作品評の記事一覧

(2749件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『死霊館』続編の怖さと楽しさ

『死霊館 エンフィールド事件』はホラーの枠を超える傑作だーー天才監督ジェームズ・ワンの演出手腕

アメリカ映画界で「ホラーマスター」の異名をとるジェームズ・ワン。近年では『ワイルド・スピード SKY MISSION』を記録的メ…

『パーフェクト・ルーム』サスペンスの系譜

“不倫”と“殺人事件”に潜むハリウッド的娯楽性ーー『パーフェクト・ルーム』が受け継ぐサスペンスの系譜

ハイクラスな5人の妻帯者が結託し、都会の真ん中にそびえる高級な高層マンションの快適なひと部屋を共有する。カードの明細にホテル代の…

『シチズンフォー』と『FAKE』の共通点

『シチズンフォー スノーデンの暴露』と『FAKE』から、“ドキュメンタリー”と“報道”の違いを考察

もしかしたら本作は、多くの人にこういうイメージを抱かれているかもしれない。  ニュース映像をつぎはぎし、多様で客観的な視点でスノ…

『疑惑のチャンピオン』が描く倫理観

スポーツ界最悪の薬物スキャンダルの真実ーー『疑惑のチャンピオン』が問いかけるもの

2013年、世紀の薬物スキャンダルでスポーツ界に激震が走った。世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で7連覇を達成…

『クリーピー』が放つ“違和感”とは

黒沢清監督が仕掛ける“違和感”の意味ーー『クリーピー 偽りの隣人』の演出を読む

国内外で新作が待ち望まれる黒沢清監督の今回の題材は、日本ミステリー文学大賞新人賞を獲得した小説を原作として、実際の凶悪事件を思い…

トム・ハーディー、双子役の凄み

トム・ハーディは“型破りな双子”をどう演じ分けた? 『レジェンド 狂気の美学』演技の凄み

1960年代、イギリスに実在した双子の凶悪犯罪者、クレイ兄弟の破壊的な生涯を描いた『レジェンド 狂気の美学』が公開された。貧しい…

スリラーの系譜と『ノック・ノック』

ヒッチコックからイーライ・ロスへ 『ノック・ノック』とヴィジット・スリラーの系譜

傘を持って風に乗って空を飛び、子供たちに歌を歌いながら人生の価値を教え、家族をかえりみない父親を改心させ、問題ある家庭を救ってく…

姫乃たまが“人工知能”との恋を考える

人間は“AI”に恋心を抱くのかーー地下アイドル・姫乃たまが『エクス・マキナ』を観る

私は、「何もしていないのにパソコンが勝手に壊れた!」と思うタイプです。もちろんパソコンは私が何かをしてしまった(あるいはしなかっ…

『ノック・ノック』が描くSNSの恐さ

“ゼロ年代ホラーの帝王”は、SNSの恐怖をどう描いた? 『ノック・ノック』の巧みな演出手腕

イーライ・ロス監督は、コテージで若者たちが謎のウィルスに感染してズルムケになる『キャビン・フィーバー』や、東欧の秘密拷問クラブの…

『アウトバーン』のカーアクションを考察

『マッドマックス』は“カーアクション”をどう変えた? 『アウトバーン』に見るその進化

「脚本を読んだ時に確信したんだ。これはアドレナリン満載の最高のアクション映画になるってね」  敏腕プロデューサーのジョエル・シ…

『デッドプール』の革新性とは

『デッドプール』が“R指定で最も売れた作品”となった理由ーー善悪を超えたヒーローの革新性

コミック原作のヒーロー大作映画がハリウッドを席巻している。だが、その全てが成功しているわけではない。複数の女優や歌手と浮名を流し…

『ロイヤル・ナイト』の魅力を考察

エリザベス女王は“お忍びの外出”でなにを見た? 『ロイヤル・ナイト』の史実とフィクション

エリザベス女王は今年の4月に御歳90を迎えた。すでに在位期間としては64年を誇り、これはヴィクトリア女王の63年を超えて歴代最長…

“手紙”を題材にした秀作2本を紹介

思わぬ相手に届いた“手紙“は、物語をどう動かす?『すれ違いのダイアリーズ』『若葉のころ』評

同姓同名の別人のもとに届いてしまった手紙……いわゆる“誤配”をきっかけに謎めいたドラマがスタートする、岩井俊二監督の映画『Lov…

オランダの名匠、18年ぶりの復活作

オランダの“消えた名匠”、18年ぶりの復活! 『素敵なサプライズ』の奇想天外な仕掛け

TV番組や観光ガイドでよく見かける「自由の国、オランダ」という文字。法律や文化、国民性など様々な観点からこの国の「自由」が論じら…

菊地成孔『アイアムアヒーロー』評

菊地成孔の『アイアムアヒーロー』評:「原作を読まなきゃな」と思わせるんだけど、それが失敗なのか成功なのか誰か教えて。

今回「低リテラシー」記録更新  当連載はそもそも、「門外漢として、低リテラシー(対象のことを知らないこと)を前提にする」のと、「…

『ディストラクション〜』のキャラ配置を考察

『ディストラクション・ベイビーズ』は優れた寓話だーー柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎の演技が伝えるもの

当惑している。何を書けばいいのか、わからないのだ。つまらないわけではない。いや、むしろ、というか、少しでも映像作品が好きであると…