作品評の記事一覧

(2469件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ロキ』にみるマーベル・スタジオの革新性

MCUのドラマシリーズに新たな驚き 『ロキ』にみるマーベル・スタジオの革新性

マーベル・スタジオによるドラマシリーズの第3弾としてリリースされた『ロキ』は、その作品群に新たな驚きを加える作品だ。『マイティ・…

『クワイエット・プレイス』の問題点を考える

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』にみる“続編映画”の問題点 本当の勝負は3作目?

音を立てただけで、巨大な怪物が猛スピードで襲ってくる……。そんな緊迫感に溢れた世界を描き、背筋を凍らせるサスペンス体験と新鮮な驚…

『胸きみ』に見る“キラキラ映画”の現在地

美 少年 浮所飛貴が大活躍 『胸が鳴るのは君のせい』に見る“キラキラ映画”の男性像の変化

映画の序盤でヒロインが愛の告白に失敗し、それでも一途に相手を想いつづける。紺野りさ原作の『胸が鳴るのは君のせい』における恋愛要素…

『犬は歌わない』犬の視点で暴く人間の残酷さ

犬の視点で記録する“地上50センチのディストピア” 『犬は歌わない』が暴く人間の残酷さ

1950年代にアメリカと旧ソ連のような大国を中心に激化した宇宙開発競争によって、旧ソ連では数十匹の犬が宇宙空間に送られたという。…

『グーニーズ』が“クラシック”となった理由

『グーニーズ』なぜキッズ作品の代表的な存在に? 現実ともリンクする一抹の“ほろ苦さ”

子どもたちが活躍する、娯楽アドベンチャー映画の定番といえる1985年公開の『グーニーズ』が地上波放送される。  公開から30年…

『クルエラ』が内容的に成功した理由

『クルエラ』が内容的な成功を収めることになった理由 掲げられた新しいメッセージとは

『101匹わんちゃん』(1961年)のクルエラ・ド・ヴィルといえば、ディズニーのアニメーションの歴史の中でも、屈指のインパクトと…

『ボヘミアン・ラプソディ』物語としての魅力

『ボヘミアン・ラプソディ』見どころはライブシーンだけではない 物語で変わる音楽の響き

「なりたい自分になること」と「本当の自分を見つけること」――この2つは似ているようで異なっている。というか、その両者はときとして…

怪獣も人間も、“滅茶苦茶”を楽しむ

モダンなアート寄り怪獣映画? 滅茶苦茶を楽しむ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

『ゴジラvsコング』が延期に延期を重ね、世紀の大決闘の決着を日本中が待ち侘びている。そんな中、前作にあたる『ゴジラ キング・オブ…

『名も無い日』は大切な人たちの幸せを問う

『名も無い日』は大切な人たちの“幸せ”を問う 永瀬正敏と共に見つめる、“喪失”の先

映画『名も無い日』は、愛知県名古屋市熱田区を舞台に、永瀬正敏、オダギリジョー、金子ノブアキ演じる3兄弟を描いた、愛知県名古屋市発…

『スタンド・バイ・ミー』の魅力と秘密

『スタンド・バイ・ミー』が描く“二度と戻らない夏” まとわりつく死の影と街の秘密

何度も観ているのに、映画が始まって暗い画面に大きく浮かび上がるタイトルを見て、あの曲の片鱗を聞くだけで喉の奥がキュッとしてしまう…

デヴィッド・バーンが込めた「ユートピア」

デヴィッド・バーンが『アメリカン・ユートピア』に込めた「ユートピア」の意味

1985年の夏に『ストップ・メイキング・センス』が日本公開された時の、東京で局地的に発生していたあの熱を、今の若い読者へ正確に伝…

幻想文学の流れ汲んだ『闇はささやく』の真価

『闇はささやく』はただのホラーではない “幻想文学”の流れを汲んだ映画としての真価

Netflix映画『闇はささやく』が配信中だ。アメリカの田舎の屋敷を舞台に、ホラーと犯罪サスペンスが混じり合った物語が展開する内…

SF映画『密航者』は“現在”を映し出す

宇宙規模のスケールで問う移民問題と人間の価値 SF映画『密航者』は“現在”を映し出す

人類の未来や、現実の出来事を超越した物事を描く、SF小説やSF映画。だが、その内容をよく味わってみると、そこには、私たちを取り囲…

『グンダーマン』が描く国家と社会

『グンダーマン』が描く国家と社会 “東ドイツのボブ・ディラン”に思いを馳せて

“東ドイツのボブ・ディラン”と称され、ベルリンの崩壊後の旧東ドイツで多大な影響力を得ていたシンガーソングライター、ゲアハルト・…

『ジオストーム』の本質は冒険サスペンス

『ジオストーム』は王道のパニック映画“ではない” 過去の同ジャンル名作を踏まえた挑戦

映画『ジオストーム』がフジテレビ系土曜プレミアムにて5月15日に放送されます。『ジオストーム』の“ジオ”とは“地球”“大地”みた…

女性の価値観を刷新する『サンダーフォース』

メリッサ・マッカーシーがスーパーヒーローに 『サンダーフォース』は女性の価値観を刷新

探偵、刑事、国際スパイなど、近年コメディー映画のなかであらゆる役を演じてきた、メリッサ・マッカーシー。そんな彼女が、ついにスーパ…

宮台真司の『ジーマ・ブルー』評

宮台真司の『ジーマ・ブルー』評:『崩壊を加速させよ』で論じた奇蹟がそこにある

芸術の不可能性を、なぜ芸術するのかという視座から読み解く。 やがて「世界の不可能性」と「愛の不可能性」が浮かび上がる。 目…

恋愛映画としての『タイタニック』の魅力

階級差からツンデレまで胸キュンを全部乗せ 『タイタニック』の恋愛映画としての魅力

耳にタコができるくらい、“不朽の名作”と呼ばれ続けている映画『タイタニック』。監督・脚本・製作を『ターミネーター』や『エイリアン…

継承を巡る物語『ファルコン&ウィンター~』

継承を巡る物語『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 さらに先に進んだMCUの姿勢

“Black Lives Matter”というスローガンは2012年のトレイボン・マーティン射殺事件をキッカケに生まれた。アメリ…

『るろうに剣心』を成功に導いた“発明”とは

『るろうに剣心』は日本アクション映画の歴史を塗り替えた 最大の発明は“不殺アクション”

伝説の暗殺者・人斬り抜刀斎こと緋村剣心が、不殺の誓いの証である逆刃刀を手に、強敵たちと壮絶な死闘を繰り広げる。そんな『るろうに剣…

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を総括

【ネタバレあり】『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は何を描いたか MCU重要作を解説

ディズニープラス配信の、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に連なるドラマシリーズの第2弾『ファルコン&ウィンター・ソ…

風間俊介、松岡茉優らよって輝く坂元裕二の話

風間俊介、松岡茉優らによって輝く言葉たち 肉声だからこそ得られる、坂元裕二作品の妙味

脚本家・坂元裕二による『不帰かえらずの初恋、海老名SA』『カラシニコフ不倫海峡』『忘れえぬ 忘れえぬ』の3作品を、高橋一生×酒井…

『劇場版シグナル』で出された“答え”

坂口健太郎の“肉を切らせて骨を断つ”の精神 『劇場版シグナル』で出された“答え”

一組の無線機が繋いだ絆は、時空を超えて事件解決に挑む。2018年にカンテレ・フジテレビ系連続ドラマとして日本でリメイクされ大きな…