複雑な感情を映像化 『四畳半タイムマシンブルース』が描くモラトリアムや“青春”の終わり
森見登美彦原作、湯浅政明監督により好評を博した、四畳半に住むモラトリアム学生が主人公のTVアニメ『四畳半神話大系』、そして映画『…
『キャシアン・アンドー』が表現する深い陰影のあるテーマ 自由で挑戦的な内容を考察
ディズニーの「ルーカスフィルム」買収以降、多くの『スター・ウォーズ』関連の映画、ドラマ作品が製作されている。ドラマシリーズでは、…
『カーズ・オン・ザ・ロード』と映画シリーズのつながり 共通するテーマは“遠回り”
映画『モンスターズ・インク』、『モンスターズ・ユニバーシティ』の世界観を利用し、ディズニープラスの配信作品としてシリーズ化した『…
実写版『ピノキオ』の出来をアニメーション版と比較考察 近年のディズニーの方針を踏襲?
ディズニーのクラシックアニメーションのなかでも、とくに人気がある『ピノキオ』(1940年)。いま観ても全く色褪せていないのはもち…
大人にこそ読んでほしい、アニメ映画のような絵本ーー小野寺系が読み解く『ドクターバク』の魅力
絵本といえば、小さな子ども向けのもの……というイメージも今は昔。昨今は見た目もかわいくてつい飾りたくなるような絵本や、読むほどに…
『ブレット・トレイン』に感じる数奇な運命 荒唐無稽な内容と懐かしい雰囲気の背景とは
伊坂幸太郎原作のなかでも、とくにポップな犯罪小説『マリアビートル』を原作に、ブラッド・ピットをはじめとした、アメリカの豪華キャス…
『DC がんばれ!スーパーペット』が描く、“真のヒーローとは何なのか”という大きなテーマ
『LEGO(R) ムービー』(2014年)、『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017年)、そして実写映画『トムとジェリー』(2…
ジェフ・ブリッジスらが“アメリカの精神”を体現 とにかく“渋い”『ザ・オールド・マン』
公開初日に記録的な視聴者数を記録し、批評家にも絶賛されているシリーズ、『ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤』……タイトルの通り、…
『NOPE/ノープ』に込められたテーマを徹底考察 逆転した“見られる者”と“見る者”の関係性
映画のはじまりは、フランスのリュミエール兄弟による「シネマトグラフ」の発明からだということは、映画好きの間ではよく知られている。…
夢を見ているような気分になる? 異色のドラマシリーズ『サンドマン』が描く“想像”への愛
Netflixで配信が開始されている、“夢”を題材にした『サンドマン』は、まさに夢を見ているような奇妙な気分にさせてくれる、異色…
『ラック~幸運をさがす旅~』はピクサー的な作品に 宮﨑駿作品などにも通じる高揚感
『ミッション:インポッシブル』シリーズや『トップガン マーヴェリック』などを手がけるスカイダンス・メディア。そのアニメ部門である…
引き継がれた第1作の“魂” 『プレデター:ザ・プレイ』の続編映画としての理想的な姿勢
『ホーム・スイート・ホーム・アローン』に続いて、20世紀スタジオを買収したディズニーが、同スタジオの大ヒットシリーズを配信作とし…
『輪るピングドラム』は新たな宗教哲学か 劇場版に追加された不気味な予言シーンも
TVアニメ『輪るピングドラム』の放送から、およそ10年の時を経て、新作パートを加えた総集編として新たに構築された、『劇場版 RE…
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にみる、映画界のシリーズ作品における課題
映画史に巨大な爪痕を残した、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1993年)の公開から、およそ30年。その…
『グレイマン』が思い起こさせる往年のアクション映画の面白さ シリーズ化には課題も?
製作費推定250億円以上という、配信映画として最大といえる巨費が投じられた、アドベンチャー・アクション映画『レッド・ノーティス』…
『バイオハザード』初の実写ドラマは現代的な内容に 恐怖表現、原作ゲーム、配役から検証
世界的なヒットを続けている、カプコンのTVゲーム『バイオハザード』シリーズは、その人気を基に、これまで多くの映像化作品が製作され…
『ミニオンズ フィーバー』が追求する音楽の魅力 ブラックカルチャーのきらめきを楽しむ
イルミネーションの代表作である、『怪盗グルー』シリーズの人気キャラクター、“ミニオン”。グルーの手下として働く、小さくてバナナの…
台湾映画『呪詛』が生み出した恐怖とは? “ルール違反”といえるホラー映画の“タブー破り”
台湾製作のホラー映画『呪詛』が話題だ。あまりに怖いとの噂は口コミで広がり続け、Netflixの日本における「今日の映画トップ10…
個人と人生とのかかわりを観客に問い直す “一歩先”の“感動作”『アプローズ、アプローズ!』
情熱的なベテラン俳優が、囚人たちを指導して演劇の舞台を成功させ、パリの国立劇場での上演に挑む……。このようなあらすじから、『アプ…
『ソー:ラブ&サンダー』はなぜ観客に混迷した印象を与えたのか? 作品の“価値”を考える
『マイティ・ソー 』シリーズも、『ソー:ラブ&サンダー』で、ついに第4作を迎え、マーベル・スタジオ映画では、単独ヒーローシリーズ…
『バズ・ライトイヤー』に存在した、『トイ・ストーリー』シリーズとの精神的に強い繋がり
アニメーション業界のトップの一角である、ピクサー・アニメーション・スタジオの代名詞といえる、『トイ・ストーリー』シリーズ。そのス…
『スプリガン』はなぜいま新たにNetflixでアニメ化されたのか 1998年の劇場版と比較
1990年代を中心に人気を博した、漫画『スプリガン』(たかしげ宙原作、皆川亮二作画)が、新たにアニメーションシリーズとして、Ne…
映画の魅力に溢れた『ザ・フォッグ』の強靭な存在感 現在だからこそ生まれるその価値とは
アメリカB級娯楽映画の代表的な監督、ジョン・カーペンター。その職人的な姿勢は、一般の観客を楽しませるとともに、プロの映画監督の支…
『峠 最後のサムライ』が継承した黒澤映画の哲学 役所広司と仲代達矢の関係が意味するもの
日本のみならず、世界の映画史のなかで代表的な監督の一人である、黒澤明。1998年に彼がこの世を去った後、『用心棒』(1961年)…
70年代をフィーチャーした新たなスラッシャー映画 『X エックス』のフレッシュな“恐怖”
作家性が強くエッジの立った作品を次々に世に送り出し、いまや映画界になくてはならない製作・配給の一大ブランドとして定着した、「A2…
『ミズ・マーベル』に感じるMCUの新たな息吹 カマラは多くのマイノリティの若者そのもの
イスラム教徒(ムスリム)の女の子が主人公となり、スーパーヒーローとして活躍する、画期的なマーベル・コミック作品『ミズ・マーベル』…
傑作『ブロリー』から4年 『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の様々な新しい試み
『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)の登場は衝撃的だった。約35年ほどにも渡る、アニメ『ドラゴンボール』映画シリーズのな…
イマジネーションが炸裂した『犬王』に覚えた“ある違和感” 作品の魅力と問題点を考える
いまや日本を代表するアニメーション作家の一人である湯浅政明が監督を務める、サイエンスSARU製作の劇場アニメーション『犬王』。T…
『オビ=ワン・ケノービ』は『スター・ウォーズ』シリーズで最も神話的な物語になり得る?
「助けて オビ=ワン・ケノービ、あなただけが頼りです」 映画史のみならず、ポップカルチャーの一つの代表として知られる、映画『…
『トップガン マーヴェリック』の“続編映画”としてのアプローチ 前作との違いを比較考察
1986年に公開されるや大ヒットを記録し、主演のトム・クルーズを大スターとしてブレイクさせた、アメリカの戦闘機アクション大作『ト…
『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』の衝撃 なぜ過激な内容に?
「チ、チ、チ、チップ&デール」と、軽快なリズムに合わせて歌われる楽曲をご存知だろうか。アメリカや日本などで、1989年から199…
『シン・ウルトラマン』賛否両論のさまざまな要素を検証 日本映画としての“課題”も
『シン・ゴジラ』(2016年)、『シン・エヴァンゲリオン』(2021年)と続く、既存の作品を新たな解釈で劇場作品として作り直す試…
劇場版公開を機に紐解く『輪るピングドラム』 より暗くなってゆく時代へのアンサーとは
TVアニメ『輪るピングドラム』の放送から、およそ10年の時を経て、新作パートを加えた総集編として、新たに構築された『劇場版 RE…
視聴者を混乱させた『ムーンナイト』 実験的な内容をどう理解すべきか(ネタバレあり)
ディズニープラスで配信されるマーベル・スタジオのドラマシリーズも、すでに5作目。今回実写映像化されたのは、エジプトの神話をモチー…
【ネタバレあり】『ドクター・ストレンジMoM』が揺るがしかねないMCUの世界観
マーベル・コミックのなかでも、神秘の力で魔術を操る異色のヒーローの活躍を映画化した、『ドクター・ストレンジ』(2016年)。6年…
ソル・ギョング、パク・ヘス、池内博之ら共演 『夜叉 -容赦なき工作戦-』のスリリングさ
Netflixで配信されている韓国のスパイアクション映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』は、現在のアジア圏の娯楽映画において、様々な…