真田広之、次世代の表現者へ送るエール 「架けた橋を誰も渡らなかったら意味がない」

真田広之が次世代の表現者へ送るエール

 世界的な大ヒットを記録した格闘アクション映画『モータルコンバット』の続編『モータルコンバット/ネクストラウンド』。本作で再び冥府から蘇った忍者・スコーピオンを演じるのが、世界を舞台に活躍を続ける真田広之だ。

 近年、プロデュース兼主演を務めたドラマ『SHOGUN 将軍』(ディズニープラス)での歴史的な快挙も記憶に新しい彼に、本作での怒涛のアクションから『SHOGUN 将軍』の熱狂の裏で進んでいた怒涛の撮影秘話、そしてハリウッドを目指す次世代の表現者たちへ送る熱いエールまで、たっぷりと語ってもらった。

アクションに込めた美学「足運びをより日本的なものに」

ーー前作に引き続きスコーピオンを演じることが決まった際の、率直なお気持ちをお聞かせください。

真田広之(以下、真田):1作目が終わった時点で、周囲からは「おそらく次(続編)も行くだろう」という話は事前に出ていたんです。ですから「あ、来たか」という気持ちでしたね。ロケーションも前作と同じくオーストラリアでしたし、当時のスタッフ、そして半分以上のキャストが残ると聞いていたので、ある種の同窓会のような気分もあり、楽しく現場へ行くことができました。

ーー台本を読まれた段階で、作品全体のバージョンアップを感じた部分はどこでしょうか?

真田:台本を読んでまず、「ついにトーナメントが来たか!」と思いました。前作ではトーナメントが描かれず、ちょっとがっかりしたようなコメントもいただいていたのを知っていたので、それを早速反映できたこと。そして、冥界のパートとの行き来に関しても、物語の上でも編集の上でも面白くやってくれたので、その辺りがバージョンアップと言える部分かなと思います。

ーーキャラクターの表現やアクションにおいて、前作からアップグレードした点はどのようなところでしょうか?

真田:アップグレードですか。常に毎作、そこを目指してはいるのですが、今回はキャラクターの登場の仕方も前回とは少し違っています。やはり1作目の反響をしっかりと受け止めた上での2作目になりますので、キャラクターに対する自分自身の理解度もより深まり、非常に役に入りやすかったですね。前作の経験があったからこそ、今回はすっと自然にスコーピオンの世界へと飛び込めたような実感が残っています。

ーー今作でのアクションの見どころや、前作との違いはいかがでしょうか?

真田:今回のアクションは、対峙する相手の「あり方」自体が大きく変わっています。前作でのメインの相手サブ・ゼロに加えて、今作ではヌーブ・サイボットをはじめとする新たな敵、それも複数の敵が一度に登場します。そのため、殺陣の振り付け自体も必然的にかなり複雑なものになりました。ただ、前作と同じ素晴らしいアクションチームが今回も頑張って作ってくれたので、僕自身も現場で心から楽しみながら演じきることができました。

ーー殺陣の構築において、真田さんご自身からアイデアを出されたり、アレンジされた部分もあったのでしょうか。

真田:そうですね。いつもリハーサルの段階から、動きを多少アレンジしたり、足運びをより日本的なものにしたりしています。やはりスコーピオンの武器がクナイと日本刀なので、それに見合った構えやポーズ、緊迫した「間の取り方」などは、自分の中でアレンジを加え、スタントチームと相談をしながら作り上げていきました。

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