作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
差別の連鎖を止めるためには 『ナイチンゲール』が見出す一筋の光
オーストラリアがイギリスの植民地だった19世紀。離島のタスマニアで、人類史に残る虐殺、迫害が行われた。この人間の罪深い歴史の真実…
オランダ発の良質なバカンス映画『恐竜が教えてくれたこと』 “孤独”への丁寧なアプローチ
いわゆるバカンス映画の系譜を辿っていけば、エリック・ロメールやジャック・ロジエ、最近ではギヨーム・ブラックといった作家の名前が頭…
塩野瑛久、『貴族降臨』『プリレジェ』をつなぐ重要な存在に 奏×誠一郎のいちいち切ないシーン
『PRINCE OF LEGEND』のドラマと映画、そして『貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-』に続いて、映画『貴族…
『サーホー』は世界の娯楽映画の趨勢を変える!? 『バーフバリ』ファンも“万歳”な内容に
インド映画史上歴代最高の興行収入を記録し、その激烈な面白さに日本でも話題を呼んだ『バーフバリ』シリーズ。そのバーフバリ役を務めた…
氷川きよしはジョン・F・ドノヴァンの希望 グザヴィエ・ドランが描くスターの光と陰
とあるスターとの秘密の文通をきっかけに、栄光の裏に隠された真相が明らかになる模様を描いた映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。…
売れっ子クリエーターの原点! 舞台版『フリーバッグ』はテレビ版を観た人も観ていない人も必見
海外ドラマ好きであれば昨年から色んなところで頻繁に名前を見かけるクリエーターであり、「今を時めく」という言葉を躊躇なく使える目覚…
『酔う化け』の真摯な姿勢が誘う共感と感動 “やめられない”現実を人はどう乗り越える?
『酔うと化け物になる父がつらい』は、漫画家・菊池真理子の実体験を基にしたコミックエッセイを映画化したものである。 お笑い芸人…
『野性の呼び声』は大人の観客向け!? タイトルに含まれたテーマに存在する現代的な問題
“キッズ向け”という顔をしているけれど、近づいてみると、深淵へと続く穴が口を開けていることに気づく……。そんな油断ならざる作品の…
『スキャンダル』が投げかける重いテーマ “権力”と“男らしさ”の分かち難い関係性を考える
アメリカの保守系ケーブル局FOXニュースで、2016年に起きたセクシャル・ハラスメント訴訟を描いた映画が『スキャンダル』である。…
実話を基にしたテレンス・マリックの新境地 『名もなき生涯』における「神の沈黙」のテーマを読む
数々の世界的な賞を受賞した『天国の日々』(1978年)、『シン・レッド・ライン』(1998年)、そして『ツリー・オブ・ライフ』(…
『チャーリーズ・エンジェル』が2020年に蘇った意義 最高にかっこいい女優陣を堪能せよ
1976年からアメリカで放映され、大人気を博したTVドラマシリーズ『地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル』。L.A.の…
『プライベート・ウォー』が描く“自由の価値” 「自己責任」に囚われる私たちが考えるべきこと
日本への原爆投下を機に考案された、「世界終末時計」をご存知だろうか。核兵器や化学兵器などの大量破壊兵器を人類が手にし、環境破壊が…
『1917』は何を伝えようとしたのか 長回しの意味、監督の作家性、宗教的モチーフから考察
第一次世界大戦の西部戦線を舞台にした、サム・メンデス監督による戦争映画『1917 命をかけた伝令』。2020年のアカデミー賞を前…
驚異の手法で映し出す、中国社会への「警鐘」 『ロングデイズ・ジャーニー』のノスタルジーと現代性
全編をワンシークエンスショットで見せてしまう(ちなみにあの作品をワンカット、もしくは擬似ワンカットと呼ぶのは厳密に言うと間違いだ…
サム・メンデスの新境地! 『1917 命をかけた伝令』の“シンプルな物語”と“実験的な手法”
1917年。第一次世界大戦の戦場で過ごす2人の若者ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)とスコフィールド(ジョージ・マッ…
シリアルキラーものの傑作! 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』に宿る孤独とユーモア
『ハウス・ジャック・ビルト』や『テッド・バンディ』、『永遠に僕のもの』、そして配信ドラマ『マインドハンター』など、日常的に殺人を…
すべての登場人物は世界のどこかの誰かかもしれない 『ふたりのJ・T・リロイ』が問いかけるもの
かつて『パーソナル・ショッパー』(2016年)で「別人になりたいと願っていた女」を演じたクリステン・スチュワートが、本作『ふたり…
『リチャード・ジュエル』が誘う終わりのない問い イーストウッドの“悪意”を受け考えるべきこと
私たち現代観客は『リチャード・ジュエル』というアメリカ映画をどのように見たらよいのだろうか。一見シンプルなテーマを持ち、ひょっと…
人は抑圧にどう立ち向かうのか? 『ロニートとエスティ』ラストシーンが象徴する現代的なテーマ
セバスティアン・レリオの前作『ナチュラルウーマン』では、文字通りの「逆風」に立ち向かう女性が鮮烈に映し出されていたが、本作『ロニ…
『バッドボーイズ フォー・ライフ』はシリーズの転換点!? 成功した“引き算戦法”
見た目も中身もギンギラ、ナンパで武闘派刑事のマイク(ウィル・スミス)と、常識人ながらマイクの暴走の心労から時おり奇行が目立つ良き…
『キャッツ』は単なる失敗作でない!? カルト化する可能性を秘めた“異形の映画”
『キャッツ』(2019年)は、いずれカルト化すると思う。面白いかどうかはさておき、「変な映画を観た」という感触は確実に残るからだ…
『嘘八百 京町ロワイヤル』は、新世代の『ミナミの帝王』!? 豪華役者陣と丁寧な脚本が生んだ心地よさ
日本には『ミナミの帝王』というジャンルがある。『ミナミの帝王』といえば、ミナミの鬼と呼ばれる金貸しの萬田銀次郎(竹内力、千原ジュ…
香港映画の新たな傑作! アンソニー・ウォン主演『淪落の人』が実直に語る、明るいメッセージ
事故で半身不随になった中年男性、リョン・チョンウィン(アンソニー・ウォン)。妻とは離婚して、息子は遠くで大学生をやっている。人生…
映画『キャッツ』の悪評は妥当なのか? 小野寺系が作品の真価を問う
猫を題材としたT・S・エリオットの詩集を基に、数々のヒットミュージカルを手がけている、アンドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけ、…
世界中の人間に共通する課題 “なさそうでなかった”戦争映画『ジョジョ・ラビット』が描いたもの
ナチスドイツを題材にした、“なさそうでなかった”戦争映画『ジョジョ・ラビット』は、観客に新鮮なインパクトを与える作品だ。本作は、…
『ロング・ショット』圧倒的“多幸感”の理由は? 新時代のラブコメとして重要な1本に
1月3日に公開されて以降、その評判が徐々に広まり、現在ロングヒットを記録しているラブコメ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえ…
意外な形で結論づけられる“自由”を巡る問い 『ロニートとエスティ』が描く、個としての女性の人生
愛する者と触れ合うとき、服を脱ぐよりも先にかつらを脱ぐ女の姿が官能的なのは、服を脱ぐよりもかつらを脱ぐ所作の方がよっぽど官能的に…
【ネタバレあり】『フォードvsフェラーリ』がラストシーンで到達した“マン映画”からの解放
アメリカのフォード・モーターとイタリアのフェラーリが、会社同士のいさかいをきっかけにして、60年代にレースで火花を散らした史実を…
『フォードvsフェラーリ』が描いた“どこまでも企業化していく世の中”で生きる術
1960年代半ば、フランスで開催されるル・マン24時間耐久レースの頂点には、フェラーリ社(イタリア)が絶対的王者として君臨してい…
【ネタバレあり】『パラサイト 半地下の家族』は何が凄いのか? ポン・ジュノ監督の“建築的感性”を紐解く
自分が参加している企画の件で恐縮だが、新年早々(2020年1月9日の朝)、ウチの近所のセブンイレブンで『週刊文春』を開いた時、思…







































