『ブラッシュアップライフ』が肯定するすべての人生 バカリズムの集大成と言える一作に
回を増すごとに面白さにドライブがかかってきている『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)が、折り返し地点を過ぎた。2度目の死を…
『舞いあがれ!』もNHK大阪放送局 半年交代体制から生まれた“BK朝ドラ”ならではの持ち味
現在、シリーズ第107作目の『舞いあがれ!』(NHK総合)が放送中の“朝ドラ”こと「連続テレビ小説」。放送開始から61年間、国民…
『エルピス』が2022年に放送された宿命 渡辺あやの脚本を通して“人間”を知るために
「この国の死刑はいつ執行されるかも、順番も決まってないって知ってますか? お偉いさんの都合で、いつでもいいんですよ。何かよく、突…
『初恋の悪魔』『拾われた男』の2作で主演 “受容力”の役者・仲野太賀の快進撃が始まる
7月16日から放送を開始する『初恋の悪魔』(日本テレビ系)、そして現在3話まで進んでいる『拾われた男』(NHK BSプレミアム/…
各ヒロイン編3つのキーワードから読み解く 『カムカムエヴリバディ』100年の物語
「ひなたの道」と「暗闇」、人生のすべてを映しながら100年を紡いだ『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)が、ついに終幕を迎えた。…
『カムカムエヴリバディ』が問うた“朝ドラの役割” 1日15分の物語は人生の手助けに
「好きなんじゃ。1日15分だけのこの時間が。たった15分。半年であれだけ喜びも悲しみもあるんじゃから、何十年も生きとりゃあ、色々…
深津絵里、オダギリジョーら“エイジレス”な俳優たちが表現した『カムカム』の100年間
『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)がいよいよ最終週へと向かう。朝ドラの最終盤ともなれば主人公が歩んできた道程と、半年をかけて…
『カムカムエヴリバディ』は“今ここにある奇跡”を慈しむ物語 算太と稔の再登場に寄せて
「どこの国とも自由に行き来できる。どこの国の音楽でも自由に聴ける。自由に演奏できる。るい、お前はそんな世界を生きとるよ」 『…
誰もが主役の『カムカムエヴリバディ』 タイトルに隠された「みんないらっしゃい」の精神
約1分50秒。これは、第83話でヒロイン・ひなた(川栄李奈)が映った合計分数である。発した言葉といえば、短い台詞がたったの7つ。…
深津絵里が見せた“母”への変化 『カムカム』るい編がたどり着いた母の強さと静かな和解
1925年のラジオ放送開始とともに生まれた安子(上白石萌音)、第二次世界大戦が激化した1944年に生まれたるい(深津絵里)。母娘…
竹村夫妻は『カムカム』大阪編の屋台骨だった 数々の“反転”に込められた作り手たちの祈り
「あんた、大事にしたげよな。あの子のこと」 「うん」 深い傷を抱え、生まれ育った岡山から大阪へとたったひとりで出てきたるい…
朝ドラにおける“太陽と月”、『カムカムエヴリバディ』はどう描く?
「暗闇でしか見えぬものがある」 「暗闇でしか聴こえぬ歌がある」 「安子編」から符丁のようにたびたび登場する映画スター・桃山…
『カムカムエヴリバディ』は数々の“再演”が形作る るいを導く安子たちから受け継いだもの
煌く海の水面の先にアメリカを見ながら、るい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)が「On the Sunny Side of t…
藤本有紀の“スパルタ脚本”を成立させた上白石萌音の演技力 『カムカム』安子編を読む
誰かが誰かのために「良かれ」と思ってしたことが、必ずしも幸福をもたらすとは限らない。この皮肉なれど真理が、痛いほどに突き刺さった…
『カムカムエヴリバディ』“1948年”は重要な分岐点に 安子の中に生き続ける稔の願い
「Why did he have to die?(どうして彼は死ななくてはならなかったの?)」 稔(松村北斗)を待ち続け、思…
『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』が描く“ご近所コミュニティ” 現代の理想郷はなぜ成り立つ?
2020年末に放送された『ゴッドタン 芸人マジ歌選手権SP』(テレビ東京系)で、阿佐ヶ谷姉妹が歌った「頑張れ北口商店街」という曲…
『カムカムエヴリバディ』新たな戦争描写の境地を開く 多くの人に観られる朝ドラの使命
「どこの国とも自由に行き来できる。どこの国の音楽でも自由に聴ける。僕らの子供にゃあ、そんな世界を生きてほしい。ひなたの道を歩いて…
日々も、人生も、続いてゆく 『カムカムエヴリバディ』が描く“時間”の巧みさ
祖母・母・娘、3世代の主人公がバトンを受け継ぐという、連続テレビ小説史上初の試みに注目が集まる『カムカムエヴリバディ』(NHK総…