Tourbillon再始動 RYUICHI、INORAN、SUGIZO、J、真矢……LUNA SEAメンバーによる個々のバンド活動

 2024年、LUNA SEAは結成35周年という節目を迎え、全国ツアー『ERA TO ERA』を開催。そして今年2月には、東京ドームでそのグランドファイナル『35th ANNIVERSARY TOUR ERA TO ERA -THE FINAL EPISODE-LUNATIC TOKYO 2025-黒服限定GIG-』を成功させ、これまでの軌跡と未来への希望が融合した感動的なステージとして記憶に刻んだ。このように35周年のアニバーサリーイヤーを見事に走り抜けたLUNA SEAだが、息つく間もなく嬉しいニュースが飛び込んできた。RYUICHI(Vo)とINORAN(Gt)、そしてキーボーディスト兼コンポーザーのH.Hayamaからなる伝説のユニット·Tourbillonが、デビュー20周年を迎えるにあたり、9年ぶりのアルバムをリリースすること、あわせてZepp Nagoya公演を皮切りにした東名阪ツアーを開催することが正式に発表されたのだ。

 Tourbillonは“良質な大人のロック”を追求し、ラグジュアリーかつスローな情緒を帯びた楽曲群で聴衆を魅了してきたバンド。2005年の日本武道館公演でキャリアをスタートさせて以来、休止期間を挟みながらも定期的に活動を続けてきた。そんな彼らの活動再開がサプライズに満ちた形で発表された。六本木のビルボードライブ東京で開催されたINORANのファンクラブ「NO NAME?」会員限定ライブにサポートメンバーとしてH.Hayamaが参加する中、RYUICHIのマネージャーがステージ上で“絆”が花言葉だというオレンジのバラの花束をINORANに手渡すと、RYUICHIの肉声メッセージでTourbillonの活動再開が発表されたのだ。

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 Tourbillonだけでなく、バンドメンバーが個別にバンド活動を行っていることも特徴的なLUNA SEA。INORANは、2001年にKEN LLOYDとともに結成されたロックユニット·FAKE?においても、その才能を発揮している。『BREATHE IN…』を皮切りに、2005年の脱退まで4枚のオリジナルアルバムを発表。INORANが脱退した後は、KEN LLOYDが中心となったソロプロジェクトとしての側面が強調される形となったが、以降も単発ライブや限定的な公演を通じてファンとの交流を続け、柔軟な活動スタイルを維持している。

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 また、LUNA SEAのもう1人のギタリスト・SUGIZO(Gt/Violin)は、2009年にX JAPANへの正式加入を果たし、さらなる音楽的深みをバンドにもたらすとともに、近年はスーパーバンド・THE LAST ROCKSTARSの結成にも参加。THE LAST ROCKSTARSは、YOSHIKI(X JAPAN)、HYDE(L'Arc~en~Ciel/VAMPS)、SUGIZO、MIYAVIという実力派が集結したユニットであり、結成以来、デジタルシングルやライブパフォーマンスを通じて独自の世界観を表現している。

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 2022年末の『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でのテレビ初パフォーマンスや2023年に東京・有明アリーナで繰り広げられたライブは、その斬新な試みと迫力のステージによって観客の心をとらえた。2024年にMIYAVIの脱退が発表されたものの、依然として彼らの活動への期待は大きい。

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