作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
小野島大の『ランバート・アンド・スタンプ』評:ザ・フーの夢、名物マネージャーたちの夢
ザ・フー初期の名物マネージャーとして知られるクリス・スタンプとキット・ランバートを巡るドキュメンタリーである。ミュージシャンやバ…
『追撃者』マイケル・ダグラスはなぜ史上“最凶”なのか? 狂気に満ちた怪演に迫る
広大な砂漠の真ん中に鳴り響いた一発の銃声。絶滅危惧種として知られる野生動物“バックホーン”狩りにやってきた大富豪マデックが撃…
シェイクスピア作品は“娯楽映画”の原点ーー現代的アプローチで描く『マクベス』の特徴
1999年、オーストラリアの田舎町で11もの損壊した変死体が発見された。犯行グループはやがて逮捕されたが、捕まった首謀者の供述に…
デーブ・スペクターが語り尽くす『ハウス・オブ・カード』の魅力「史上ベストドラマの5本に入る」
デーブ・スペクター これまで3回にわたって展開してきたNetflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』総力特…
ワンカットで2時間13分を撮りきった『ヴィクトリア』、その現代ドラマとしての迫真性
クラブの鋭いライトに目が眩むような開幕から、淡い朝の光に包みこまれる幕切れまでの2時間13分がワンカットで撮影されたことによって…
マイケル・ファスベンダーが暴君を怪演する『マクベス』、その狂気の裏側にあるものとは?
今年はウィリアム・シェイクスピア没後400年の節目にあたる。この天才作家が遺した名作は数知れず。とりわけ彼が42歳の時(1606…
『ハウス・オブ・カード』は映画・ドラマのあり方をどう変えた? 西田宗千佳がその影響を解説
Netflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』総力特集の第3回は、同サービスの革新性を綿密な取材とデータ検証…
コーエン兄弟の“映画愛”溢れる『ヘイル、シーザー!』 50年代ハリウッドの裏側をどう描いた?
コーエン兄弟の作品は、大まかに分けて二つのタイプがある。一つは兄弟の名前を一躍世界に知らしめるきっかけとなった、処女作『ブラッド…
『ブレイキング・バッド』から『ベター・コール・ソウル』へ 米ドラマ最高傑作の“進化”を追う
2013年の完結後も称賛の声が止まないドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフシリーズ『ベター・コール・ソウル』は、一見ファン…
渡辺謙 VS マシュー・マコノヒー、“静と動”の演技合戦 日米の名優は『追憶の森』でどう対峙したか
日米を代表する演技派俳優として名を馳せる、渡辺謙とマシュー・マコノヒーが初共演を果たした、ガス・ヴァン・サント監督最新作『追憶の…
正義VS正義の戦いを描く『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』正しいのはどちら?
マーベル・ヒーロー達による正義の組織・アベンジャーズが、チーム・アイアンマン、チーム・キャプテン・アメリカの二派に分かれ大乱戦を…
『ヒーローマニア-生活-』と『キック・アス』、アクションシーンの違いを考察
5月7日公開の映画『ヒーローマニア-生活-』は、福満しげゆき原作のコミック「生活【完全版】」を実写化した作品だ。東出昌大演じるヘ…
荻野洋一の『シビル・ウォー』評:スーパーヒーローたちの華麗なる饗宴の影にあるもの
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、アメコミヒーローの内輪揉めを描いている。たくさんのアメコミヒーローがたがいに対立し、…
人気絶頂マシュー・マコノヒーは、なぜ異色作『追憶の森』出演を決めたのか?
マシュー・マコノヒーがキャリアの全盛期を迎えて久しい。そもそも90年代後半にその精悍な顔立ちと、時に飄々とした存在感で他人の懐に…
『ズートピア』が鋭く照らし出す、アメリカ社会の諸問題ーー作品に込められたメッセージを読む
謎の行方不明事件の捜査、違法薬物製造の摘発、警察官とマフィアとの癒着、そして街を牛耳る腐敗した権力…。犯罪小説の話をしているわけ…
『レヴェナント』復讐の旅の果てにあるものーー過酷な大自然の中に描かれた人間の内面世界
アメリカ西部開拓時代、ヨーロッパからの入植者によって未だ征服されていない北西部の奥地に踏み込む狩猟団のなかに、伝説となった実在の…
『スポットライト』、社会派映画としての価値ーーあまりにも大きな“悪”をどう描いたか
史上空前の混戦と言われた第88回アカデミー賞で、作品賞と脚本賞に輝いたのがこの『スポットライト 世紀のスクープ』だ。作品賞受賞作…
菊地成孔の『山河ノスタルジア』評:中国人は踊る。火薬を爆発させる。哀切に乗せて。
カンヌのパルムドール候補 ワタシはアカデミー、グラミー、トニー、カンヌ、の各授賞式、そしてUFCの中継、BET(BLACK E…
『劇場版 響け! ユーフォニアム』、“真っ向勝負”で描く青春のリアリティ
『劇場版 響け! ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』公式サイト 高校時代、映画館に入り浸っていて、部活もやらず、…
『スポットライト』なぜアカデミー作品賞に? アメリカ社会における作品の意義を考察
2002年にアメリカ東部の有力紙「ボストン・グローブ」は、あまりにもショッキングな記事を掲載した。ボストンのカトリック聖職者数十…
視聴者はいつしか共犯者の心理にーー『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”
Netflixが制作し、いまでは映画界の巨匠となったデヴィッド・フィンチャー監督と、本作でのびのびと悪の主人公を演じるケヴィン・…
“ロックの聖地”が伝える、アメリカ文化の精神ーーISHIYAの『サンセット・ストリップ』評
いわゆるアメリカンドリームを成し遂げた人間が集まる場所。それが本作『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』の舞台である…
デヴィッド・フィンチャーのターニングポイント、『ハウス・オブ・カード』の画期性について
この春、Netflixが最新のシーズン4世界同時配信を含め、全シーズンの配信をスタートさせたデヴィッド・フィンチャー製作総指揮、…
Netflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』総力特集!
デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮を務めるNetflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のシーズン1から最…
少女が狼女に“変身”する意味とはーー『獣は月夜に夢を見る』が紡ぐ上質なノルディック・ノワール
デンマーク出身のヨナス・アレクサンダー・アーンビーによる初長編監督作『獣は月夜に夢を見る』は、2014年度のカンヌ国際映画祭批評…
母子の拉致監禁を題材にした『ルーム』が共感を呼ぶ理由ーー“母親たちの物語”として観る
現在公開中の『ルーム』は、ある日突然拉致・監禁された女性が、犯人との間に生まれた子どもと共に脱出を目指すショッキングな設定の物語…




































