『神之塔』は韓国の『HUNTER×HUNTER』か? あざやかな伏線と練られたゲーム

『神之塔』は韓国の『HUNTER×HUNTER』か? あざやかな伏線と練られたゲーム

 LINEマンガで配信されている韓国ウェブトゥーン『神之塔』がTVアニメ放映中だ。今回はこの作品の魅力について書いていきたい。

韓国・日本・アメリカ協働によるアニメの座組

 『神之塔』は韓国のNAVER WEBTOONで2010年に連載が開始され、その後、日本のLINEマンガや英語版のLINE WEBTOONなどでグローバル展開して全世界累計閲覧数45億ビューを突破。

 今回のアニメ化は、アメリカのクランチロールが投資と流通に参加し、日本のテレコムアニメーションフィルムが制作を統括する座組で、2020年4月から韓国、日本、北米で同時にTVアニメが放映・配信開始する、というものだ。

 アニメのOP曲はTWICEやITZY、GOT7などを擁するJYPエンターテインメント所属の男性アイドルStray Kidsが、韓国では韓国語詞、日本では日本語詞、北米版では英語詞でそれぞれ歌っており、この作品の広がり/受容のされ方と軌を一にしている。

 韓国ウェブトゥーン発の映像作品と言えば、「ピッコマ」で読めるユン・テホ『未生』は韓国で社会現象と言えるほどヒットした(日本版のドラマも作られた)し、『恋するアプリ』はNetflixでドラマ化された。LINEマンガで読める『神と一緒に』は映画化されてやはり記録的なヒット作品となり(日本でも『神と共に』というタイトルで公開されたほか、日本では同名作品として日本式の白黒ヨコ描きマンガでリメイクされている)、『女神降臨』はドラマ化が決まりキャスティングに関する噂や議論でネットが盛り上がっている。

 しかし、『神之塔』のようなスキームで映像が作られたのはおそらく初めてのことだろう。ビジネス視点から見ても興味深い事例であることは間違いない。

 また、アニメの第1話が公開されるとアメリカのTwitterリアルタイムトレンド9位に入り、有名コミュニティサイトreddit内の週間アニメランキングで1位となるなど、北米で大きな注目を集めていることからも、これまでのウェブトゥーン原作の映像化とは明らかに異なる現象を引き起こしていると言える。

 ――が、そもそもの作品自体がおもしろい、ということを強調しておきたい。

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