『リボーン』“最後のヒーロー”が暗示するものは何か 多くの謎を残したまま最終話へ

ドラマ『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系)が6月9日に最終回を迎える。根尾光誠(高橋一生)を殺した犯人は誰なのか、なぜ、もう一人の根尾光誠は野本英人に転生した光誠をこれほどまでに苦しめるのか。第8話時点でまだ多くの謎を残したまま、物語は最終回へと突入していくことになる。

光誠が恐れていたのは、更紗(中村アン)の父・池谷金平(柳沢慎吾)の悲劇。小さな流れは変えられても大きな流れは変えられない――そう思われたが、それでも光誠は金平を守るため、そしてあかり商店街を救う別の方法に一縷の希望を託し奔走していく。

残念なことに金平が首を吊るという事実を変えることはできなかったが、金平は長い眠りから目を覚ました。悲劇を止め、とうとう歴史が変わったのだ。しかし、あかり商店街の移転先として狙いを定めていたスーパー蒼萬 荒川店の跡地を一萬田(坪倉由幸)は買うことができなかった。相場を遥かに超える金額で買収に動いていた人物、それが根尾光誠だった。

愕然としながらも、光誠は険しい眼差しで「なぜ、もう一人の僕は俺をこれほどまでに苦しめるのか?」という疑問が浮かんでいた。この第8話でハッとしたのは、「状況次第で人はいくらでも変わってしまう」という根尾光誠のセリフだ。あかり商店街の買収の際、金を積まれた商店街の人々に対して根尾光誠が友野(鈴鹿央士)に言った言葉だが、根尾光誠もまた状況(環境)で変わっていたとしたら。根尾光誠が英治(小日向文世)と電話で話すシーンでの「あなたにそんなことを言われるとは」と落胆する表情も気にかかる。

光誠が野本英人に転生したように、英人もまた根尾光誠に転生しているのではないか、というのが筆者の見方だが、公開されている最終回の予告では野本英人と根尾光誠がついに対峙する。場所は、転落した始まりの亀岡八幡宮の階段。「やっと会えた、話を聞かせてくれ」という英人に対して、根尾光誠は背中から階段へと落ちていく――。

筆者が気になっているのは、第1話にて夜の亀岡八幡宮で参道に立ち並ぶ灯りのともった灯篭の1基が消え、その後に転生前の根尾光誠が眉を細め頷き、前へと歩いていくところでノイズ音が聞こえる、というシーンだ。この伏線がおそらく最終回で明らかになる真相に繋がっているのではないかと考える。

友野や更紗が英人の転生の事実に気づきつつあることも気にかかるが、物語がどこに向かっていくのかも最終回の注目ポイントだ。今の光誠の最大の目的はあかり商店街の立ち退きを防ぐこと、それが“最後のヒーロー”ということになるが、光誠は再び元の世界線に戻ることなくこのまま転生した先であかり商店街の人々と暮らしていくことになるのか。それとも、本にあった「歴史を変えて成功を得たものはその代償を払う日が来る。その代償は命である」の通りに、光誠は命を落としてしまうことで“最後のヒーロー”と呼ばれるようになるのか。全ての真実が明らかになる。
■放送情報
『リボーン ~最後のヒーロー~』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:高橋一生、中村アン、鈴鹿央士、横田真悠、小日向文世、市村正親
脚本:橋本裕志
演出:藤田明二、麻生学、二宮崇
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:山形亮介(テレビ朝日)、中込卓也 (テレビ朝日)、河野美里 (ホリプロ)、奥村麻美子(ホリプロ)
音楽:佐藤航
主題歌:宮本浩次「I love 人生!」(UNIVERSAL SIGMA)
制作協力:ホリプロ
制作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
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