作品評の記事一覧

(2749件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『追撃者』が描く道徳観と狂気

『追撃者』マイケル・ダグラスはなぜ史上“最凶”なのか? 狂気に満ちた怪演に迫る

 広大な砂漠の真ん中に鳴り響いた一発の銃声。絶滅危惧種として知られる野生動物“バックホーン”狩りにやってきた大富豪マデックが撃…

『マクベス』の本質的魅力に迫る

シェイクスピア作品は“娯楽映画”の原点ーー現代的アプローチで描く『マクベス』の特徴

1999年、オーストラリアの田舎町で11もの損壊した変死体が発見された。犯行グループはやがて逮捕されたが、捕まった首謀者の供述に…

D・スペクター『ハウス・オブ・カード』語る

デーブ・スペクターが語り尽くす『ハウス・オブ・カード』の魅力「史上ベストドラマの5本に入る」

デーブ・スペクター  これまで3回にわたって展開してきたNetflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』総力特…

『マクベス』の狂気の裏側にあるものとは

マイケル・ファスベンダーが暴君を怪演する『マクベス』、その狂気の裏側にあるものとは?

今年はウィリアム・シェイクスピア没後400年の節目にあたる。この天才作家が遺した名作は数知れず。とりわけ彼が42歳の時(1606…

西田宗千佳『ハウス・オブ・カード』を語る

『ハウス・オブ・カード』は映画・ドラマのあり方をどう変えた? 西田宗千佳がその影響を解説

Netflixオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』総力特集の第3回は、同サービスの革新性を綿密な取材とデータ検証…

『変態仮面』、福田雄一の作家性を読む

『HK/変態仮面』はなぜ再び映画化できたのか? “面白いボツ企画”を実現する福田雄一の作家性

この『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』の脚本・監督である福田雄一の作家性を考えたときに、まず思い浮かぶのは、「王様の耳…

コーエン兄弟最新作に溢れる“映画愛”

コーエン兄弟の“映画愛”溢れる『ヘイル、シーザー!』 50年代ハリウッドの裏側をどう描いた?

コーエン兄弟の作品は、大まかに分けて二つのタイプがある。一つは兄弟の名前を一躍世界に知らしめるきっかけとなった、処女作『ブラッド…

『追憶の森』、日米俳優比較

渡辺謙 VS マシュー・マコノヒー、“静と動”の演技合戦 日米の名優は『追憶の森』でどう対峙したか

日米を代表する演技派俳優として名を馳せる、渡辺謙とマシュー・マコノヒーが初共演を果たした、ガス・ヴァン・サント監督最新作『追憶の…

『シビル・ウォー』に隠されたにがい認識

荻野洋一の『シビル・ウォー』評:スーパーヒーローたちの華麗なる饗宴の影にあるもの

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、アメコミヒーローの内輪揉めを描いている。たくさんのアメコミヒーローがたがいに対立し、…

小野寺系『レヴェナント:蘇えりし者』評

『レヴェナント』復讐の旅の果てにあるものーー過酷な大自然の中に描かれた人間の内面世界

アメリカ西部開拓時代、ヨーロッパからの入植者によって未だ征服されていない北西部の奥地に踏み込む狩猟団のなかに、伝説となった実在の…

社会派映画としての『スポットライト』

『スポットライト』、社会派映画としての価値ーーあまりにも大きな“悪”をどう描いたか

史上空前の混戦と言われた第88回アカデミー賞で、作品賞と脚本賞に輝いたのがこの『スポットライト 世紀のスクープ』だ。作品賞受賞作…

『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”

視聴者はいつしか共犯者の心理にーー『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”

Netflixが制作し、いまでは映画界の巨匠となったデヴィッド・フィンチャー監督と、本作でのびのびと悪の主人公を演じるケヴィン・…

ISHIYA『サンセット・ストリップ』評

“ロックの聖地”が伝える、アメリカ文化の精神ーーISHIYAの『サンセット・ストリップ』評

いわゆるアメリカンドリームを成し遂げた人間が集まる場所。それが本作『サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地』の舞台である…

『ハウス・オブ・カード』の画期性について

デヴィッド・フィンチャーのターニングポイント、『ハウス・オブ・カード』の画期性について

この春、Netflixが最新のシーズン4世界同時配信を含め、全シーズンの配信をスタートさせたデヴィッド・フィンチャー製作総指揮、…

『獣は月夜に〜』が描く少女の性と死

少女が狼女に“変身”する意味とはーー『獣は月夜に夢を見る』が紡ぐ上質なノルディック・ノワール

デンマーク出身のヨナス・アレクサンダー・アーンビーによる初長編監督作『獣は月夜に夢を見る』は、2014年度のカンヌ国際映画祭批評…

『ルーム』が描く普遍的な親子愛

母子の拉致監禁を題材にした『ルーム』が共感を呼ぶ理由ーー“母親たちの物語”として観る

現在公開中の『ルーム』は、ある日突然拉致・監禁された女性が、犯人との間に生まれた子どもと共に脱出を目指すショッキングな設定の物語…