『ロシアン・ドール』の圧倒的な人間ドラマ

SF作品『ロシアン・ドール』の圧倒的な“人間ドラマ” 複雑なキャラクター設定が魅力に

Netflixで配信されているドラマシリーズ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』の第2シーズン全エピソードが、新たに配信された…

ルチオ・フルチ監督が描き出す逆説的な“美”

ルチオ・フルチが描き出す逆説的な“美” 『サンゲリア』『ルチオ・フルチの恐怖!黒猫』

ホラー映画界の“マエストロ”として知られる、ルチオ・フルチ監督。その代表作の一つであるゾンビ映画『サンゲリア』(1979年)と、…

『ファンタビ』シリーズに内在していた問題

『ダンブルドアの秘密』であらわになった、『ファンタビ』シリーズに内在していた問題

J・K・ローリングがオリジナル脚本を務める、『ハリー・ポッター』シリーズの作品世界を共有した映画『ファンタスティック・ビースト』…

『アネット』はレオス・カラックスの新境地

レオス・カラックスが見出した、観客の感情との確かな接点 『アネット』で新たな境地へ

映画界に存在する伝説的な存在の一人である、レオス・カラックス。フランスで10代より映画批評家として活躍し、20代から30代のはじ…

吸血鬼映画としての『モービウス』

吸血鬼映画としての側面も 『モービウス』が垣間見せた今後のシリーズのさらなる可能性

映画会社が異なるという“大人の事情”を乗り越え、双方の作品のキャラクターたちがともに活躍するという、夢のコラボレーションを果たし…

『SING/シング』シリーズ人気の理由

『SING/シング:ネクストステージ』にみるシリーズ人気の理由 娯楽産業の抗い難い魔力

ユニバーサル・ピクチャーズ傘下のアニメ製作会社「イルミネーション」の劇場作品の一つとして多くの観客を魅了、予想を超える評価を獲得…

『フィフス・エレメント』の平和的なテーマ

いまだからこそ響く? 『フィフス・エレメント』が映し出していたリアリスティックな世界

1990年代……それは、リュック・ベッソン監督が最も輝いた時期。日本ではベッソン監督の『グラン・ブルー』(1988年)がリバイバ…

『ザ・バットマン』を徹底解説

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は何を描こうとしたのか? 90年代的思想などから考察

スーパーマンとともに、DCコミックスを代表するヒーローであり、実写映画でも数々の人気シリーズを生み出してきた“バットマン”。近年…

『ナイル殺人事件』原作との違いを“推理”

『ナイル殺人事件』ポアロの若い時期の描写の意味とは? 原作とは異なる改変部分を“推理”

『ベルファスト』でアカデミー賞の主要賞にノミネートされている、話題のケネス・ブラナー監督。彼が主演し、監督している新たな『名探偵…

『悪魔のいけにえ』新作が見出した光明

『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』にリアリティが生み出された背景とは?

ホラー、スプラッター映画の代表として、伝説的存在となっている『悪魔のいけにえ』(1974年)は、テキサス州の田舎を舞台に、若者た…

『ウエスト・サイド・ストーリー』徹底考察

『ウエスト・サイド・ストーリー』が示したメッセージと、作品に落とされたネガティブな影

『ウエスト・サイド物語』は、ブロードウェイ・ミュージカル(1957年初演)としても、ミュージカル映画(1961年)としても、世界…

『ボバ・フェット』が引き継ぐルーカスの意志

『ボバ・フェット』が引き継いだ、ジョージ・ルーカスの“新たな映画を目指す”という意志

ディズニーがルーカスフィルムを買収し、『スター・ウォーズ』の権利を手に入れてから、およそ10年。その間、続3部作を含め様々な『ス…

2作の『ゴーストバスターズ』を比較検証

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』と2016年のリブート版を比較考察

1984年に公開されるや世界中で大ヒット、日本でも定番のハリウッド娯楽作として、長きにわたって愛されてきた『ゴーストバスターズ』…

『僕を育ててくれたテンダー・バー』の男性性

男と男の“魂の継承”の物語 『僕を育ててくれたテンダー・バー』にみる“男らしさ”の価値観

室内に光るネオンサイン、棚に並んだ酒瓶とグラス、そして、ポーカーやビリヤードに興じる酔客たち……そんな喧騒に包まれたバーのカウン…

哲学的な問いに迫る『ハウス・オブ・グッチ』

リドリー・スコット監督による一大巨編 『ハウス・オブ・グッチ』は哲学的な問いに迫る

イタリアの高級老舗ブランド「GUCCI(グッチ)」。1920年代のフィレンツェで上質な革製品を売り出すところから事業をスタートし…

『マクベス』に漂う“本格派”の風格

コーエン作品とシェイクスピア作品の意外な親和性 『マクベス』に漂う“本格派”の風格

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』は、オーソン・ウェルズや黒澤明、ロマン・ポランスキーなど、名だたる巨匠監督たちが映画…

『ロスト・ドーター』の哲学的な問い

マギー・ギレンホールによる“母性信仰”に対する挑発 『ロスト・ドーター』の哲学的な問い

『あの夜、マイアミで』(2020年)のレジーナ・キング、『PASSING -白い黒人-』(2021年)のレベッカ・ホールなどなど…

『スパイダーマンNWH』が示した可能性

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が示した、クロスオーバー作品の新たな可能性

トム・ホランド主演、ジョン・ワッツ監督による、マーベル・スタジオ版『スパイダーマン』シリーズの第3作であり、一つの区切りとなる『…

『キングスマン』シリーズの本質とは?

『キングスマン:ファースト・エージェント』の戦争描写から考える、シリーズ全体の本質

マシュー・ヴォーン監督による、イギリスの人気スパイシリーズ『キングスマン』の新作にして、過去の時代を描く初の試みとなった『キング…

過激なコメディー『ドント・ルック・アップ』

“真摯”で“真面目”なコメディー超大作 『ドント・ルック・アップ』に感じる現実的な恐怖

2021年のNetflix最大の映画作品『ドント・ルック・アップ』が配信された。ジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリ…

『ホークアイ』は何を描いていたのか

『ホークアイ』は何を描いていたのか クリントをふたたびニューヨークに立たせた真意

映画のみならず、ドラマもまだまだ好調のマーベル・スタジオ作品。2021年の最後を締め括るのは、ジェレミー・レナー演じるアベンジャ…

『マトリックス』シリーズとは何だったのか

『マトリックス』シリーズとは何だったのか 『レザレクションズ』に込められたメッセージ

2000年を挟んだ前後の時期に、映画史やその他のカルチャーに大きなインパクトを与えることとなったサイバーパンク・アクション『マト…

小野寺系の「2021年映画ベスト10」

小野寺系の「2021年 年間ベスト映画TOP10」 いまだ衰えないアメリカ映画変化の流れ

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2021年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

“娯楽映画”としての『ヴェノム』シリーズ

前作に続き批評家と観客の間で評価が二分 “娯楽映画”としての『ヴェノム』シリーズを考える

邪悪かつクールな風貌で人気を誇る、『スパイダーマン』の悪役“ヴェノム”を主人公に、トム・ハーディを主演に迎え実写映画化した『ヴェ…

『ミラベルと魔法だらけの家』主人公の複雑さ

『ミラベルと魔法だらけの家』はディズニー作品そのもの? 主人公の複雑さが意味するもの

「高度に発達した科学は、魔法と見分けが付かない」というのは、SF作家アーサー・C・クラークの言葉だ。“魔法”を持った家族を題材に…

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の“革命の力”

ジェーン・カンピオンの堂々とした到達点 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』にみる“革命の力”

カウボーイたちが牛の群れを遠隔地へと運ぶ「キャトルドライブ」を題材にした『赤い河』(1948年)という、大スケールで描かれた映画…

『チック、チック…ブーン!』のメッセージ

“売れない表現者”のシビアな問題を描く 『tick, tick... BOOM!』にみる“真のアーティスト”の姿

アメリカの映画界で、いま最もホットな存在といえば、主に舞台人として、劇作や作曲、出演者として活躍してきたリン=マニュエル・ミラン…