『ブルータリスト』の核心に迫る

アカデミー賞3冠『ブルータリスト』は驚くべき一作 映画製作の常識を覆す作品づくりに迫る

第82回ゴールデングローブ賞映画部門作品賞(ドラマ部門)を受賞し、第97回アカデミー賞では主演男優賞、作曲賞、撮影賞の受賞を果た…

『ゼロデイ』が直面した“大きな誤算”

ロバート・デ・ニーロが元大統領役で熱演 『ゼロデイ』が直面することになった“大きな誤算”

誰もが認める名優ロバート・デ・ニーロが、ドラマ初主演を務めるということで話題となったリミテッドシリーズ『ゼロデイ』(全6話)が、…

リンチの転換点『ブルーベルベット』を解説

デヴィッド・リンチ監督の作風を確立 転換点となった『ブルーベルベット』を読み解く

先日、ついにこの世を去ってしまった、デヴィッド・リンチ。優れたアーティストとして、圧倒的な創造性を持った映画監督として、多くのフ…

『ファーストキス』がユニークな理由

『ファーストキス 1ST KISS』がユニークな作品となった理由 “幸せ”についての人生の教訓

ヒットドラマを連発し、『ラストマイル』(2024年)、『グランメゾン・パリ』(2024年)と、映画でも近年観客を多く集め、いま日…

『セブン』を2025年に観ることの意味

『セブン』を2025年に観ることの意味を考える リアリティを増す作品の世界観

卓越した映像美と鮮烈なテーマによって時代や社会の姿を切り取ってきた、映画界の巨匠デヴィッド・フィンチャー監督。そんな彼の長編映画…

『Brother ブラザー』に感じる“映画の力”

『Brother ブラザー 富都のふたり』に感じる“映画の力” 圧倒的な一作になり得た背景を考察

東南アジアのさまざまな民族、多様な文化を取り込んでいるマレーシア。観光地としてのイメージも強いが、近年は海外からの投資やITなど…

いわくつき『ボーダーランズ』の真価を検証

興行的にも批評的にも厳しい結果になった“いわくつき作品” 『ボーダーランズ』の真価を検証

アメリカでの劇場公開から半年遅れで、日本でもついに配信映画のかたちで『ボーダーランズ』がリリースされた。同名の人気ゲーム作品を原…

キャメロン・ディアス10年ぶり復帰作を読む

『バック・イン・アクション』で俳優業復帰 キャメロン・ディアスから考える映画界の変化

「現役復帰」という意味を持つタイトルの配信映画『バック・イン・アクション』がNetflixからリリースされた。その名の通り、俳優…

【追悼】デヴィッド・リンチの功績を振り返る

追悼デヴィッド・リンチ 『ブルーベルベット』『ツイン・ピークス』などでの功績を振り返る

映画史上の最も偉大な「アーティスト」デヴィッド・リンチ監督が、現地の日付で1月16日に亡くなった。  ハリウッドセレブも数多く…

『阿修羅のごとく』再映像化の意義

是枝裕和監督が『阿修羅のごとく』を再映像化した意義 改めて感じる向田邦子脚本の凄さ

日本を代表する脚本家の一人、向田邦子。彼女の書いた数々の名作ドラマのなかで、ひときわ異彩を放ったホームドラマが、NHK放送の『阿…

『劇映画 孤独のグルメ』意外な内容を深掘り

松重豊の“作家性”が光る 『劇映画 孤独のグルメ』がシリーズにもたらした新たな可能性

約13年間に10ものシーズンが制作され、スペシャル番組が多数放送されてきた、テレビ東京の看板ドラマシリーズ『孤独のグルメ』。その…

ファン歓喜の『ウォレスとグルミット』新作

『ウォレスとグルミット』約20年ぶり新作長編はファン歓喜の一作 “古さ”と“新しさ”が融合

ストップモーションアニメーションの番組『ひつじのショーン』の放送が開始されたのは2007年。それ以降、作品は広く知られるようにな…

『飯沼一家に謝罪します』名状し難い恐ろしさ

年末に登場した謎の深夜番組『飯沼一家に謝罪します』 “儀式”ד謝罪”の名状し難い恐ろしさ

いま、さまざまな媒体で、とくに注目を浴びているのが「フェイクドキュメンタリー」形式のホラー作品だ。劇映画として翻案され大ヒットと…

『イカゲーム』S2が照らし出す“人間の欲望”

『イカゲーム』が照らし出す“人間の欲望” シーズン3はさらに熱量が込められた内容に?

韓国のドラマシリーズ『イカゲーム』が、北米を含め、ここまで世界的な大ヒットを成し遂げるとは、誰が予想しただろうか。Netflix…

『陪審員2番』が投げかけるリアルな“問い”

『陪審員2番』が投げかけるリアルな“問い” クリント・イーストウッドの“妥当な融和点”に

映画、ドラマで国境を越えた俳優として、そして映画監督として、比類ないほどにさまざまな活躍を遂げてきたクリント・イーストウッド。そ…

小野寺系の「2024年映画ベスト10」

小野寺系の「2024年 年間ベスト映画TOP10」 世界に対する個々の“修正力”が鍵に

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2024年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『クレイヴン・ザ・ハンター』の意欲的な挑戦

『クレイヴン・ザ・ハンター』の意欲的な挑戦 『ヴェノム』シリーズと対照的な“映画らしさ”

『ヴェノム』3作、『モービウス』(2022年)、『マダム・ウェブ』(2024年)と、『スパイダーマン』のキャラクターたちをそれぞ…

配信で楽しめるおすすめクリスマス作品

デヴィッド・ロウリー、タイカ・ワイティティによる短編も 配信で楽しめるクリスマス作品

12月を中心としたアメリカの「ホリデーシーズン」には、家族が集まって過ごす、感謝祭やクリスマスなどのイベントがある。TVではその…

『ピアノ・レッスン』ワシントン家集結の意味

『ピアノ・レッスン』は民族の複雑な感情を描く デンゼル・ワシントン一家が連帯した意味

デンゼル・ワシントンが監督、主演を務め高い評価を得た『フェンス』(2016年)。人気俳優チャドウィック・ボーズマンの遺作となった…

『グラディエーターII』はいま意義のある続編

『グラディエーターII』はいま世に送り出す意義のある続編に 前作からのブレないメッセージ

巨匠リドリー・スコット監督が、古代ローマの剣闘士(グラディエーター)を題材に、大ヒットを達成した歴史アクション大作『グラディエー…

『レッド・ワン』の“クリスマス精神”

ドウェイン・ジョンソンとクリス・エヴァンスが活躍 『レッド・ワン』の“クリスマス精神”

いまや、最も高額な出演料を誇る俳優の一人となった、ドウェイン・ジョンソン。そして近年さまざまな役柄に挑戦して、キャプテン・アメリ…

アナ・ケンドリック、初監督作で貫いた意志

アナ・ケンドリックがシリアルキラーもので初監督 『アイズ・オン・ユー』で貫いた“意志”

『マイレージ、マイライフ』 (2009年)、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年)、『ピッチ・パーフェ…

『トラップ』にみるシャマランの唯一無二性

『トラップ』にみるM・ナイト・シャマランの“唯一無二性” ヒッチコック作品との共通点も

ハリウッドのヒットメイカーかつ鬼才として知られる、M・ナイト・シャマラン監督。その新作『トラップ』は、まさに面目躍如、真骨頂とい…

“韓国らしい”映画『戦と乱』の力強さ

“動”のカン・ドンウォンと“静”のパク・ジョンミン “韓国らしい”映画『戦と乱』の力強さ

Netflix配信作品としてリリースされた、韓国の歴史アクション映画『戦と乱』は、配信作ならではの過激なバイオレンス描写が平気な…

『ディスクレーマー 夏の沈黙』の独自性

アルフォンソ・キュアロンが描く深刻な人間ドラマ 『ディスクレーマー 夏の沈黙』の独自性

誰かが書いた小説のページをめくっていたら、登場人物が自分自身であり、自分の過去の物語が綴られていることに途中で気づいたとしたら、…

『ジョーカー2』のメッセージを徹底考察

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を徹底考察 作品に仕掛けられた“最大のジョーク”とは?

R指定作品として、初めて10億ドル以上の興行収入を記録したほどに大きなブームを巻き起こした、トッド・フィリップス監督作『ジョーカ…

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を考察

『シビル・ウォー』はなぜ多くの観客に受け入れられたのか アメリカの悲劇的な姿を追体験

アメリカ南北戦争(アメリカン・シビル・ウォー)のような内戦が、現在のアメリカで始まったら、果たしてどうなるのか。映画『シビル・ウ…

『ビートルジュース』続編が支持される理由

『ビートルジュース ビートルジュース』はなぜ支持を得た? 現代でも通用するメッセージ

ティム・バートン監督の特異なセンスとイマジネーションが爆発し、その才能を広く知らしめることになったホラーコメディ映画『ビートルジ…