『ハルコロ』で示した石坂啓の姿勢とは?

アイヌ文化を描く漫画は『ゴールデンカムイ』だけじゃない 石坂啓の隠れた名作『ハルコロ』の現代性

石坂啓の隠れた名作――『ハルコロ』が先ごろ、岩波現代文庫から刊行された(全2巻)。同作は、本多勝一の著書(『アイヌ民族』)を原作…

『進撃の巨人』ランキングでも有終の美

『進撃の巨人』有終の美を飾る 『ONE PIECE』や『呪術廻戦』を抑えてランキングトップに

週間ベストセラー【コミックス】ランキング(2021年6月15日トーハン調べ) 1位 『進撃の巨人』(34)諫山創 講談社 2…

『スピリッツ』編集長インタビュー

『スピリッツ』編集長が語る、“アンケート至上主義”ではない理由 「編集者がおもしろいと思ったものが人々の心を打てる」

1980年の創刊以来、「青年漫画」のジャンルを牽引してきた雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)。『めぞん一刻』、『軽井…

ジャンプ漫画における「憑依」を考える

『呪術廻戦』『DEATH NOTE』『ヒカルの碁』……ジャンプ漫画における「憑依」を考える

天使、悪魔、幽霊、妖怪など、いわゆる“人外の者”に憑依(ひょうい)されたことで、魔性の力を得た――そんな主人公の戦いを描いた物語…

ジャンプヒーローたちの意外な共通点とは?

『呪術廻戦』『チェンソーマン』『怪獣8号』……人気ジャンプヒーローたちの意外な共通点

トーハン調べ2021年3月期【コミックス】月間ベストセラー 1位 『呪術廻戦』(15)芥見下々 集英社 2位 『チェンソーマ…

『セスタス』シリーズが読者を熱くさせる理由

『セスタス』シリーズが読者を熱くさせる理由ーーひたむきな姿に見る、“格差社会”を生き抜く術

格差社会と呼ばれる現在(いま)を生き抜くための術(すべ)  技来静也の『拳闘暗黒伝セスタス』と『拳奴死闘伝セスタス』を原作とす…

人気漫画から見る「求められる」ヒーロー像

『呪術廻戦』『チェンソーマン』『怪獣8号』……いま、バトル漫画に求められるヒーロー像は? ランキングから考察

週間ベストセラー【コミックス】ランキング(2021年3月9日トーハン調べ) 1位 『呪術廻戦』(15) 芥見下々 集英社 2…

平庫ワカ初期作品集にみる驚きの完成度

『マイ・ブロークン・マリコ』の平庫ワカ、初期作品集『天雷様と人間のへそ』の完成度に驚き

先ごろ(3月12日)、第24回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表され、マンガ部門の新人賞に、平庫ワカの『マイ・ブロークン・マリ…

鬼才・多田由美の“映画的”な感性

寡作の鬼才漫画家・多田由美ーー長編『レッド・ベルベット』のアメリカン・ニューシネマ的センスを考察

多田由美という漫画家をご存じだろうか。1986年、『ウォーレンの娘』でデビュー、アメリカを舞台にした、絵的にも内容的にも異様に完…

『チ。』作者・魚豊インタビュー

『チ。』作者・魚豊が語る、“主観的な熱中”の尊さと危うさ 「気持ちに逆らえない人たちの姿を描きたい」

いま、目利きの漫画読みたちの間で話題になっている衝撃的な作品がある。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載中の『チ。…

『SLAM DUNK』映画版では何が描かれるのか?

『SLAM DUNK』映画化で「最後の1分間」は描かれるのか? 連載終了から25年、進化したアニメへの期待

※本稿には、『SLAM DUNK』(井上雄彦)の30巻・31巻(ジャンプ・コミックス版)の内容について触れている箇所がございます…

『呪術廻戦』釘崎野薔薇の魅力とは?

『呪術廻戦』釘崎野薔薇の生き様が読者を惹きつける理由 「私が私である」ための戦い

身のうちに魔性の存在(特級呪物の両面宿儺)を宿しながら、「生き様で後悔はしたくない」といって人々のために戦う『呪術廻戦』(芥見下…

2020年の漫画界を振り返る

『マイ・ブロークン・マリコ』は2020年漫画界の最大の収穫か? 各媒体のランキングを振り返る

あらためて言うまでもないことかもしれないが、2020年の漫画界は『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の一人勝ちだったと言っていいだろう(最…

岸辺露伴というトリックスターが生んだ怪作

『ジョジョの奇妙な冒険』岸辺露伴、トリックスターとしての魅力とは? 正義と悪の二面性を考察

荒木飛呂彦の『岸辺露伴は動かない』が、高橋一生主演で実写ドラマ化、本日(2020年12月28日)から3夜連続でNHK総合にて放送…

手塚治虫『ばるぼら』で描かれたもの

手塚治虫の異色作『ばるぼら』に込められた“芸術家の意志” 破滅の物語に差す一筋の光とは?

手塚治虫といえば、何かにつけて「命と平和の尊さを描いた作家(漫画家)」として語られがちであるが、彼が遺した膨大な作品群の中には、…

『鬼滅の刃』不死川実弥の最大の強みは“優しさ”?

『鬼滅の刃』不死川実弥、最大の強みは“優しさ”? 稀血を流し続けた漢が証明したもの

※本稿には、『鬼滅の刃』のキャラクター、不死川実弥についてのネタバレが少なからず含まれています。原作を未読の方はご注意ください(…

岩波新書・編集長が語る“現代的教養”

岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」

「新書」という出版形態の創始である岩波新書は、1938年の創刊以来、一貫して「現代人の現代的教養」を目的として編まれてきた。また…

ラブコメ漫画の開拓者としてのまつもと泉

まつもと泉は「ラブコメ漫画の開拓者」だったーー永遠の名作『きまぐれオレンジ☆ロード』の功績

80年代に一世を風靡したラブコメ漫画の名作『きまぐれオレンジ☆ロード』の作者・まつもと泉が、10月6日に亡くなっていたということ…

『鬼滅の刃』は『SLAM DUNK』を越えるか

『鬼滅の刃』は『SLAM DUNK』の記録を越えるか? ジャンプ作品が上位席巻、コミックス週間ベストセラー

週間ベストセラー【コミックス】ランキング(2020年10月6日トーハン調べ) 1位『鬼滅の刃』(22) 吾峠呼世晴 集英社 …

『鬼滅の刃』伊黒小芭内が背負った運命

『鬼滅の刃』伊黒小芭内の奮闘はなぜ胸を打つ? 悲劇の少年が運命を乗り越えるまで

「鬼への生贄」として育てられた存在 ※本稿には『鬼滅の刃』のキャラクター、伊黒小芭内についてのネタバレが少なからず含まれていま…