作品評の記事一覧

(2487件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『さらば!2020年』社会風刺に学ぶ情勢

『ブラック・ミラー』製作陣が贈る『さらば!2020年』 過激ゆえにリアルな風刺で得る学び

『2020年に死を!(Death to 2020)』という、どぎついタイトルが突如Netflixのホーム画面にデカデカと掲げられ…

1粒で2度おいしい『記憶にございません!』

『記憶にございません!』は“1粒で2度おいしい” 中井貴一を中心に適材適所のキャスト陣にも注目

初回と2度目以降の鑑賞で見方が大きく変わる映画がある。たとえば『ユージュアル・サスペクツ』。1996年日本公開、カイザー・ソゼと…

『ハッピー・バースデー』家族の愛おしさ

家族の“やっかいさ”が愛おしい フランスからの贈り物『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』

“2020年”という大きな節目であったはずの1年もあっという間に過ぎ去り、あっけなく迎えてしまった2021年。とはいえ、大変な1…

『かぐや様~』平野紫耀×橋本環奈の魅力

『かぐや様は告らせたい』は平野紫耀×橋本環奈の持ち味全開! 少年漫画原作ならではのユニークさ

映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』が、1月5日20時57分よりTBS系にて放送される。学園を舞台にした恋愛コメ…

荻野洋一の『ワンダーウーマン 1984』評

『ワンダーウーマン 1984』にみるアメリカ近現代史 “ヘスティアの縄”が果たす重要な役割

DCコミックスが誇る女性スーパーヒーロー、ワンダーウーマンのコミック雑誌デビューから70年以上経ってようやく実写による単独主演映…

『ワンダーウーマン 1984』は失恋映画?

『ワンダーウーマン 1984』はクリスマスにぴったり!? 前作から一転、80’sの恋愛映画的な作りに

重いよ! ダイアナさん! というわけで、『ワンダーウーマン 1984』(2020年)である。本作の冒頭は、既に公式からリリースさ…

『透明人間』が描く、恐怖の感覚

『透明人間』が描く、現代における恐怖の感覚 リー・ワネル監督の洗練された手腕を読む

もし、プライベートな空間でリラックスしているときに、“見えない何者か”が、すぐそばに潜んで自分をじっと観察しているとしたら、どう…

『ザ・プロム』が提唱する新しいプロム像

メリル・ストリープのカリスマ的パフォーマンスも 『ザ・プロム』が示す社会の変わるべき方向性

アメリカの高校生が卒業前に参加することができる、学校主催の伝統的なダンスイベント「プロム」。それをそのままタイトルとした映画『ザ…

『魔女がいっぱい』なぜトラウマ的な作品に?

『魔女がいっぱい』が子どもにとって恐ろしい内容になった理由 原作やニコラス・ローグ版から分析

あのアン・ハサウェイが凄まじく凶悪な魔女を演じることで話題の映画『魔女がいっぱい』は、児童文学を基にした娯楽大作だ。本作の見どこ…

『羅小黒戦記』の“したたかな表現手法”

『羅小黒戦記』の“したたかな表現手法” 中国アニメが大規模公開される日も近い?

今や、日本で一般公開されるアニメ映画作品の数はとても多い。一般公開される作品たちのみならず、OVAの特別上映、Netflix限定…

『Mank/マンク』を2020年に観る意義

『Mank/マンク』は懐古主義の作品ではない デヴィッド・フィンチャーが“いま”製作した意義

マンクことハーマン・J・マンキーウィッツは、いかにして映画『市民ケーン』のシナリオを書き上げたのか? デヴィッド・フィンチャー監…

『Mank/マンク』徹底解説

デヴィッド・フィンチャー監督にとっての『市民ケーン』 Netflix映画『Mank/マンク』を解説

映画のオールタイムベスト企画があれば必ず名前が挙がり、“史上最高の映画”に最も多く選ばれてきた作品といえば、紛れもなくオーソン・…

『ヒルビリー・エレジー』米映画史の重要作に

ロン・ハワード監督の持ち味が発揮 『ヒルビリー・エレジー』はアメリカ映画史における重要作に

アメリカでベストセラーとなった書籍『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』は、ラストベルト(錆びついた工…

『罪の声』で浮かび上がる人間ドラマ

『罪の声』で浮かび上がる人間ドラマ 社会派のテーマを“エンタメ”で届ける、野木亜紀子の覚悟

「『罪の声』は、野木亜紀子脚本のヒューマンミステリー作品としては素晴らしい。でも、グリコ・森永事件をモデルにした作品としては、物…

『とんかつDJ』で高め合う真の友情

コメディ初挑戦の北村匠海が誘うパーティー すべての世代に開かれた成長譚『とんかつDJアゲ太郎』

「マジでグッドなバイブスでテンションぶちアゲ☆」というような環境から離れて久しい。しかし、いまここにはそんな感覚を取り戻すことが…

『アズカバンの囚人』ハリーの姿から学ぶこと

A・キュアロン監督の抜擢がテーマと合致 転換期となった『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

世界中の幅広い層で支持を集めた超ベストセラーのファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズが日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』…

『ラヴクラフトカントリー』の新しさを解く

SF&ホラーの古典を批判的に愛すること 『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』の新しさを宇野維正が読み解く

『ゲット・アウト』と『アス』の連続大ヒットで時の人となったジョーダン・ピール監督と、『LOST』や『ウエストワールド』といった大…

ハリポタ『秘密の部屋』は“2回目”が楽しい

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は“2回目”が楽しい 振り返ると気づく魅力的なシーンの数々

今年もまた、ハロウィンの時期がきた。ジブリ特集が夏の訪れを教えてくれたなら、ハリポタは秋の訪れを教えてくれる。三週にわたって『金…