作品だ。本作は、…

『フォードvsフェラーリ』ネタバレ解説

【ネタバレあり】『フォードvsフェラーリ』がラストシーンで到達した“マン映画”からの解放

アメリカのフォード・モーターとイタリアのフェラーリが、会社同士のいさかいをきっかけにして、60年代にレースで火花を散らした史実を…

映画のトレンドは80年代から90年代へ!?

映画のトレンドは90年代へ!? 「80年代ブーム」の背景解説&次のフェーズを大予想

ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016年~)や、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年)の…

『SW』続3部作とは何だったのか

【ネタバレあり】『スター・ウォーズ』続3部作とは何だったのか 小野寺系が“失敗の理由”を解説

2015年から、スピンオフを間にはさみながら、2年ごとのペースで製作・公開されてきた、『スター・ウォーズ』エピソード7、8、9。…

小野寺系の「2019年映画TOP10」

年末企画:小野寺系の「2019年 年間ベスト映画TOP10」 “内省”が重要なテーマに

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『ジュマンジ』最新作の現代的なテーマ

テーマは前作よりも現代的に 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が示す、“人間性”の重要度

絵本を原作に、ボードゲームで起きた出来事が本当に起こってしまうという内容の、ロビン・ウィリアムズ主演ファンタジー映画『ジュマンジ…

『冬時間のパリ』で楽しむ「大人」の会話劇

フランス映画を楽しむ秘訣は“おしゃべり”にあり!? 『冬時間のパリ』が描く大人の恋愛観

会話、会話、会話。恋愛や夫婦の関係、仕事の悩みなどが描かれたフランス映画『冬時間のパリ』は、邦題のとおり冬のパリを舞台に、大人の…

『だれもが愛しいチャンピオン』を紐解く

スペインで映画賞と興行成績を制した理由は? 『だれもが愛しいチャンピオン』で“新しい世界”に出会う

『ブランカニエベス』、『しあわせな人生の選択』、『マイ・ブックショップ』……スペイン版のアカデミー賞といえる“ゴヤ賞”の“作品賞…

『ドクター・スリープ』の違和感を考察

キューブリック版『シャイニング』のパロディのよう? 『ドクター・スリープ』の違和感を考察

スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980年)は、最も親しまれ評価されてきた、ホラー映画の金字塔といえる作品であ…

『アナと雪の女王2』のすごさを徹底解説

【ネタバレあり】前作から驚くべき進歩を果たした『アナと雪の女王2』、そのすごさを徹底解説

世界はもちろん、日本でも大ブームを巻き起こし社会現象までになった、ディズニーの大ヒット作品『アナと雪の女王』。その続編、『アナと…

SFダークヒーローと“太宰文学”の深い結びつき

『HUMAN LOST 人間失格』が描く、SFダークヒーローと“太宰文学”の深い結びつき 『AKIRA』『踊る大捜査線』のオマージュも

いまもなお、その作品によって多くの読者に影響を与えている小説家・太宰治。その代表作にして最後の完成作となったのが『人間失格』だ。…

アメコミヒーローと重なる『気候戦士』の姿

それぞれが立場と能力を活かして気候変動に対抗する アメコミヒーローと重なる『気候戦士』の姿

国連の「気候アクション・サミット2019」で演説し、そのうったえに注目が集まった、スウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリ。賞…

『ターミネーター』最新作の革新的な試み

【ネタバレあり】賛否渦巻く『ターミネーター:ニュー・フェイト』の革新的な試みを解説

いまも愛される、SFアクション映画の代表格、『ターミネーター』(1984年)と、『ターミネーター2』(1991年)。観客からの圧…

『IT/イット』完結編なぜ長尺に?

『IT/イット』完結編はなぜ長尺になったのか? ホラー描写とテーマの関わりから考える

ホラー映画史上最大のヒットという大成功を収めた、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』……その続編かつ完結編が、本作『I…

『テッド・バンディ』が暴く内に潜む悪

『ジョーカー』と『テッド・バンディ』が共有するテーマとは 米史上最大の悪は私たちのすぐそばに

殺人など凶悪犯罪の報道を目にする度に、「なぜ犯人は、そんな非道なことができるのだろう」と思うことがある。ましてや快楽や私欲など身…

『フッド:ザ・ビギニング』が掲示した可能性

新解釈のロビン・フッド映画 タロン・エジャトン主演『フッド:ザ・ビギニング』が掲示した可能性

『ジョーカー』や『アベンジャーズ』シリーズなど立て続けにヒットを飛ばし、「アメコミヒーロー映画全盛」といえる状況にある、現在のア…

批判も賞賛もできる『ジョーカー』の二面性

『ジョーカー』は“ヒーロー映画ブーム”を終焉に導くトリガーに? 批判も賞賛もできる“二面性”

ヒーローや悪役が登場するアメリカン・コミック原作の大作映画が次々にヒットを飛ばしているなか、それらとは全く異質なタイプの、しかも…

A・サーキス、『ヴェノム』続編監督への期待

『ヴェノム』続編監督にふさわしい!? “モーションアクター”の第一人者、アンディ・サーキスの可能性

マーベル・コミックの凶悪キャラクターを主人公にして大ヒットを記録したアクション大作映画『ヴェノム』(2018年)。その続編の監督…

『シン・ウルトラマン』はどんな内容に?

『シン・ウルトラマン』はどんな内容に? 庵野秀明×樋口真嗣のこれまでの作品から考える

総監督・脚本を庵野秀明、監督・特技監督を樋口真嗣が務めた『シン・ゴジラ』(2016年)は、東宝の看板『ゴジラ』シリーズのなかでも…

文系SF『アド・アストラ』に隠された問題

『アド・アストラ』は“文系SF”と呼べる作品に 破滅的ヴィジョンと一筋の救いを同時に描く

「星へ」の意味を持つラテン語をタイトルに、ブラッド・ピットが製作と主演を務めた『アド・アストラ』は、地球より太陽系の端まで直線的…

「武蔵野館100周年記念上映」の魅力を解説

『カリガリ博士』など名作の“活弁上映”も! 「武蔵野館100周年記念上映」が贈る貴重な鑑賞体験

新宿駅東口からすぐの立地にある「新宿武蔵野館」。大正時代に生まれ、2020年に100周年を迎える老舗の映画館だ。その節目を迎え、…

『PIXARのひみつ展』体験レポート

ピクサー作品の“魔法”に隠された努力と研鑽 小野寺系が『PIXARのひみつ展』から紐解く

「高度に発達した科学は、魔法と見分けがつかない」(クラークの三法則)という言葉があるが、近年のCGアニメーション作品を見ていると…

『ロケットマン』E・ジョンの性質と美徳

「Your Song」誕生シーンが頂点に 『ロケットマン』に見る、エルトン・ジョンの性質と美徳

ピアノと奇抜な衣装をトレードマークに、グラミー賞を5度受賞、7枚連続でビルボード1位を獲得した記録を持つ世紀のヒットメイカーにし…

『ブルー・ダイヤモンド』に宿る作り手の信念

キアヌ・リーブス主演の“当たり”映画に 『ブルー・ダイヤモンド』に込められた作り手の信念

『ビルとテッド』シリーズのようなコメディから、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991年)のような青春映画、『ハートブルー』(…

『ワイスピ』シリーズに“新たな広い視野”?

『ワイスピ』シリーズに“新たな広い視野”!? 『スーパーコンボ』に引き継がれた最も大きな価値観

次々に続編が製作され、大作化を果たしてきた『ワイルド・スピード』シリーズ。大ヒットを記録するたびに、主役を張れるようなスター俳優…

ルッソ兄弟の功績と作風を分析

『ガッチャマン』映像化作品も始動 MCU成功の立役者、ルッソ兄弟の功績と作風を分析

2014年、マーベル・スタジオのヒーロー映画に、突如として驚くべき傑作が誕生した。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー…

『スパイダーマン』新作はヒーロー映画最先端

【ネタバレあり】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がヒーロー映画最先端となった理由

マーベル・スタジオ制作の『スパイダーマン』シリーズ第2弾にして、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画における、“フ…