岩谷健司、岡部たかしに続く“遅咲きブレイク”へ 『銀河の一票』で放つ頼もしい存在感

『銀河の一票』“ガラさん”岩谷健司の魅力

 元幹事長秘書の星野茉莉(黒木華)が、スナックのママ・月岡あかり(野呂佳代)を都知事選候補に擁立して、自身も再起を図ろうとする『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)。あかりを支える“チームあかり”のメンバーが出そろって面白くなってきたが、そんな物語の中でも大きな存在感を放っているのが、岩谷健司が演じている“ガラさん”こと五十嵐隼人だ。

 五十嵐は第3話から登場。最初はコインランドリーで「よろず困りごと相談所」を営む様子が点描され、どこの誰なのかわからなかったが、やがて茉莉と同じく、幹事長・星野鷹臣(坂東彌十郎)のもとを解雇された元秘書だと判明。かつて無名の雲井蛍(シシド・カフカ)を市長選で圧勝させた選挙の達人であることもわかった。茉莉に選挙の手伝いを依頼され、最初は拒むものの、あかりの人柄に触れるうちに、選挙の参謀となることを承諾する。

 「この人、どこかで見たことある」と思った視聴者もいるかもしれないが、岩谷とは認識しないまま、様々な作品で見ていた人が多いのではないだろうか。

 筆者もそうした一人だったが、明確に彼を認識したのは2023年にロート製薬『ロートクリニカル抗菌目薬i』のCMを見てのこと。もうすぐ嫁ぐ娘に「泣いてるのか?」としんみり話しかける父親役が岩谷だ。それに対し娘は「ものもらいできた~!」と予想外の返事をし、それを聞いて「ものもらい!?」と驚く岩谷の手は既に『抗菌目薬』を持っている、というCMだ。「何でこのタイミングで目薬持ってるの!」とツッコみたくなるが、その間合いの絶妙さがエキストラの俳優とは思えずに調べたところ岩谷健司だったのだ。

 さらに調べると、2021年からオンエアしていたGO株式会社『タクシーアプリGO』のCMで、派手なストライプのスーツとシャツを着込み、竹野内豊と必死に前に並ぼうと競い合うオジサンを演じているのも岩谷だとわかり、筆者の岩谷アンテナが発動したのだった。

 ちなみにこのシリーズは、2025年からオンエアのバージョンでは、岩谷が竹野内より一足先にタクシーを拾い、チョイ悪オヤジ風に挨拶を送って去っていく内容で、続き物になっているのが楽しい。

 岩谷はもともと舞台畑の出身で、WAHAHA本舗にも所属していた経歴を見れば、その面白さも納得がいく。2010年代前半からテレビドラマに出演し始めたが、やはり先述の2本のCMのインパクトが強かったのか、2023年頃から目に見えて連ドラへのレギュラー出演や、各話もののメインゲストが増えていく。

 中でも『Believe-君にかける橋-』(2024年/テレビ朝日系)で、主人公(木村拓哉)が勤めていたゼネコンの常務役や、『ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜』(2025年/テレ東系)で松下由樹が勤めていた芸能事務所の社長役など、「そういえば岩谷健司だった!」と思い当たる人も多いかもしれない。

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