作品評の記事一覧

(2469件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『魔女がいっぱい』なぜトラウマ的な作品に?

『魔女がいっぱい』が子どもにとって恐ろしい内容になった理由 原作やニコラス・ローグ版から分析

あのアン・ハサウェイが凄まじく凶悪な魔女を演じることで話題の映画『魔女がいっぱい』は、児童文学を基にした娯楽大作だ。本作の見どこ…

『羅小黒戦記』の“したたかな表現手法”

『羅小黒戦記』の“したたかな表現手法” 中国アニメが大規模公開される日も近い?

今や、日本で一般公開されるアニメ映画作品の数はとても多い。一般公開される作品たちのみならず、OVAの特別上映、Netflix限定…

『Mank/マンク』を2020年に観る意義

『Mank/マンク』は懐古主義の作品ではない デヴィッド・フィンチャーが“いま”製作した意義

マンクことハーマン・J・マンキーウィッツは、いかにして映画『市民ケーン』のシナリオを書き上げたのか? デヴィッド・フィンチャー監…

『Mank/マンク』徹底解説

デヴィッド・フィンチャー監督にとっての『市民ケーン』 Netflix映画『Mank/マンク』を解説

映画のオールタイムベスト企画があれば必ず名前が挙がり、“史上最高の映画”に最も多く選ばれてきた作品といえば、紛れもなくオーソン・…

『ヒルビリー・エレジー』米映画史の重要作に

ロン・ハワード監督の持ち味が発揮 『ヒルビリー・エレジー』はアメリカ映画史における重要作に

アメリカでベストセラーとなった書籍『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』は、ラストベルト(錆びついた工…

『罪の声』で浮かび上がる人間ドラマ

『罪の声』で浮かび上がる人間ドラマ 社会派のテーマを“エンタメ”で届ける、野木亜紀子の覚悟

「『罪の声』は、野木亜紀子脚本のヒューマンミステリー作品としては素晴らしい。でも、グリコ・森永事件をモデルにした作品としては、物…

『とんかつDJ』で高め合う真の友情

コメディ初挑戦の北村匠海が誘うパーティー すべての世代に開かれた成長譚『とんかつDJアゲ太郎』

「マジでグッドなバイブスでテンションぶちアゲ☆」というような環境から離れて久しい。しかし、いまここにはそんな感覚を取り戻すことが…

『アズカバンの囚人』ハリーの姿から学ぶこと

A・キュアロン監督の抜擢がテーマと合致 転換期となった『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

世界中の幅広い層で支持を集めた超ベストセラーのファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズが日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』…

『ラヴクラフトカントリー』の新しさを解く

SF&ホラーの古典を批判的に愛すること 『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』の新しさを宇野維正が読み解く

『ゲット・アウト』と『アス』の連続大ヒットで時の人となったジョーダン・ピール監督と、『LOST』や『ウエストワールド』といった大…

ハリポタ『秘密の部屋』は“2回目”が楽しい

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は“2回目”が楽しい 振り返ると気づく魅力的なシーンの数々

今年もまた、ハロウィンの時期がきた。ジブリ特集が夏の訪れを教えてくれたなら、ハリポタは秋の訪れを教えてくれる。三週にわたって『金…

劇場版『鬼滅の刃』が描く家族の肖像

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で描かれる家族の肖像を読む 竈門炭治郎の精神的な成長

怒涛の展開の連続であるアニメ『鬼滅の刃』。公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(以下、『無限列車編』)もテレビアニメ『竈門炭…

『ハリー・ポッター』の熱狂を振り返る

『ハリー・ポッターと賢者の石』が夢想させる“ここではないどこか” 当時の熱狂を振り返る

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開間もなくとんでもない観客動員数、興行収入を叩き出しているが、今から約20年前、同じように小…

劇場版『鬼滅の刃』驚きの成績を生んだ理由

劇場版『鬼滅の刃』が驚天動地の成績を生み出した理由 映像に施された工夫から紐解く

社会現象となっている『鬼滅の刃』の人気が、興行収入という数字で示されると、まさに驚天動地としか言いようがない。一方でアニメに詳し…

『マーキュリー・セブン』が与える力と癒し

『マーキュリー・セブン』は現代の“ビタミン剤”に 夢に向かう宇宙飛行士の姿から見えるもの

ナショナル ジオグラフィックといえば、自然界の動物の生体から宇宙に至るまで最新情報を特集する雑誌。そのナショナル・ジオグラフィッ…

『プラダを着た悪魔』の衣装と女性像

『プラダを着た悪魔』にみる、2000年代的ジェンダー観 シャネルが象徴する“固定観念からの解放”

オシャレ映画としてもはやクラシックとなった『プラダを着た悪魔』。映画の原作小説は2004年に出版されてベストセラーになった。当時…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の歩み

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が生み出すカタルシス “真っ白な人"の歩みを辿る

エンドロールが流れ終わった後も、動くことができないほどの衝撃だった。この作品は“神様からの贈り物”だ……その言葉しか、浮かんでこ…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評

実写とアニメの境を見直す杉本穂高の連載開始 第1回は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評

はじめに  連載を始める前に、この連載意図を記しておきたい。前置きとしてはやや長いかもしれないが、お付き合いただけると幸いだ。…

『トロールズ』が投げかける疑問

『トロールズ ミュージック★パワー』が投げかける疑問 “多様性”を考える契機となる作品に?

10月2日、日本でもついに『トロールズ ミュージック★パワー』が公開されました。アメリカでは新型コロナウイルス感染対策として劇場…