カルチャーの記事一覧

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映画の宝箱『映画秘宝』休刊に寄せて

『映画秘宝』休刊に寄せて 旧作も傑作も駄作も分け隔てなく、楽しそうに記事にする雑誌だった

ど田舎に住んでいた小学生のころ、ジャッキー・チェンに夢中だった僕は彼の映画が公開されると、隣町にあった映画館に行っては朝から晩ま…

ケンドー・カシン新著レビュー

“リアルレスラー”ケンドー・カシンが新著で明かす、プロレス人生と大仁田厚への本音

プロレス冬の時代と現在  90年代、プロレスはブームの頂点にあった。女子プロレスを含めた多くの団体が東京ドームで興行を打ち、空…

『危機と人類』語り口の巧さ

警世の書『危機と人類』はなぜ“読みやすい”のか? ジャレド・ダイヤモンドの語り口の巧さ

多彩な分野で精力的な活動をしている学者、ジャレド・ダイヤモンドの名前が日本で広く知られるようになったのは、なぜ地域によって文明の…

氷室冴子のフェミニズム的な視線

時代と対峙し続けた少女小説家・氷室冴子のフェミニズム的な視線ーー『氷室冴子とその時代』を読む

『氷室冴子とその時代』(小鳥遊書房)は、『なんて素敵にジャパネスク』や『クララ白書』、あるいはスタジオジブリによってアニメ化され…

『作曲の科学』が伝える異色の作曲理論

作曲は“モード”から始めるべし? 『作曲の科学』が伝える、異色の作曲理論

著者のフランソワ・デュボワは世界的なマリンバ奏者/作曲家として活躍するフランス人。その独創的な音楽活動を通して、当時ほとんど存在…

『時間は存在しない』レビュー

なぜ、未来を思い出すことはできないのか? 『時間は存在しない』がいざなう、未知の世界

『時間は存在しない』(NHK出版)の著者、カルロ・ロヴェッリはイタリア生まれの理論物理学者である。プロフィールには「量子重力理論…

是枝裕和『こんな雨の日に』レビュー

是枝裕和にとって『真実』はどんな映画なのか? 書籍『こんな雨の日に』が示す、もう一つの物語

是枝裕和監督の映画『真実』は、これまでの是枝作品のなかでも、ひときわ異彩を放つ一本となっている。というのも、本作の舞台となるのは…

橋本治『熱血シュークリーム』、なぜ未完?

橋本治が問いかけた、少年マンガと少年たちの宿命ーー未完の名著『熱血シュークリーム』を読む

今年の1月29日に亡くなった作家・橋本治には様々な顔があった。  1977年に『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞して小説家と…