『レッド・ノーティス』はまるで『ルパン三世』? かつてのお正月映画のような華やかさ

懐かしい気分味わえる『レッド・ノーティス』

 ドウェイン・ジョンソン、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドット主演のアクションコメディー映画『レッド・ノーティス』がNetflixで独占配信中だ。Netflixが公開しているランキングデータによると、11月第3週は全世界で1億2911万時間再生されていて、ぶっちぎりの1位(英語・映画部門)。世界94カ国で視聴ランキング1位になっている。Netflixは本作に2億ドルもの予算をつぎ込んだと言われているが、まさに期待通りのヒットになったと言えるだろう。

 予告を観た印象は、とにかく華やか、とにかくゴージャス。ハリウッドでもトップクラスのスター3人が発するオーラに負けず、映像もアクションもふんだんに予算をかけているのが一目でわかった。

 本編も主演スターの個性を存分に活かした、ゴージャスでアップテンポなアクションコメディーに仕上がっている。監督・脚本はベン・スティラーの傑作コメディー『ドッジボール』やジョンソンと組んだ『セントラル・インテリジェンス』、『スカイスクレイパー』などのローソン・マーシャル・サーバー。

 主人公はFBI特別捜査官のハートリー(ドウェイン・ジョンソン)。彼は美術犯罪のプロファイラーでもある。演じるジョンソンは「デカい・動ける・面白い」の三拍子揃ったアクションスター。「世界で最も稼いだ俳優」に2019年、2020年と連続で1位になっているが、たぶん2021年も1位だろう。

 ジョンソンは巨体すぎてプロファイラーに見えないかもしれないが、劇中では登場するなり「よく言われる」と観客の機先を制している。そういえば、『ランペイジ 巨獣大乱闘』では、巨体で怪力の霊長類学者を演じていた。本作でも何かと怪力で事態を解決しようとするのだが、彼には有無を言わさぬ説得力がある。

 ハートリーが追っているのは、国際手配中の美術品泥棒ノーラン・ブース(ライアン・レイノルズ)。演じるレイノルズは、ご存知『デッドプール』シリーズの過激なキャラクターで世界中に旋風を巻き起こしたことで知られる。最新作『フリー・ガイ』ではゲームの世界に生きる平凡なモブキャラを演じて高い評価を得た。

 本作のレイノルズは、軽快なアクションに加えて、下ネタ、映画ネタ、メタフィクショナルなジョーク(ハートリーが「面白い」と言うと「ヴィン・ディーゼルの失敗談が?」と返すが、これはジョンソンとヴィン・ディーゼルの確執が元ネタ)を矢継ぎ早に繰り出す。とても彼らしい役柄だと思う。



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