『海に眠るダイヤモンド』最終回前に残された謎を整理 鍵は“サワダージ”こと澤田?

『海に眠る』最終回前に残された謎を整理

 日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)が、12月22日に最終回を迎える。今期放送中のドラマで最も大きな盛り上がりを見せている作品の2時間SP。裏番組に迎えるのは『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)となるが、SNSは双方で最高潮の勢いに達することは必死だろう。

 最終回前となる第8話「ダイヤモンド」では、新たに明らかになった謎といまだに残されたままの謎が多く点在している。本稿では、そのいくつかの謎を整理していきたい。

 まず、ほとんどの視聴者が驚いたであろうシーンが、リナ(池田エライザ)と誠を乗せた端島を離れる小舟を漕いでいたのが鉄平(神木隆之介)だったということだ。第1話冒頭から、これまで幾度となくインサートされてきた印象的なシーンが、その事実が加わったことによって一気に見方が変わっていく。まるで端島を脱出するかのような鉄平の眼差しは鋭い。端島が復活したら必ず、と指切りの約束をしていた「ギヤマン」が朝子(杉咲花)に贈られることはなく、萎れた花を見つめる朝子と「裏切られるのは慣れてるもの」とつぶやくいづみ(宮本信子)の姿とが重なる。その背景には出生届も婚姻届も出していないリナ、そして誠を守るために、鉄平が亡くなった兄の進平(斎藤工)の代わりに父となることを選んだ、と考えられるが、鉄平はなぜ朝子に何も告げず端島を離れたのか、その過程は明らかになっていない。

 さらに脚本の野木亜紀子もSNSで「みんなに「お前かーーーー!」言われてて笑いました」と触れていたのが、朝子の結婚相手が虎次郎(前原瑞樹)だったということ。同時に池ヶ谷家の長男・和馬(尾身としのり)が、虎次郎との間の息子だということも、端島での朧げな記憶とともに明らかになっている。そこで焦点となるのが、鉄平の日記を改ざんしたのは誰なのか。鉄平の日記は10冊目のラストのみ、黒塗りにされていたり、ページが切り取られてもいる。玲央(神木隆之介)の推理では、鉄平と朝子を引き離したい犯人=虎次郎となっており、鉄平とリナが一緒にいた様子を「まるで夫婦みたいで」と朝子に“余計なこと”を告げ口していることからも、鉄平の日記に手を加えたのは虎次郎と考えてしまうのが普通だ。それではなぜ、最近になって鉄平の日記がいづみの元に渡ってきたのかも謎である。

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