作品評の記事一覧

(2468件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ゴーストバスターズ』第5作の狙いを読む

主人公はNY? 『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』のノスタルジックな内容を考察

アメリカの娯楽映画の一つの金字塔といえる『ゴーストバスターズ』第1作(1984年)の公開より、ちょうど40年の月日が流れた。この…

『オッペンハイマー』のテーマを徹底考察

『オッペンハイマー』に対する日本の観客の向き合い方を考える 映画の枠を超えた“警鐘”に

多くの映像作家とは異なるスケール、アプローチで、観客に新たな感覚を呼び覚まし、従来の映画の枠をはみ出すような作品を撮り続けてきた…

『オッペンハイマー』賛否のある演出を整理

『オッペンハイマー』に現れたノーラン史上最大の“密室空間” 賛否を分けた演出を整理する

第96回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞を含む最多7部門を受賞し、世界興行収入も10億ドルに迫る大ヒットとなったクリスト…

『ゴッドランド』が描くアイスランドのリアル

北欧発の新たな“問題作” 『ゴッドランド/GODLAND』は生身のアイスランドをあぶり出す

厳しい気候と巨大な氷河で知られる、北大西洋の孤島「アイスランド」。冬は極寒の地となり、夏至の頃には太陽が一日中沈まない「白夜」が…

『赤ずきん~』福田雄一の巧みな手腕

橋本環奈のツッコミ炸裂! 『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』異質な作劇がクセになる

“おとぎ話”と“ミステリー”はどこまで共存できるのか? そう考えたときに、10数年前に流行したグリム童話などにまつわる都市伝説を…

『デューン2』が思い出させる映画の雄大さ

『デューン 砂の惑星PART2』にみる映画の“雄大さ” ヴィルヌーヴ映画の醍醐味がここに

リサーン・アル=ガイブ(外世界からの救世主)はカナダからやって来た。今年57歳になる監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは長年、誰も実現する…

『ロードハウス/孤独の街』の凄さを解説

ジェイク・ギレンホールにまたしても驚かされる 現代に蘇った『ロードハウス/孤独の街』

どんな役にも対応できる「カメレオン俳優」と評価されてきた、演技巧者ジェイク・ギレンホール。2023年3月、世界最大の総合格闘技団…

『バーナデット』は心にそっと寄り添う一作

『バーナデット』は忙しい人にそっと寄り添う一作 大自然で見つけた新たな“自分らしさ”

忙しい日々のなかで、自分は何者なのか、なにがしたいのかを忘れてしまうことはないだろうか。あるいは、そんなことを考える暇すらないか…

『デューン2』は映画史に刻まれる作品に

『デューン 砂の惑星PART2』は映画史に刻まれる作品に 超絶的スペクタクルと“倫理的葛藤”

『スター・ウォーズ』シリーズや『風の谷のナウシカ』、『アバター』シリーズなどにもインスピレーションを与えたと噂されるなど、多くの…

コメディだけでない『俺らのマブダチ』を解説

ジョン・シナの魅力爆発 コメディだけではない『俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー』

先日の第96回アカデミー賞に、前代未聞といえる全裸のような姿で、衣装デザイン賞のプレゼンターとして登場した、人気俳優ジョン・シナ…

“虚構”から紐解く『アーガイル』

『キングスマン』との違いは? 『ARGYLLE/アーガイル』を“虚構”のキーワードから紐解く

コミックを原作とするヒーロー映画『キック・アス』に関連するシリーズや、同じくコミック原作の英国スパイ映画『キングスマン』シリーズ…

『スペースマン』にみるSFが人気な理由

大きなスケールで描く、ごく個人的な変化 『スペースマン』にみる、SF的題材が人気な理由

テッド・チャンの短編小説を映画化したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『メッセージ』(2016年)、ブラッド・ピット主演のオリジナル映画…

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』を読み解く

タイカ・ワイティティによる娯楽作 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の裏にあるものを読む

ナチスドイツの虐殺というシリアスな題材に独自のユーモアを加えた鮮烈な作風によって、オスカー脚色賞受賞となった『ジョジョ・ラビット…

『マダム・ウェブ』の長所と短所を考える

興行成績不振、内容に対して厳しい批判の声も 『マダム・ウェブ』の長所と短所を検証

マーベル・コミックスのコミック作品で、未来予知などの超常的な能力を駆使し、スパイダーマンの活躍を指導者として助けてきたヒーロー、…

『舟を編む』が特別な実写化作品である理由

映画『舟を編む』が特別な実写化作品である理由 スクリーンに刻まれた“時間”の尊さ

石井裕也監督が一躍その名を世に知らしめた傑作『舟を編む』の公開から、もう10年の月日が流れたという。その間に、石井は『映画 夜空…

『ラスティン』が“いま”製作された意義

コールマン・ドミンゴがオスカーノミネート 『ラスティン』が“いま”製作された大きな意義

ジェフリー・ライト(『アメリカン・フィクション』)やキリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)らとともに、第96回アカデミー賞…

『ゴミ捨て場の決戦』試合に没入させる“音”

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は映画館で観るしかない! 圧倒的な“音”の演出

試合開始の合図が鳴った。影山飛雄が勢いよくサーブを打つ。アングルがレシーブする音駒の選手に移り、大きな音を立てる弾丸のようなボー…