『鬼滅の刃』無惨との因縁に決着を 仲間たちへ受け継がれた珠世の意思
いよいよクライマックスが迫る『鬼滅の刃』。物語の序盤から登場し、無限城編以降では大きな役割を果たした珠世に関して、改めて紹介するとともに、彼女の意志を継いだ者たちの活躍を振り返りたい。
※以下、ネタバレあり
珠世はもともと戦国時代に無惨についていた鬼であった。だが、継国縁壱と無惨との闘いで無惨が敗れて逃げたことから、珠世は無惨のもとを離れた。以来、鬼でありながら医者になり、鬼狩り・無惨抹殺に加担する。
珠世は、拳に鬼を人間に戻す薬を仕込み、138話で鬼殺隊本部が無惨に襲撃されたときは、捨て身で肉体を取り込ませた。
また、花柱・胡蝶しのぶも毒/薬の調合能力があることから、鬼の弱点である藤の花の毒を珠世と共同開発していた。そして、しのぶはその毒を全身に取り込んだ状態で、上弦の弐・童磨に捨て身で吸収されにいく。結果、童磨は毒の効き目から大幅に弱体化して、カナヲたちに倒されたのだ。
無限城での無惨戦では、無惨は柱たちに対して圧倒的優位でいたものの、珠世の意志を継いだ愈史郞の鬼気術により、伊之助、善逸、カナヲらは身を隠した状態で参戦し、わずかながら活躍した。
第193話では、無惨は炭治郎が疲労により太刀に精細を欠いていると考えたが、無惨も炭治郎にてこずっていることに自分で気づく。そこで、彼は自身の細胞に残る記憶を読んだところ、珠世が使った薬によって老化し続けていたことを知る。三時間以上続いた薬の作用で、実は九千年老いていたのだ。以降、無惨は炭治郎たちとの闘いで、老化薬を分解できずその修復に体力を奪われ、次第に追い込まれる。