作品評の記事一覧

(2819件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

ビジュアル映画としての『ハイ・ライズ』

『ラスト・エンペラー』から『ハイ・ライズ』へーー受け継がれた“映像主義”

伝説的作家J・G・バラードの問題作『ハイ・ライズ』を映画化した本作は、予想以上に“映像主義”な映画であった。ここでいう“映像主義…

『ペット』と『ルドルフ』ペットアニメを比較

『ペット』と『ルドルフとイッパイアッテナ』が映し出す、“人間”と“動物”の関係性

今やわれわれと共に生活する動物たちは“ペット”ではなく、大切な“家族”の一員としてみなされている。ニューヨークのペットたちの大活…

荻野洋一の『ゴーストバスターズ』評

荻野洋一の『ゴーストバスターズ』評:ポール・フェイグ監督がリブート版で捧げたオマージュの数々

こんどのゴーストバスターズは中年女性たちによって結成される。この性別の転換こそ、新『ゴーストバスターズ』の中心テーマだ。しかも彼…

『X-MEN』最新作の変化を読む

『X-MEN』最新作は過去作と何が違う? “家族愛”と“恋愛”が強調された娯楽大作に

『X-MEN』シリーズを手がけてきたブライアン・シンガー監督から、独自のビジュアルセンスで注目を浴びるイギリスの新鋭マシュー・ボ…

『ターザン』と『ジャングル・ブック』を比較

似ているようで似ていない!? 『ターザン:REBORN』と『ジャングル・ブック』を比較

人は開放的な気分が高まると雄叫びを上げずにいられない。ヤッホーとかヒャッハーといった声を上げて、意識を意味や論理からできるだけ遠…

森直人の『サイレント・ナイト』評

良い子には見せられない“凶悪サンタ”映画の系譜ーー森直人が『サイレント・ナイト』をレコメンド

「良い子にはプレゼントを、悪い子には死を」  ――という極端な意見(キャッチコピー)を添えて、凶器を持った陰気な顔のサンタさんの…

荻野洋一の『トランボ』評

荻野洋一の『トランボ』評:まれに見る戦いの物語であり、映画そのものへの愛の物語

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』は、映画業界の内幕ものである。主人公はシナリオライター。そもそも座ってタイプライターを打…

異色コメディ『ロック・ザ・カスバ!』の魅力

ビル・マーレイ、アフガンでロックを叫ぶ!? 異色コメディ『ロック・ザ・カスバ!』の挑戦

ビル・マーレイをキャスティングすることは映画を一本ヒットさせるよりも難しい。それが映画界の共通認識だ。なにしろ彼はエージェントと…

『死霊館 エンフィールド事件』

笑って泣けるホラー『死霊館 エンフィールド事件』のワイルド・スピード的方法論

「笑って泣ける〇〇」とは、宣伝でよく使われる定型句の一つであるが、現在公開中の『死霊館 エンフィールド事件』は「笑って泣けるホラ…

『死霊館』続編の怖さと楽しさ

『死霊館 エンフィールド事件』はホラーの枠を超える傑作だーー天才監督ジェームズ・ワンの演出手腕

アメリカ映画界で「ホラーマスター」の異名をとるジェームズ・ワン。近年では『ワイルド・スピード SKY MISSION』を記録的メ…

『パーフェクト・ルーム』サスペンスの系譜

“不倫”と“殺人事件”に潜むハリウッド的娯楽性ーー『パーフェクト・ルーム』が受け継ぐサスペンスの系譜

ハイクラスな5人の妻帯者が結託し、都会の真ん中にそびえる高級な高層マンションの快適なひと部屋を共有する。カードの明細にホテル代の…

『シチズンフォー』と『FAKE』の共通点

『シチズンフォー スノーデンの暴露』と『FAKE』から、“ドキュメンタリー”と“報道”の違いを考察

もしかしたら本作は、多くの人にこういうイメージを抱かれているかもしれない。  ニュース映像をつぎはぎし、多様で客観的な視点でスノ…

『疑惑のチャンピオン』が描く倫理観

スポーツ界最悪の薬物スキャンダルの真実ーー『疑惑のチャンピオン』が問いかけるもの

2013年、世紀の薬物スキャンダルでスポーツ界に激震が走った。世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で7連覇を達成…