作品評の記事一覧

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公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

松江哲明の『ゴーストバスターズ』評

松江哲明の『ゴーストバスターズ』評:エンタメの力で事前の評価を覆した、意義のあるリブート作

新しい『ゴーストバスターズ』はとても良い作品で、僕はラストシーンで不覚にも少し泣いてしまいました。完全に油断していましたね(笑)…

中国に媚びない新作『タートルズ』

『ニンジャ・タートルズ』新作、なぜ中国で大ヒット? 中国企業のハリウッド出資事情の変化

8月26日から公開中の『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』は、2014年に公開された『ミュータント・タートル…

ジェームズ・ワンの新たな恐怖表現に迫る

ホラー映画の新たな恐怖表現が誕生 『ライト/オフ』は暗闇への怖れを逆手に取る

『ライト/オフ』ポスタービジュアル  明かりを付けると“それ”は消え、明かりを消すと“それ”は目の前に現れる。これまでに製作され…

『ミスターロボット』が米国民を魅了する理由

『Mr.Robot/ミスター・ロボット』は現代版『タクシードライバー』 “格差社会”と“革命”の描き方はどう変化したか?

「タイム・トゥ・ゲット・アップ(さあ、目覚めよ)!」という声を受けて、機械仕掛けのようにムクリとベッドから起き上がる主人公、エリ…

『青空エール』が覆す、少女漫画原作の定石

『青空エール』が覆す、少女漫画原作の定石ーー部活への情熱だけで描く青春はアリ?

学生の本分は勉強とは、よく耳にする言葉である。それでもお構い無しに、『高校デビュー』の主人公・長嶋晴菜のように学生生活を恋愛で費…

ビジュアル映画としての『ハイ・ライズ』

『ラスト・エンペラー』から『ハイ・ライズ』へーー受け継がれた“映像主義”

伝説的作家J・G・バラードの問題作『ハイ・ライズ』を映画化した本作は、予想以上に“映像主義”な映画であった。ここでいう“映像主義…

『ペット』と『ルドルフ』ペットアニメを比較

『ペット』と『ルドルフとイッパイアッテナ』が映し出す、“人間”と“動物”の関係性

今やわれわれと共に生活する動物たちは“ペット”ではなく、大切な“家族”の一員としてみなされている。ニューヨークのペットたちの大活…

荻野洋一の『ゴーストバスターズ』評

荻野洋一の『ゴーストバスターズ』評:ポール・フェイグ監督がリブート版で捧げたオマージュの数々

こんどのゴーストバスターズは中年女性たちによって結成される。この性別の転換こそ、新『ゴーストバスターズ』の中心テーマだ。しかも彼…

『X-MEN』最新作の変化を読む

『X-MEN』最新作は過去作と何が違う? “家族愛”と“恋愛”が強調された娯楽大作に

『X-MEN』シリーズを手がけてきたブライアン・シンガー監督から、独自のビジュアルセンスで注目を浴びるイギリスの新鋭マシュー・ボ…

『ターザン』と『ジャングル・ブック』を比較

似ているようで似ていない!? 『ターザン:REBORN』と『ジャングル・ブック』を比較

人は開放的な気分が高まると雄叫びを上げずにいられない。ヤッホーとかヒャッハーといった声を上げて、意識を意味や論理からできるだけ遠…

森直人の『サイレント・ナイト』評

良い子には見せられない“凶悪サンタ”映画の系譜ーー森直人が『サイレント・ナイト』をレコメンド

「良い子にはプレゼントを、悪い子には死を」  ――という極端な意見(キャッチコピー)を添えて、凶器を持った陰気な顔のサンタさんの…

荻野洋一の『トランボ』評

荻野洋一の『トランボ』評:まれに見る戦いの物語であり、映画そのものへの愛の物語

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』は、映画業界の内幕ものである。主人公はシナリオライター。そもそも座ってタイプライターを打…

異色コメディ『ロック・ザ・カスバ!』の魅力

ビル・マーレイ、アフガンでロックを叫ぶ!? 異色コメディ『ロック・ザ・カスバ!』の挑戦

ビル・マーレイをキャスティングすることは映画を一本ヒットさせるよりも難しい。それが映画界の共通認識だ。なにしろ彼はエージェントと…

『死霊館 エンフィールド事件』

笑って泣けるホラー『死霊館 エンフィールド事件』のワイルド・スピード的方法論

「笑って泣ける〇〇」とは、宣伝でよく使われる定型句の一つであるが、現在公開中の『死霊館 エンフィールド事件』は「笑って泣けるホラ…