「新宿東口映画祭2025」開催決定 『海街diary』『君の名前で僕を呼んで』などラインナップ

「新宿東口映画祭2025」が5月23日から6月5日にかけて新宿武蔵野館、シネマカリテにて開催されることが決定。あわせて上映作品のラインナップが発表された。
2021年5月、新宿武蔵野館とシネマカリテで初めて開催された「新宿東口映画祭」は、新宿から映画文化を発信し、街全体を活性化、観客をはじめ地域の人々が一緒に楽しくなることを目指す映画祭。2025年は、「映画でよむ」をテーマに、さまざまな作品で“よむ”機会を提供する。ナビゲーターには、昨年に引き続き新宿区生まれの映画ライターのよしひろまさみちが就任。本映画祭で上映される作品の見どころを映画祭公式サイトで紹介するほか、トークイベントにも登壇する。
新作として上映されるのは、ドキュメンタリー映画『Dr.カキゾエ 歩く処方箋〜みちのく潮風トレイルを往く〜』。がんサバイバーの支援と東日本大震災の被災者の心の傷に寄り添いたいという思いから、青森から福島の1025キロを歩くことを決意したがん専門医が、道中多くの人々と出会い、そこで溢れ出る感情を俳句にしてよむ様子が映し出されていく。
さらに、本映画祭初の試みとして、落語と映画を一気に楽しめるスペシャルイベント「レガス出張落語会×新宿東口映画祭 スペシャルコラボ企画 シネマカリテで落語を」を開催。前半は落語とトークで生の落語を体験し、後半では落語を通して人々の交流を描いた映画『しゃべれどもしゃべれども』が上映される。
また、本映画祭で恒例となっているのが無声映画上映。今年は、『ベン・ハー』と『カリガリ博士』の2本、短編アニメーションは『熊に喰われぬ男』ほか全6作品が、弁士による語りとともに堪能できる。
アニメーション作品からは、『じゃりんこチエ』、『走れメロス』、『ぼのぼの』、『アイアン・ジャイアント』、『超劇場版ケロロ軍曹』とコミックや小説をアニメ化した作品を上映。さらに、ナック(ICHI)の作品から観客の投票により『チャージマン研!』が上映されることも決定した。
そのほか、数多くある小説・コミックの実写化作品の中から『恋空』、『クヒオ大佐』、『ゴールデンスランバー』、『舟を編む』、『海街diary』、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、『美しい星』を上映。また、『美しい星』の原作者である三島由紀夫の生誕百年を記念して『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』も上映される。加えて『ベルリン・天使の詩 4Kレストア版』、『ぼくのエリ 200歳の少女』、『お嬢さん』、『君の名前で僕を呼んで』、『グリーンブック』とさまざまな国の作品もラインナップされた。
上映作品
新作
『Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~』
監督:野澤和之
出演:垣添忠生、みちのく潮風トレイルで出会った人々
俳句朗読:山根基世
2024年/日本/120分/DCP/武蔵野エンタテインメント

レガス出張落語会×新宿東口映画祭 スペシャルコラボ企画『シネマカリテで落語を』
「落語とトーク」
出演:春風亭柳枝、春風亭昇也


「映画」
『しゃべれども しゃべれども』
監督:平山秀幸
出演:国分太一、香里奈、森永悠希、松重豊、八千草薫、伊東四朗
2007年/日本/109分/35mm/アスミック・エース

Silent Films 「映画でよむ」〜無声映画篇〜
『ベン・ハー』
原作:ルー・ウォレス『ベン・ハー』
監督:フレッド・ニブロ
製作:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
出演:ラモン・ナヴァロ、フランシス・X・ブッシュマン、メイ・マッカヴォイ
1925年/米国/141分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:澤登翠
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター)、鈴木真紀子(フルート)

『カリガリ博士』
出演:ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、リル・ダゴファー、フリードリヒ・フェーヘル
監督:ロベルト・ヴィーネ
1919 年/ドイツ/56分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:徳川夢声、福地悟朗
※かつて武蔵野館で弁士を務めていた徳川夢声と福地悟朗の貴重な音声素材を復元し上映(前半を福地悟朗、後半を徳川夢声)

Animated Silent Films 「映画でよむ」〜クラシックアニメ篇〜
『熊に喰われぬ男』
監督:大藤信郎
作画:仁間七呂製
作:三幸映画社
1948年/日本/10分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:樗澤賢一
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、 鈴木真紀子(フルート)

『太郎さんの汽車』
作画監督:村田安司
原案・脚色:青地忠三
製作:横浜シネマ商会
1929年/日本/15分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:武藤兼治
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、 鈴木真紀子(フルート)

『居酒屋の一夜』
作画監督:村田安司
原作:今順太
製作:横浜シネマ商会
1936年/日本/10分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:山城秀之
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、 鈴木真紀子(フルート)

『漫画 驢馬』
作画監督:村田安司
監修:青地忠三
製作:文部省
1930年/日本/14分/BD/国立映画アーカイブ所蔵作品
弁士:山城秀之
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、 鈴木真紀子(フルート)

『海の水はなぜからい』
作画監督:村田安司
翻案・脚色:青地忠三
製作:横浜シネマ商会
1935年/日本/10分/BD/作品提供:マツダ映画社
弁士:澤登翠
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、 鈴木真紀子(フルート)

『こがねの花』
監督:大藤信郎
製作:千代紙映画社
1929年/日本/17分/BD/国立映画アーカイブ所蔵作品
弁士:澤登翠
演奏:カラード・モノトーン・デュオ、湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)、 鈴木真紀子(フルート)

Animated Films
『チャージマン研!』
企画:西野清市(西野聖市)
構成・脚本:和久田正明、安藤豊弘、玉戸義雄
キャラクターデザイン:田中英二
作画監督:田中英二、水村十司
音楽:宮内國郎
声の出演:劇団近代座
製作:ナック(現ICHI)
初回放送1974年4月 全65話

『じゃりン子チエ』
原作:はるき悦巳『じゃりン子チエ』(双葉社)
監督:高畑勲
声の出演:中山千夏、西川のりお、横山やすし、西川きよし
1981年/日本/110分/DCP/東宝

『走れメロス』
原作:太宰治『走れメロス』
監督:おおすみ正秋
声の出演:山寺宏一、小川眞司、中森明菜、小林昭二、水沢アキ
1992年/日本/107分/35mm/電通

『ぼのぼの』
原作:いがらしみきお『ぼのぼの』(竹書房)
監督・脚本:いがらしみきお
声の出演:藤田淑子、馬場澄江、屋良有作、大塚周夫、玄田哲章、大塚芳忠
1993年/日本/103分/35mm/“ぼのぼの”映画製作実行委員会

『アイアン・ジャイアント』
原案:ブラッド・バード
監督:ブラッド・バード
声の出演:ジャニファー・アニストン、ハリー・コニック・Jr.、ヴィン・ディーゼル、イーライ・マリエンタール
1999年/アメリカ/86分/35mm/ワーナー・ブラザース

『超劇場版ケロロ軍曹』
原作:吉崎観音『ケロロ軍曹』(KADOKAWA)
総監督:佐藤順一
監督:近藤信宏
声の出演:渡辺久美子、小桜エツ子、中田譲治、子安武人、草尾毅、川上とも子
2006年/日本/60分/35mm/KADOKAWA

Japanese Films
『恋空』
原作:美嘉『恋空〜切ナイ恋物語』© Mika2006 ©魔法のiらんど
監督:今井夏木
出演:新垣結衣、三浦春馬、小出恵介、香里奈
2007年/日本/129分/35mm/東宝

『クヒオ大佐』
原作:吉田和正『結婚詐欺師 クヒオ大佐』
監督:吉田大八
出演:堺雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子、新井浩文、児嶋一哉、安藤サクラ、内野聖陽
2009年/日本/113分/35mm/ショウゲート

『ゴールデンスランバー』
原作:伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』(新潮文庫)
監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之
2010年/日本/139分/35mm/東宝

『舟を編む』
原作:三浦しをん『舟を編む』(光文社刊)
監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮﨑あおい、オダギリジョー、黒木華、八千草薫、小林薫、加藤剛
2013年/日本/133分/DCP/松竹、アスミック・エース

『海街diary』
原作:吉田秋生『海街diary』(小学館)
監督・脚本:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず
2015年/日本/126分/DCP/東宝、ギャガ

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
原作:最果タヒ『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア刊)
監督・脚本:石井裕也
出演:石橋静河、池松壮亮、佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン、市川実日子、松田龍平、田中哲司
2017年/日本/108分/DCP/東京テアトル、リトルモア

『美しい星』
原作:三島由紀夫『美しい星』(新潮社)
監督:吉田大八
出演:リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子
2017年/日本/127分/DCP/ギャガ

『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』
監督:豊島圭介
出演:三島由紀夫、芥正彦、木村修、橋爪大三郎、篠原裕、宮澤章友、原昭弘
ナレーション:東出昌大
2020年/日本/108分/DCP/ギャガ

Foreign Films
『ベルリン・天使の詩 4Kレストア版』
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、クルト・ボウワ、ピーター・フォーク
1987年/西ドイツ・フランス/128分/DCP/東北新社

『ぼくのエリ 200歳の少女』
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト「モールス」(ハヤカワ文庫刊)
監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション
2008年/スウェーデン/115分/35mm/ショウゲート/PG12

『お嬢さん』
原作:サラ・ウォーターズ『荊の城』(創元推理文庫)
監督:パク・チャヌク
出演:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
2016年/韓国/145分/DCP/ハピネットファントム・スタジオ/R18+

『君の名前で僕を呼んで』
原作:アンドレ・アシマン『君の名前で僕を呼んで』(オークラ出版)
監督:ルカ・グァダニーノ
プロデューサー・脚色:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー
2017年/イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作/132分/DCP/ハピネットファントム・スタジオ/PG12

『グリーンブック』
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・バレロンガ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
2018年/アメリカ/130分/DCP/ギャガ



■イベント情報
『新宿東口映画祭2025』
5月23日(金)~6月5日(木)14日間開催
会場:新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F)、シネマカリテ( 東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F)
後援:新宿区/公益財団法人新宿未来創造財団/一般社団法人新宿観光振興協会
協力:新宿東口商店街振興組合/国立映画アーカイブ
協賛:UNIQLO新宿東南口フラッグス店
公式サイト:https://filmfest.musashino-k.co.jp/
公式X(旧Twitter):@shinjuku_f_fest





















