作品評の記事一覧

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公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

松江哲明の『イップ・マン 継承』評

松江哲明の『イップ・マン 継承』評:古き良きカンフー映画の魅力が詰まった、安心のシリーズ

本作でシリーズ3作目となる『イップ・マン』ですが、僕は今回の『イップ・マン 継承』(以下、3)が一番好きです。映画単体の完成度で…

松江哲明の『ワイルド・スピード』評

松江哲明の『ワイルド・スピード ICE BREAK』評:進化し続けるハリウッドの『ドラゴンボール』

『ワイルド・スピード』シリーズは第1作目からすべて劇場で観てきました。シリーズもので続いている作品の中では一番好きです。1作目を…

荻野洋一の『夜空はいつでも〜』評

荻野洋一の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』評 絶望の浄化の先にあるもの

“きみがかわいそうだと思っているきみ自身を、誰も愛さないあいだ、きみはきっと世界を嫌いでいい。そしてだからこそ、この星に、恋愛な…

木村拓哉は生まれ直しの旅を終えた

木村拓哉は“生まれ直しの旅”を終えたーー総決算となる『無限の住人』の演技

SMAPが、ある種の諦念とともに活動してきたグループだとすれば(彼らは日常を肯定する歌を歌い続けたが、その楽曲の底辺には常に平常…

サエキけんぞうの『美女と野獣』評

大人のための実写版『美女と野獣』レビュー “諸星大二郎”さえ感じさせる細部の面白さ

大人であることとは何なのか? まず考えさせられた。この実写映画は、子どもも喜ぶだろうが、それ以上に大人向けである。大人と子どもの…

HBO製作『クォーリー』の衝撃

70年代アメリカを再現した強烈な臨場感ーーHBO製作『クォーリーと呼ばれた男』の衝撃

ハードボイルド、ノワール、クライム、バイオレンス、アクション——。このドラマを形容しようとすれば幾つもの言葉が浮かぶ。だがピタリ…

おとり捜査映画としての『潜入者』の魅力

80年代メキシコの麻薬売買や殺人を追体験 おとり捜査映画の観点から『潜入者』の魅力を考察

もし正体がバレたら、死を超えた恐ろしい制裁が待っている。まぶたを切られ目を焼かれ、家族までもが無惨な拷問を受け、家畜のように殺さ…

『僕とカミンスキーの旅』が問いかけるもの

まさに大人の寓話! 破天荒なロードムービー『僕とカミンスキーの旅』が問いかけるもの

ドイツ歴代興行記録を更新し、日本でも多くの笑いと感動を誘った名作『グッバイ、レーニン!』(03)のヴォルフガング・ベッカー監督と…

『ワイスピ』シリーズは“プロレス”だ

車があれば何でもできる! 『ワイルド・スピード ICE BREAK』は映画というより“プロレス”だ

現在シリーズ8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』が公開中のワイスピ・シリーズだが、これほど奇妙な映画シリーズもそうそ…

『美女と野獣』は音楽映画だ!

『美女と野獣』は王道ミュージカル映画ではないーー“実写×アニメーション”の演出を読む

劇場に足を運ぶまで、実写版『美女と野獣』はミュージカル映画なのだろうと、なんとなくふわっと想像していた。SNSなどで感想を調べて…

BOMIの『LION/ライオン』評

主人公サルーの境遇は私の人生と重なるーーBOMIが語る『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

BOMIが新作映画を語る連載「えいがのじかん」。第4回となる今回は、5歳の頃にインドで迷子になりオーストラリアで養子として育った…

『ワイスピ』が人気シリーズになった理由

『ワイルド・スピード』なぜ人気シリーズに? 新作から紐解く“ファミリー最高!”の価値観

『ワイルド・スピード』も、第1作から16年、今回で8作目を数える長寿シリーズとなった。興行的な規模は飛躍的に拡大していき、前作『…

荻野洋一の『イップマン』評

荻野洋一の『イップ・マン 継承』評 ドニー・イェンの稽古場面には批評無効作用がある

『イップ・マン 継承』は甄子丹(ドニー・イェン)による、甄子丹のための映画である。つまり、この現代香港映画界最高のスターの動き、…

『フリー・ファイヤー』の底知れぬ創造性

誰もがクレイジーに咲きほこる! 英国の異才が放つ『フリー・ファイヤー』の底知れぬ創造性

今イギリスで最も注目を集める監督を5人挙げるとすれば、そのリストに彼が闖入してくることは避けられない。  72年生まれの異才、…

『美女と野獣』が現代に蘇った意義

実写版『美女と野獣』が描く“愛の試練” 現代に問いかけるメッセージとは

「ヒゲを生やしてみたら?」。実写版『美女と野獣』では、エマ・ワトソン扮するベルが、美しい王子の姿に戻った野獣にこんなセリフを放つ…

『T2』が20年の歳月で示したもの

“人生への渇望”がある限り、踊り続けるしかないーー『T2』が20年の歳月で示したもの

94年4月にカート・コバーンが自ら命を絶ち、5月にはアイルトン・セナがレース中に事故死。翌95年1月には阪神・淡路大震災が起こり…

サエキけんぞうの『SING/シング』評 

サエキけんぞうの『SING/シング』評:流行音楽を蘇生させるパワーがここにはある

3Dアニメが好きになれなかった。60年代後半のTVアメリカン・アニメ絶頂期は、東京12チャンネルや10チャンネル(現テレビ朝日)…

『GITS』は“中途半端”な作品?

『ゴースト・イン・ザ・シェル』はなぜ“中途半端”な作品になったのか?

公開から…というよりも、公開前から攻殻機動隊ファンを中心に賛否両論が巻き起こっていた、『ゴースト・イン・ザ・シェル』。攻殻ファン…

ダースレイダーの『パッセンジャー』評

ダースレイダーの『パッセンジャー』評:映画を観る「意味」を問う、SF映画の傑作

映画を観るという行為に、もし強力な「意味」を求めるとすればどうでしょうか? 単純に楽しむだけでも良いと思いますが、せっかく観るな…

『夜は短し歩けよ乙女』は円=縁を描く?

星野源演じる“先輩”は円=縁の結び目に 『四畳半神話大系』と『夜は短し歩けよ乙女』の相違点

森見登美彦の原作小説を脚本・上田誠、監督・湯浅政明のコンビが映画化した『夜は短し歩けよ乙女』。同じ原作者、同じスタッフで2010…

飯豊まりえが体現する“時間制限の美しさ”

女子高生マウンティング合戦に漂う美と残酷さーー清水富美加&飯豊まりえ『暗黒女子』の背徳

お嬢様学校で繰り広げられる、美しい女子高生たちの騙しあい。挨拶は「ごきげんよう」。豪華なサロンでスイーツを食べながらキャッキャと…

『レゴバットマン』は驚きの映画だ!

『レゴバットマン ザ・ムービー』は驚きの映画だ! 批評的視点を獲得した、レゴ映画のカオス

「レゴ(LEGO)ブロック」といえば、古くから子どもたちに愛されるプラスチック製の組み立ておもちゃだ。これを題材にした『LEGO…

荻野洋一の『ジャッキー』評

荻野洋一の『ジャッキー』評:女性の一代記にせず、“倒錯の儀式”を描いた潔さ

ケネディ大統領暗殺事件(1963年)当時の状況、そしてジャクリーン夫人の動向をたどりつつ、にわかには納得しがたいような、とてつも…

『ムーンライト』に共感を抱く理由

これは“自分のための映画”だーーマイノリティ描く『ムーンライト』に共感を抱く理由

第89回アカデミー賞、最多6部門を受賞したのは、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』だったが、映画作品自体に贈られる作品賞の栄誉に…