『ディーバ』からみるシネマ・デュ・ルック

『ディーバ』は世界をブルーに塗りつくす 共鳴を起こした「シネマ・デュ・ルック」

 「初めての映画作り。空は青かった。エディット・ピアフは“もっと青く”と歌っていた。空の青さだって、あなたの瞳の青さには勝てやし…

ティルダ・スウィントンの気品の探求を追う

ティルダ・スウィントンの“気品”の探求 ウェス・アンダーソンら作家との蜜月が独自性に

存在の絶対性 「いつも自分がクィアだと感じていました。私はただ自分自身のクィアなサーカスを探していて、ついにそれを見つけた…

ミシェル・ウィリアムズの演技に宿る美しさ

『ヴェノム』にケリー・ライカート作品も ミシェル・ウィリアムズの演技に宿る不完全な美

視線による寄生  当初、『スパイダーマン』シリーズのスピンオフとして企画された『ヴェノム』(ルーベン・フライシャー…

ティモシー・シャラメはなぜ特別なのか?

ティモシー・シャラメはなぜ特別? 『DUNE/デューン』でも発揮した他者を輝かせる才能

「あの少女たちと、誘われるような深い関係を知ることで、彼(ローリー)は成長することができたんだ」(ティモシー・シャラメ)(※1)…

M・ロビー、ハーレイ・クインまでの道のり

マーゴット・ロビーが体現する反逆のマニフェスト ハーレイ・クインまでの道のりを辿る

ラッキー・チャップのマニフェスト 「自分が主演を務めるために会社を設立したわけではありませんし、私が夢を追いかけるためのプラッ…

エミリー・ブラントが体現する力強き女性像

エミリー・ブラントが体現する力強き女性像 『ジャングル・クルーズ』など近作での躍動

演技による克服  『ジャングル・クルーズ』は、フランク・ウルフ(ドウェイン・ジョンソン)を愉快で、どこまで信用していいか分…

スカーレット・ヨハンソンが提示する喪失の先

スカーレット・ヨハンソンが提示する喪失の先の歩き方 『ブラック・ウィドウ』までを辿る

ミッシング・パーソン 「音楽が死んだ日、私は歌い始めた」(ドン・マクリーン「アメリカン・パイ」)  『ブラック・ウィドウ…

エマ・ストーンのヒロイン像の探求を追う

『クルエラ』新時代のヴィランが生まれるまで キャリアとともに探るエマ・ストーンの魅力

新たなヴィランの誕生  「悲しみの5つの要素に“復讐”を加える」。少女エステラは鏡を前にしたメイクアップにより稀代のヴィラ…

満島ひかりの演技の細部を出演作とともに追う

満島ひかりの演技の細部を出演作とともに追う 『江戸川乱歩短編集』では明智小五郎役に

「音を探す演技」 「パティ・スミス、ノーランズ、ランナウェイズ、ジョーン・ジェット、プリテンダーズ、ポスターは全部女だ。ただ一…

蒼井優が体現する、“ギャップ”と闘う人間像

蒼井優が体現する“ギャップ”と闘う人間像 『スパイの妻』で発揮された、そのクラシカルな佇まい

“明るいとか明るくない”はない  蒼井優の代表作の一本といえる『百万円と苦虫女』(タナダユキ監督/2008年)は、鈴子(蒼井優…

エル・ファニングと映画との蜜月

エル・ファニングと映画との蜜月はいかにして生まれた? 出演作に垣間見える独自のセンス

コッポラ・ファミリーとの邂逅  『I am Sam アイ・アム・サム』(ジェシー・ネルソン監督/2001年)で、姉ダコタ・ファ…

アンナ・カリーナはなぜ映画に愛されたのか?

アンナ・カリーナはなぜ映画に愛されたのか? ゴダールら作家との蜜月から、その演技を振り返る

「女は女であることを証明しながら、映画は映画であることを証明してみせる」(ジャン=リュック・ゴダール)  『女は女である』(ジ…

話題作続々出演、フローレンス・ピューの魅力

『若草物語』に『ミッドサマー』も 話題作への出演続くフローレンス・ピューの“陰と陽”の魅力

太陽と月を併せ持つデビュー  処女作にはその作家のすべてが詰まっているといわれるが、それは俳優という職業にも当てはまるようだ。…

C・セロンのこれまでを振り返る

シャーリーズ・セロンが繰り返してきた“破壊と再構築” 作家主義的な演技の数々を振り返る

シャーリーズ・セロンの近年の活躍は目覚ましいものがある。FOXニュースの創設者によるセクハラに対して立ち上がった女性職員たちの戦…