『メイ・ディセンバー』の“問いかけ”とは

映画史における『メイ・ディセンバー』の意義深さ 実話ベースの作品に対する“問いかけ”に

トッド・ヘインズが監督を務め、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーア共演で火花を散らす役柄を演じる、『メイ・ディセンバー ゆれ…

『キングダム 大将軍の帰還』の熱量の高さ

『キングダム 大将軍の帰還』に感じたシリーズ屈指の熱量 観客を圧倒する大沢たかおの熱演

中国史の戦乱時代の一つ、春秋戦国の末期を題材に、中華を統一する夢を持った6代目秦王と、その武将、軍師、兵士たちの活躍を描いていく…

『サニー』が描くAIやロボットの希望と不安

ハリウッドデビューの西島秀俊が適役に 『サニー』が提示するAIやロボットの“希望”と“不安”

動画配信ビジネスの規模拡大によって、各社ともワールドワイドなコンテンツを必要とする現在、日本のカルチャーにも大きな注目が集まって…

30年ぶり『ビバリーヒルズ・コップ』の意義

エディ・マーフィが哀愁と幸福感を体現 『ビバリーヒルズ・コップ』30年ぶり新作の存在意義

ハリウッドのレジェンドの一人である、コメディ俳優エディ・マーフィの代名詞といえる映画といえば、日本でも高い人気を誇る『ビバリーヒ…

『ファンシー・ダンス』が世界に放った“声”

“先住民発”の重要作 リリー・グラッドストーン主演『ファンシー・ダンス』が世界に放つ声

アカデミー賞で作品賞を含め最多7部門に輝いた『オッペンハイマー』とともに、さまざまな賞レースを争った、巨匠マーティン・スコセッシ…

『クワイエット・プレイス:DAY 1』徹底考察

『クワイエット・プレイス:DAY 1』徹底考察 サバイバルが暗示する“人類が背負う罪の歴史”

音を聞きつけられたら正体不明の怪物に襲撃されるという、極限状況を描くサバイバルスリラー映画、『クワイエット・プレイス』シリーズ。…

『ザ・ウォッチャー』の本質を考察

『ザ・ウォッチャーズ』に感じるアンバランスさの正体とは 隠された本質部分を考察

アメリカ映画界でヒットメイカーとして知られる、M・ナイト・シャマラン監督。その娘で、現在20代半ばのイシャナ・ナイト・シャマラン…

『バッドボーイズ』第4弾、なぜ全米ヒット?

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』なぜアメリカで大ヒット? ウィル・スミスの捨て身の表現

ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演による、1995年公開の第1作から、じつに足かけ29年となったアクション映画『バッドボ…

『ふたごのユーとミー』なぜ傑出した作品に?

タイ青春映画『ふたごのユーとミー』の輝くような美しさ 傑出した作品になった理由とは?

瓜二つで仲の良い双子の姉妹のひと夏の物語を描く『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』は、1999年のタイの田舎を舞台に、南国のゆ…

『ブルー きみは大丈夫』のテーマを深掘り

『ブルー きみは大丈夫』のテーマを深掘り イマジナリーフレンドという存在の本質的な追求

『インサイド・ヘッド2』がアメリカで大ヒットデビューを果たした。「ピクサー復権」との声があがるなかで、「まるでピクサー作品の実写…

J・ギレンホール『推定無罪』のユニークさ

ジェイク・ギレンホールがドラマ初主演で深刻さを体現 AppleTV+『推定無罪』のユニークさ

さまざまな役になりきり、アメリカ映画界のなかでも幅の広い演技を披露してきた一人であるジェイク・ギレンホール。最近も、肉体改造によ…

『エリック』に隠されたメッセージを読む

ベネディクト・カンバーバッチが狂気を体現 『エリック』の裏に隠されたメッセージを読む

ベネディクト・カンバーバッチ主演で、子どもの誘拐を題材にサイコサスペンスが展開する、Netflix配信のリミテッドシリーズ『エリ…

『怒りのデス・ロード』は“現代の神話”に

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が放つ強い輝き より深まる『フュリオサ』への理解

『マッドマックス』サーガの最新作となる、『マッドマックス:フュリオサ』の劇場公開が始まった。核戦争によって文明が滅び荒廃したウェ…

「新宿東口映画祭2024」注目作品を紹介

『イップ・マン』『うる星やつら2』など人気作も! 「新宿東口映画祭2024」注目作品を紹介

世界で最も利用者が多い新宿駅。そのすぐ近くにある劇場「新宿武蔵野館」、「新宿シネマカリテ」で、今年も5月24日から6月6日まで、…

『ゴジラxコング 新たなる帝国』の真価を考察

『ゴジラxコング 新たなる帝国』の理知的な試み アダム・ウィンガードがなし得た偉業とは

ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズ、東宝の提携によるハリウッド版ゴジラシリーズに、『キングコング:髑髏島の巨神』…

『異人たち』が描いたテーマを考察

アンドリュー・ヘイは山田太一の物語をどう映像化した? 『異人たち』が描いたテーマを考察

日本の映画、TVドラマ、演劇に大きな足跡を残した脚本家・山田太一。2023年11月に惜しくもこの世を去ってしまったが、その仕事の…

『フォールアウト』なぜ原作ファンが支持?

『フォールアウト』が原作ゲームファンから支持された理由 風刺精神が活かされた内容に

核戦争後の荒廃した環境でのサバイバルを、凝りに凝った設定と、大勢の深みあるキャラクターたちの営みや戦闘、人間ドラマなどで表現した…

コリン・ファレル『シュガー』を多角的に考察

『シュガー』ハードボイルド的主人公の存在意義を考察 引用されたクラシック映画の数々も

近未来SFながら往年の本格的なフィルムノワールの空気を再現した、ヒュー・ジャックマン主演の『レミニセンス』が公開された2021年…

『寄生獣 -ザ・グレイ-』なぜファン評価?

『寄生獣 -ザ・グレイ-』なぜ原作ファンに認められる結果に? シリーズのテーマを考察

日本の漫画家のなかでも一線を画した、鋭く知性的な作風で知られる岩明均による、大ヒット作品『寄生獣』。その映像化作品は、大胆なアレ…

『オーメン:ザ・ファースト』の画期的な試み

『オーメン:ザ・ファースト』は前日譚として出色の出来 描かれた恐怖の画期的な試みとは

有名ホラー映画の過去のエピソードを描く、いわゆる“前日譚(ぜんじつたん)”を題材にした後年の作品が、近年いろいろと公開されている…

『ゴーストバスターズ』第5作の狙いを読む

主人公はNY? 『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』のノスタルジックな内容を考察

アメリカの娯楽映画の一つの金字塔といえる『ゴーストバスターズ』第1作(1984年)の公開より、ちょうど40年の月日が流れた。この…

『オッペンハイマー』のテーマを徹底考察

『オッペンハイマー』に対する日本の観客の向き合い方を考える 映画の枠を超えた“警鐘”に

多くの映像作家とは異なるスケール、アプローチで、観客に新たな感覚を呼び覚まし、従来の映画の枠をはみ出すような作品を撮り続けてきた…

『ゴッドランド』が描くアイスランドのリアル

北欧発の新たな“問題作” 『ゴッドランド/GODLAND』は生身のアイスランドをあぶり出す

厳しい気候と巨大な氷河で知られる、北大西洋の孤島「アイスランド」。冬は極寒の地となり、夏至の頃には太陽が一日中沈まない「白夜」が…

『ロードハウス/孤独の街』の凄さを解説

ジェイク・ギレンホールにまたしても驚かされる 現代に蘇った『ロードハウス/孤独の街』

どんな役にも対応できる「カメレオン俳優」と評価されてきた、演技巧者ジェイク・ギレンホール。2023年3月、世界最大の総合格闘技団…

『デューン2』は映画史に刻まれる作品に

『デューン 砂の惑星PART2』は映画史に刻まれる作品に 超絶的スペクタクルと“倫理的葛藤”

『スター・ウォーズ』シリーズや『風の谷のナウシカ』、『アバター』シリーズなどにもインスピレーションを与えたと噂されるなど、多くの…

“虚構”から紐解く『アーガイル』

『キングスマン』との違いは? 『ARGYLLE/アーガイル』を“虚構”のキーワードから紐解く

コミックを原作とするヒーロー映画『キック・アス』に関連するシリーズや、同じくコミック原作の英国スパイ映画『キングスマン』シリーズ…

『スペースマン』にみるSFが人気な理由

大きなスケールで描く、ごく個人的な変化 『スペースマン』にみる、SF的題材が人気な理由

テッド・チャンの短編小説を映画化したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『メッセージ』(2016年)、ブラッド・ピット主演のオリジナル映画…

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』を読み解く

タイカ・ワイティティによる娯楽作 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の裏にあるものを読む

ナチスドイツの虐殺というシリアスな題材に独自のユーモアを加えた鮮烈な作風によって、オスカー脚色賞受賞となった『ジョジョ・ラビット…

『マダム・ウェブ』の長所と短所を考える

興行成績不振、内容に対して厳しい批判の声も 『マダム・ウェブ』の長所と短所を検証

マーベル・コミックスのコミック作品で、未来予知などの超常的な能力を駆使し、スパイダーマンの活躍を指導者として助けてきたヒーロー、…