『ハコヅメ』先輩警察官・藤聖子は“理想の上司”? 新米だった川合麻依の意識を変えた姿勢

『ハコヅメ』先輩・藤聖子の魅力に迫る

 現在『モーニング』(講談社)で連載中の、警察官の内情をリアルに描いた作品『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』。これまでの警官モノ特有の窮屈さを感じさせない、コミカルな描写が人気を集めている。

 主人公は女性警察官であり、「安定しているから」といった理由で公務員を目指した川合麻依(かわいまい)。警察官としては新米で、ペアを組んだ上司の藤聖子(ふじせいこ)を始めとした仲間達と共に、成長を遂げていく。当初は辞職をほぼ決意していたものの、藤との出会いにより仕事に対する意識が変化していくのだ。

 男性経験もなく未熟な川合とは対照的に、いわゆる「デキる女」である上司の藤。警察学校は首席で卒業するほどのエリートで、元々は刑事課に腰を据えていた。ルックスも申し分なく、周囲から見れば憧れの存在であることには間違いない。

藤聖子の警察官としての姿勢

 ハッキリとした物言いや仕事に対する姿勢は男性警察官も圧倒されてしまうほどで、内部からはマウンテンゴリラ扱い。魅力的だが、共に仕事をすれば異性と意識できなくなるほどの切れ味を持った女性だ。信頼は厚く、「警察官としてどうあるべきか」を常に考えながら仕事をする姿勢に、心惹かれる読者も多いだろう。

 なかでもまだまだ新米である川合に、警察官としての仕事について語ったシーンは印象深い。

「すぐにやりがいが感じられるモノではないけど、起こるかもしれない悲劇を一つでも防げるなら私は幸せ」

 とサラッと告げていくのも彼女ならでは。厳しい上司ではあるが、言葉に重みがあり、嫌味ったらしくないのも特徴だろう。

 この台詞も勤務中ではなく、部屋で飲み明かした後に出たもの。確かにゴリラ並みに恐ろしく思える時もあるが、ふとした瞬間に柔らかな一面が覗く。川合が彼女を見て辞職を踏みとどまったのも、頷けるだろう。

 常に危険と隣り合わせの職業だからこそ、体格や力の差で女性警察官は不利なのでは?と思う読者も多いだろう。実際にヤクザと言い合いになった時は、男性陣が前に出たため、そのまま丸く収めるのだろうと筆者も思ってしまった。しかし、そんな場だからこそ女性が必要という事実を、藤は身を持って指導する。女性だから力になれない、といった意識をひっくり返してくれたシーンだ。



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