作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
Netflixが打ち出す中国戦略ーー『ソード・オブ・デスティニー』の狙いを読む
2月26日からNetflixオリジナル映画『ソード・オブ・デスティニー』の配信が全世界でスタートした。同作はアカデミー賞4部門を…
恋愛が強制されるホテルで、ダンスと性はどんな意味を持つ? 『ロブスター』の奇妙な世界
2010年前後、世界の映画界で「グリーク・ウィアード・ウェーブ(Greek Weird Wave)」と呼ばれる現象が起きた。財政…
巨大ロボットと怪獣が殴り合う! 今夜放送『パシフィック・リム』の“映画的腕力”
『パシフィック・リム 』(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント) 巨大ロボットと怪獣が殴り合う……このシンプルかつ荒…
佐々木俊尚の映画『スティーブ・ジョブズ』評:“天才的なデザイナー”の片鱗が描かれている
アップル社の共同設立者であるスティーブ・ジョブズが、1984年のMacintosh、1988年のNeXT Cube、1998年の…
『ヘイトフル・エイト』は何を告発するのか? タランティーノ最高傑作が描くアメリカの闇
「恐らく、これは俺の最高傑作と言えるだろう」 南北戦争終結後のアメリカ、冬の山岳地帯の山小屋を舞台にした密室殺人ミステリー西…
『ヘイトフル・エイト』に見る、タランティーノ監督のバイオレンス描写の変遷
公開中の『ヘイトフル・エイト』からは、またしてもクエンティン・タランティーノの映画愛が余すことなく示された。『カーツーム』以来と…
“音痴な歌姫”はなぜ観客の心を揺さぶるのか セザール賞4部門受賞『偉大なるマルグリット』の魅力
『偉大なるマルグリット』が描く、妥協なき“音痴な歌姫”の人生 『偉大なるマルグリット』(c)2015 - FIDELITE FI…
『シェル・コレクター』はなぜ“奇妙な映画”に? リリー・フランキー、池松壮亮らの演技から考察
奇妙なタイトルが示すそのままに、変な映画だ。大部分が 16mmフィルムで撮影された画面のルックや ATG(※1)映画を彷彿とさせ…
ボクサー・辰吉丈一郎はどう家族と向き合ってきたか? 20年のドキュメンタリーに刻まれた生き様
ボクシングの試合を観て、熱くなり、声を出し、感動に打ち震え涙を流した経験はあるだろうか? 私事で恐縮ではあるが、1991年9月1…
なぜ小学生がゾンビに? 過激コメディ『ゾンビスクール!』が風刺する現代社会
アメリカ中の街がゾンビだらけになり、ショッピングモールに逃げ込む男女達。そこには何故か、とりわけ大量のゾンビが徘徊していた。 …
MAGiC BOYZ主演『イカれてイル?』が描き出す、ネット動画時代の自意識と暴力
MAGiCBOYZ(フウト、トーマ、リュウト、ユウト、マヒロ)は、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学が所属するスターダストプロ…
Q・タランティーノが、50年前の撮影方式で最新作『ヘイトフル・エイト』を撮った理由
クランクイン前にネット上に脚本がリークしてしまった事で、一時は製作中止というアナウンスが配信され、世界中の映画ファンを落胆させた…
映画館にも“人格”は宿るのか? 映画館支配人が『もしも建物が話せたら』を観る
映画館で映画を見ることの意義は ロシア国立図書館 映画ファンにとって身近な建物と言えば、なんといっても映画館であろう。自宅でも…
監督&主演ニール・ヤング! DEVOが原発作業員! 『ヒューマン・ハイウェイ』のヤバさについて
日本ではあまり一般的には知られていないかもしれないが、ニール・ヤングほどテクノロジーの進化に対して強い関心を持っているミュージシ…
超問題作『懲罰大陸★USA』の衝撃 70年代モキュメンタリーの特異性に迫る
映画には「モキュメンタリー」と呼ばれる手法がある。端的に言うならば、ドキュメンタリー形式でフィクションを描く手法だ。「失踪した若…
なぜ人々は“火星に取り残された男”を見捨てなかったのか 『オデッセイ』が描くアメリカ映画の精神
三歳の少女が、姉たちと遊んでいるときに、誤って古井戸の底に転落してしまった。救助作業は、地面を掘削する大掛かりなものとなり、およ…
女性同士の恋愛と自立を描く『キャロル』の、“赤色”に込められた深い意味
パトリシア・ハイスミス原作の映画となると、やはり真っ先に想起するのはルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』である。かつて映画評論家の…
蛭子能収、なぜいま人生最大のブレイク期に? 映画版『ローカル路線バス~』から考える
漫画家/タレント・蛭子能収が人気だ。テレビのバラエティ番組で見ない日はないと言っていいくらい人気だ。というか昨今、その著作物も、…
自分と異なる他者を受け入れることはできるのか 『ディーパンの闘い』が描く難民問題と家族愛
数々の話題作を抑え、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した、ジャック・オディアール監督の最新作である。BBCドキュメ…
ジャッキー・チェンの凄味はアクションだけじゃない! 『ドラゴン・ブレイド』で見せたフィルムメイカーの手腕
コミカルな作風とカンフーを組みあわせた演出、想像を絶する命がけのスタント、身の周りのモノを使った斬新な殺陣……ジャッキー・チェン…
シュワルツェネッガー史上最大の珍作! “戦わない”ゾンビ映画『マギー』が制作された背景とは
珍作の誕生である。本作を観て激しく動揺した。自分が今の今までこの映画の存在を知らなかった無知さ加減にも驚いたが、いやそれ以上に我…
ジョニー・デップはなぜ醜悪な犯罪者を演じる必要があったのか?
30年間にわたり特定の犯罪組織と裏でつながって協力し合っていたという、アメリカ連邦捜査局(FBI)史上最大の不祥事。実際に起きた…
映画の“高所恐怖”表現はどう進化したか? 『ロイドの要心無用』から『ザ・ウォーク』への系譜
1974年、ニューヨークに完成して間もないワールドトレードセンターに忍び込み、このツインタワーの屋上の間に張ったワイヤーの上を、…
クレジットされないもうひとりの主人公ーー『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』が名作たる理由
いぶし銀の熟年ドラマ? いえいえ、大御所ふたりが最高に粋でお洒落な名作なんです! (c)2014 Life Itself, L…
森田芳光監督への愛に溢れた『の・ようなもの のようなもの』 落語の世界の描き方から考察
ふと入った居酒屋で「何かすぐにできるものはありますか?」と客が尋ねたところ、「そうですね、サラダやフライドポテトみたいなものであ…






































