一周回って異色作? 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の安心感
人間、開き直ると強くなるものである。『ダイの大冒険』でポップも言っていた。そして『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2…
天才ジェームズ・ワンの元気が出る映画 『マリグナント 狂暴な悪夢』はまさに全部乗せ
天才ジェームズ・ワンの元気が出る映画……『マリグナント 狂暴な悪夢』(2021年)は、そういう映画である。どっからどう見てもホラ…
鬼畜ジジィの償いデスマッチ98分一本勝負! 『ドント・ブリーズ2』はアクションの快作
鬼畜ジジィの償いデスマッチ98分一本勝負……かくれんぼサイコホラーだった『ドント・ブリーズ』(2016年)の続編『ドント・ブリー…
“Mr.超大作音楽家”ハンス・ジマーによる驚異のマジック 『DUNE/デューン』にみる音楽の力
すげぇデカい虫がいて危ない場所だけれど、莫大な利益を生む砂の惑星「デューン」。この惑星の支配権を巡って、いくつかの勢力の抗争が起…
日曜劇場からハリウッド映画まで“世界のバイプレーヤー”に 國村隼の脅威の来歴とその魅力
2021年――我々人類と國村隼さんのエンカウント率が非常に高まっている。TVドラマ『日本沈没―希望のひと―』(TBS系)、Net…
カンバーバッチが“普通のオッサン”に? 『クーリエ』で愛すべき小市民を完全体現
ベネディクト・カンバーバッチは、身長が伸びたり縮んだりする! 私はそんなカンバーバッチ伸縮自在説を提唱している。私が勝手に唱えて…
『モンタナの目撃者』の徹底したハードボイルドの美学 イメージとかけ離れた硬派な作品に
「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」とはハードボイルドを象徴する台詞だが、この美学をハリウッド最…
香港映画マインドに溢れた『シャン・チー』 功夫映画的な物語構造と成長譚としての魅力
何千年も前から存在し、歴史を影から操っていた悪の組織「テン・リングス」の首領・シュー・ウェンウー(トニー・レオン)は、妻を亡くし…
ジェームズ・ガンの趣味全開! 『ザ・スーサイド・スクワッド』は未来に期待が持てる一作
色々あったけど、みんな反省したんだなぁ……『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)のエンドロールを眺めなが…
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は愛と誠実さに溢れた傑作 人間ドラマにも注目
“悪い連中が悪いことを考えているから、いつもの仲間でシメに行こうぜ!”。本作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年…
往年の地上波深夜番組のようなノリにハマる!? 『ザ・ジレンマ』S2は問答無用の面白さ
『あいのり』『テラスハウス』といった番組に慣れた我々日本人の頬を、熱々のステーキ肉で殴りつけてくるような恋愛リアリテーショー。そ…
“ちょっとブラックな”ネタがキモ テレビの洋画劇場らしさを味わえる『ピーターラビット』
6月25日放送の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)は、ウサギと人間のバイオレンス・コメディ『ピーターラビット』(2018年)で…
“事実上の主人公”真田広之がカッコいい! “命の激安セール”が魅力の『モータルコンバット』
魔界から悪い連中が攻めてくるので、強い人たちが頑張る。映画『モータルコンバット』(2021年)は、30年近い歴史を持つ同名ゲーム…
『ダイの大冒険』大人になって再認識するポップの魅力 誰よりも高い“自意識”の強さ
『ダイの大冒険』の主人公は、もちろん勇者ダイだ。しかし、ダイの相棒で魔法使いのポップも、間違いなくもう一人の主人公である。ポップ…
『タイタニック』はパニックアクションとしても超一級品! 映画史に残る撮影時の伝説とは
さる5月7日に『タイタニック』(1997年)が『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送され、「前編」として主人公のジャック(レ…
『ダイの大冒険』の“償いキャラ”の原点はクロコダインにあり ただのネタキャラではない魅力
『鬼滅の刃』『呪術廻戦』をはじめ、かつてないほどの盛り上がりを見せているジャンプアニメ。いずれも『週刊少年ジャンプ』にて近年連載…
「ひと狩り行こうぜ!」的な気軽さはない!? “ゲーム映画”としての『モンスターハンター』
「俺、ゲームが下手で良かった!」……こんな妙な気持ちになる日が来るとは思わなかった。何の話かというと、『モンスターハンター』(2…
伝説のギャングと重なるジョシュ・トランク監督の苦悩 『カポネ』は狂気に満ちた1本に
ジョシュ・トランクの最新監督作『カポネ』(2020年)は、現在の彼にしか撮れない映画だ。そして日本版のポスターに踊る惹句「壊れて…
細かい“厭描写”が光る “気軽に楽しめる映画”の需要を満たす『デンジャー・ゾーン』
近年、中規模程度のアクション映画が減っている。もちろん正座して観たくなるような名作は重要だし、心に突き刺さる映画も必要だ。しかし…
『SLAM DUNK』なぜいま映画化されるのか 原作を忠実に再現するアニメ化の流れが影響?
漫画『SLAM DUNK』の著者の井上雄彦が、自身のTwitterで『SLAM DUNK』の映画化を電撃発表し、ファンの間で大き…
『ワンダーウーマン 1984』はクリスマスにぴったり!? 前作から一転、80’sの恋愛映画的な作りに
重いよ! ダイアナさん! というわけで、『ワンダーウーマン 1984』(2020年)である。本作の冒頭は、既に公式からリリースさ…
年末企画:加藤よしきの「2020年 年間ベスト映画TOP10」 厳しい状況だが劇場や配信で良作が
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2020年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…
「のむコレ2020」注目は“全力後ろ向き映画” 『ルクス・エテルナ 永遠の光』『レディ・マクベス』
まったく季節感がない2020年だが、今年も“のむコレ”の季節がやったきた。“のむコレ”とは、映画館・シネマート新宿/心斎橋で、同…
Netflixの醍醐味がここにある トム・ホランドらの名演光る『悪魔はいつもそこに』でドン底気分に
アメリカの田舎は地獄かよ。名は体を表すというが、時々、本当にタイトルのまんまだなと感心する作品がある。Netflixで配信が始ま…
良くいえば奇跡、悪くいえば珍事!? ノーランのアクション映画への愛が『TENET テネット』で爆発
クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』(2020年)は、あらすじを説明するのが難しい。予告編でも情報は限ら…
どっこい生きてる、マックG! 『ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~』で20年越しのおかえりなさい
どっこい生きてる、マックG! というわけで先日からNetflixで配信が始まった『ザ・ベビーシッター 〜キラークイーン〜』(20…
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は何がすごいのか? 映画の醍醐味がここにある
核戦争で荒廃した近未来。やさぐれ風来坊のマックス(トム・ハーディ)は、暴君イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の軍団にト…
医者と看護師、患者たちの個性が光る Netflixドキュメンタリー『スキン・ディシジョン』が面白い
「私はマッドサイエンティストで彫刻家」こんな自己紹介、漫画やアニメ以外にあるだろうか? アメコミの悪役以外にいるだろうか? とこ…
不老不死の傭兵軍団が悪人退治! 『オールド・ガード』がユニークな作品となった理由
不老不死の傭兵軍団が悪人退治! あらすじは以上! 先日配信された『タイラー・レイク -命の奪還-(2020年)もそうだが、何はと…
よりにもよって気球で亡命!? 『バルーン 奇蹟の脱出飛行』は実録サスペンス映画の秀作
よりにもよって、気球ですか? 『バルーン 奇蹟の脱出飛行』(2018年)の観客は映画が始まった途端、そんなふうに頭を抱えるだろう…
ドニー・イェンが見せる新たな姿 『スーパーティーチャー 熱血格闘』は今だからこそ観るべき!
情け容赦ない超学歴社会、実情と噛み合わない社会システム、思春期特有の鬱屈と葛藤、そして生まれついた環境……香港で暮らす少年少女た…