【漫画】スウェット姿の面接官「スタバのせいで地域の個性が失われる」本当? noteでバズった怒りの実体験が漫画に

【漫画】スウェット姿の面接官

 チェーン店にはチェーン店の魅力がある。Xに投稿された『私はスターバックスコーヒーが大好きです』は、大手コーヒーチェーン「スターバックス」への愛が詰まった作品だ。

 JETさん(@JET__Internet)がnoteで執筆した記事をベースに、伊治安易さん(@easyANNI_)が漫画化した作品となっており、Xのインプレッション190万超を記録するなど、反響を集めた。話題を呼んだ本作を手がけたJETさん、伊治さんに話を聞いた。(望月悠木)

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『私はスターバックスコーヒーが大好きです』(原作:JET・漫画:伊治安易)

丁寧な接客に救われた

――JETさんは普段はどのようにして創作活動に取り組んでいるのですか?

JET:『オモコロ』に創作短編を寄稿しており、そのほかは個人のnote執筆や、文学フリマでのzine頒布をメインに活動しています。

――『私はスターバックスコーヒーが大好きです』を執筆した経緯を教えてください。

JET:昨年末から就職活動をしていて、最終面接まで決まり、夢の東京生活を勝手に頭に描いていました。ただ、本作でも記した通り、理不尽な仕打ちを受けて怒りが収まらず、帰りの新幹線で構想を練っていたところ、たまたま翌日訪れたスタバで、作品終盤に描いた丁寧な接客を受けたんです。そこで、涙が出そうになりながら、勢いのまま一気に書きました。

――読んでいても、スウェット男にイライラさせられる内容でした。本作を執筆している時の心境は?

JET:誇張せず、事実をありのまま伝えるよう心がけて書きました。

――同時に、スターバックス愛も感じられるほっこりする内容でしたね。

JET:いつも通っているスターバックスのスタッフさんの懇切丁寧な接客に癒されていて、面接を受けている最中にスタバの話題になった時、スタッフさんたちの顔が思い浮かびました。ラストはその素晴らしさで締めくくる構成にし、「チェーン店であっても、決して没個性なわけではない」という思いを込めました。大袈裟ですが、スタバに限らず、全国の「チェーン店」で働く人々への賞賛や感謝を伝えたいという意図もありました。

――漫画化された本作は、8000いいねを超える大きな反響がありました。この反響についてどのように感じましたか?

JET:「腹わたが煮えくり返る」「血管がちぎれそう」といった、私以上に熱量の高いコメントが散見され、思わず笑ってしまいました。“絵がつくこと”の力の大きさを実感し、伊治さんには大変感謝しています。

――今後の創作活動の予定について教えてください。

JET:現在は『オモコロ』を中心に活動していますが、そのほかにも執筆できるメディアを広げていければと考えています。また、昨年出版したzineを通信販売しているほか、5月の文学フリマ東京に向けて新刊を鋭意企画・執筆中ですので、ぜひよろしくお願いします。

他人の物語を漫画化する難しさ

――次に伊治さんに話を聞きます。今回、JETさんのコラムをベースに漫画を制作されましたが、こうしたケースはよくあるのですか?

伊治:今回が初めてです。普段はオリジナル作品を描いているのですが、JETさんのnoteを拝見して、作中の感情が印象的で「描いてみたい」と思い、連絡して漫画化の許可をいただきました。

――自分ではない人が作った物語をベースに漫画化するのは、大変な部分も多そうです。

伊治:noteの文章の文体に合わせて、表現を整えていく作業は楽しかったです。ただやはり人の人生のお話なので、エピソードを“漫画”という形にするうえで「大事に扱わなければ」と思いました。

――本作を描き終えた時の心境は?

伊治:作中の地名や小ネタについて、まったく知らなかったのですが、制作していく過程で妙に詳しくなりました。「ピンポイントで悪口を言っていたんだ」と、描くまでは気づかなかったです笑。

――今後はどのように漫画制作を進めていく予定ですか?

伊治:基本的にはオリジナル作品を描いていきたいですが、本作を漫画化する中で、感情表現や人物の描き分けなど、学ぶことが多く、「自分の制作に活かせるのでは」と感じました。なので、本作のように「面白い」と感じたエッセイの漫画化は、趣味としてでも続けていきたいです。世の中には面白い文章を書いている人たちがいるので、その面白さを伝えられたら私も嬉しいです。


■JETさんの情報
オモコロ:https://omocoro.jp/writer/jet/
ZINE:https://manage.booth.pm/items

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