作品評の記事一覧

(2819件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

ダースレイダーの『インフェルノ』評

知的エンターテイメント『インフェルノ』を楽しみ尽くすために ダースレイダーが解説

僕の個人的な映画鑑賞スタンスはなるべく前知識を入れず、監督もキャストもなるべく知らずに出来れば予告編も観ないで臨むことなのですが…

『深夜食堂』は世界中の夜の人々を呼び寄せる

『深夜食堂』は世界中の夜の人々を呼び寄せるーー回を重ねるごとに魅力増す“新生日本映画”

ドラマと劇場版の『深夜食堂』の映像、美術と撮影と役者たちによって現れるあの場を見るとき、私はいくつかのものを連想する。  エドワ…

モルモット吉田の『テラスにて』評

モルモット吉田の『At the terrace テラスにて』評:多くの観客に観てほしい極上の喜劇

今、取るものもとりあえず映画館へ走っても損はさせないと責任を持って請け負えるのは、『この世界の片隅に』と『エブリバディ・ウォンツ…

小野寺系『デスノート Light up the NEW world』評

『デスノートLNW』なぜ賛否両論に? 前作から10年、再映画化された意味を探る

名前を書いた人間を殺すことができる死神のノート、「デスノート」を使って悪人を裁き、「新世界の神」を自称する殺人者と、あらゆる事件…

松江哲明の『ぼくのおじさん』評

松江哲明の『ぼくのおじさん』評:松田龍平の“おじさん”は現代のアウトロー像

おじさんは東映映画の系譜に連なる“アウトロー”  僕はこの作品が“東映”映画なのが非常に面白いと思いました。古くは『日本侠客伝…

モルモット吉田の『何者』評

モルモット吉田の『何者』評:演劇出身監督は“SNS”をどう映画に活用したか?

現実をできるだけ忠実に再現した内容の映画でも、誇張やウソは混じる。例えば玄関や自転車の鍵をかけなかったり、携帯電話はいつも音が鳴…

荻野洋一の『ダゲレオタイプの女』評

黒沢清はイメージの狂気の中を彷徨っている 荻野洋一の『ダゲレオタイプの女』評

黒沢清がフランス映画デビューした。この事実に驚く人間は、この世界中で誰ひとりとしていまい。もはや国際的名匠の仲間入りをしている黒…

『淵に立つ』が描く人間のおそろしさと希望

“家族のつながり”の危うさが浮き彫りに 『淵に立つ』がもたらす、異常な緊張感の正体

大人しいと思っていた人間が突然キレたり、清廉潔白に見える人間が欲望をむき出しにしたりと、ある人間が今までと全く違う顔を見せる瞬間…

『人間の値打ち』が浮き彫りにする人間の本質

格差問題が浮き彫りにする“人間の値打ち”とは? 世界中で支持されたイタリア社会派映画を観る

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』などを制し、イタリア・アカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の第58回作品…

“パレスチナの世界的歌手”はいかに生まれたか?

パレスチナの少年が世界的歌手へと“駆け上がる”まで 『歌声に乗った少年』が示すアラブの希望

パレスチナ、ガザ地区。広場の片隅に自分たちより明らかに年上の少年たちを相手に一枚のコイン争奪戦をやり合う姉弟がいる。弟が敵の股下…

『ジェイソン・ボーン』の新しさ

『ジェイソン・ボーン』はどう生まれ変わった? リアリズムを深化させた脚本と映像

アメリカ同時多発テロの衝撃から間もない2002年、世界が緊迫した状況のなか公開されたスパイ映画『ボーン・アイデンティティー』から…

荻野洋一の『世界一キライなあなたに』評

『世界一キライなあなたに』がリアリティを持ち得た理由 荻野洋一が劇構造から読み解く

女性作家ジョジョ・モイーズのベストセラー小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」(邦訳 集英社文庫)を、彼女がみずから脚本…

『お父さんと伊藤さん』上野樹里の眼差し

上野樹里、“20歳差の恋愛”を成立させた眼差し 『お父さんと伊藤さん』が描く新たな家族のカタチ

上野樹里演じる彩の眼差しに釘付けになる映画だ。彼女は、いつも射抜くような、もしくは戸惑いの視線で、彼らを見つめる。彼女にとって謎…

『ウエストワールド』は『GOT』を越える?

『ゲーム・オブ・スローンズ』に並ぶ大作ドラマ誕生!? J・J・エイブラムス『ウエストワールド』への期待

本格的に2016年~2017年シーズンが開幕となったアメリカのテレビ業界。9月中旬あたりから、地上波を中心に各局の新番組や人気作…

モルモット吉田の『SCOOP!』評

大根仁は伊丹十三の正統継承者か? モルモット吉田の『SCOOP!』評

“アレンジャー”としての大根仁  映画監督を大別すると、他人の映画を観る監督と、観ない監督に別れる。「映画を撮ったり観たり同時…

Hulu『デスノート NEW GENERATION』評

東出昌大、池松壮亮、菅田将暉……繊細な演技が浮き彫りにする『デスノート』の本質

2006年、TVアニメ版が放送され、藤原竜也と松山ケンイチ主演による実写映画版が公開されるなど、大ヒットコミック「DEATH N…

松江哲明の『ハドソン川の奇跡』評

イーストウッドは“重厚な余白”をどう作ったか? 松江哲明が語る『ハドソン川の奇跡』

実話の映画化は、“裏側”が重要  トム・ハンクス演じるサリー機長の悪夢から本作は始まります。飛行機がニューヨークの市街につっこみ…

『レッドタートル』天才作家が辿り着いた境地

『レッドタートル ある島の物語』は"人生そのもの”を提示する 天才アニメーション作家の成熟

「このスタッフがほしい。このスタッフがいれば、俺もやれるかな」長編アニメの製作を引退したはずの宮崎駿は、本作『レッドタートル あ…

荻野洋一の『怒り』評

荻野洋一の『怒り』評:森山未來、綾野剛、松山ケンイチらの熱演が作品にもたらしたもの

『悪人』(2010)の原作者・吉田修一、監督・李相日、撮影・笠松則通、プロデュース川村元気らが再び結集した新作『怒り』を見て、な…

『BFG』が描く“映像と言葉”の狭間

スピルバーグ新作『BFG』が描く“映像と言葉”の狭間ーーソフィーの夢はなにを意味する?

『E.T.』のスピルバーグとあのディズニーが贈る巨人と少女の物語。予告編を見ていてもそのくらいの情報しか伝わってこないのだが、こ…