『ツイン・ピークス』が復活する意味

デヴィッド・リンチの“映像ドラッグ”再来かーー『ツイン・ピークス』が27年ぶりに復活する意味

動画配信サービスの普及や挑戦的な企画によって、飛躍的に活気を帯びてきているアメリカのドラマ界。2017年、なかでも最も注目されて…

ディズニー、なぜ過去の名作を実写リメイク?

ディズニー、なぜ過去の名作を実写リメイク? 『ピートと秘密の友達』が描き直す“人情”の物語

ボロ泣きである。ひとことで「泣ける映画」などというと、ありきたりな描写と演出の、つまらない作品が思い出される。「涙を搾り取れれば…

小野寺系の『ローグ・ワン』評

名も無き英雄たちは何を訴えかける? 『ローグ・ワン』 に引き継がれた「スター・ウォーズ」の魂

映画史のみならず、世界のポップカルチャーに大きな影響を与えたシリーズの原点『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』。ディ…

『マダム・フローレンス!』演技の深淵

音痴歌手が人気者になるのは美談なのか? 『マダム・フローレンス!』が突きつける、現実の二面性

笑っていいのか、泣いていいのか。彼女が善か悪かすらも分からない。外れた音程で誇らしく歌い続けるひとりの女性の偉容に、我々観客はた…

石原さとみは「校閲」のイメージを変えた?

石原さとみ、『地味スゴ!』悦子が“当たり役”である理由ーードラマの魅力を改めて検証

TVドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』は、とにかく「見ていて気持ちがいい!」という印象の作品だ。主演の石原さとみの軽…

社会派ファンタジーとしての『ファンタビ』

『ファンタビ』には“トランプ批判”が込められている? 社会派ファンタジーとしての側面を読む

ドナルド・トランプ大統領選勝利の報はアメリカのみならず、世界中の多くの人々に衝撃を与えた。このトランプ氏に対する、国内外でくすぶ…

小野寺系の『聖の青春』評

松山ケンイチ、体重20kg増で挑んだ渾身の演技 『聖の青春』は“生き方”を問う

松山ケンイチが体重を20kg大増量し、29歳の若さで亡くなったプロ棋士・村山聖(むらやま・さとし)を演じる。そう聞いたときに心躍…

『この世界の片隅に』が観客のこころをえぐる理由

『この世界の片隅に』が観客の心を揺さぶる理由 「感動」の先にあるテーマとは

『この世界の片隅に』を観た人たちが異口同音に「これはすごい、観た方がいい」と周囲に薦めている。公開館数が比較的少ないため、超大ヒ…

小野寺系『デスノート Light up the NEW world』評

『デスノートLNW』なぜ賛否両論に? 前作から10年、再映画化された意味を探る

名前を書いた人間を殺すことができる死神のノート、「デスノート」を使って悪人を裁き、「新世界の神」を自称する殺人者と、あらゆる事件…

『淵に立つ』が描く人間のおそろしさと希望

“家族のつながり”の危うさが浮き彫りに 『淵に立つ』がもたらす、異常な緊張感の正体

大人しいと思っていた人間が突然キレたり、清廉潔白に見える人間が欲望をむき出しにしたりと、ある人間が今までと全く違う顔を見せる瞬間…

『人間の値打ち』が浮き彫りにする人間の本質

格差問題が浮き彫りにする“人間の値打ち”とは? 世界中で支持されたイタリア社会派映画を観る

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』などを制し、イタリア・アカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の第58回作品…

『ジェイソン・ボーン』の新しさ

『ジェイソン・ボーン』はどう生まれ変わった? リアリズムを深化させた脚本と映像

アメリカ同時多発テロの衝撃から間もない2002年、世界が緊迫した状況のなか公開されたスパイ映画『ボーン・アイデンティティー』から…

Hulu『デスノート NEW GENERATION』評

東出昌大、池松壮亮、菅田将暉……繊細な演技が浮き彫りにする『デスノート』の本質

2006年、TVアニメ版が放送され、藤原竜也と松山ケンイチ主演による実写映画版が公開されるなど、大ヒットコミック「DEATH N…

『レッドタートル』天才作家が辿り着いた境地

『レッドタートル ある島の物語』は"人生そのもの”を提示する 天才アニメーション作家の成熟

「このスタッフがほしい。このスタッフがいれば、俺もやれるかな」長編アニメの製作を引退したはずの宮崎駿は、本作『レッドタートル あ…

スピルバーグ『BFG』で蘇らせたもの

スピルバーグが『BFG』で甦らせたテーマとは? 「夢」を通じて描く、創作者へのエール

世界中で多くの子供たちに親しまれ続けている、児童文学界の圧倒的ベストセラー作家、ロアルド・ダール。無理解な大人たちに反逆する天才…

『スーサイド・スクワッド』悪人の描き方

『スーサイド・スクワッド』が悪役たちを“人間らしく”描いた理由ーーデヴィッド・エアーの真意は?

経済の中心地で映画の街として名高いロサンゼルスに、強盗や殺人、売春・麻薬ビジネスなどがはびこる「全米で最も危険」と呼ばれている地…

小野寺系の『後妻業の女』評

遺産狙いの悪行がなぜ説得力を持つのか? 『後妻業の女』が描く人間の欲望

寝っ転がって大福でも食べながら、見るつもりのなかったTVドラマをぼんやり眺めているとき、ごくたまにドラマの内容にハッとして、画面…

『君の名は。』上白石萌音の魅力

『君の名は。』宮水三葉の声優、上白石萌音はなぜ支持される? 新海誠も絶賛する声の表現力

8月26日に公開され、オープニング3日間で動員95万9000人、興行収入12億7700万円というすばらしい数字をたたき出したアニ…

小野寺系の『君の名は。』評

『君の名は。』はなぜ若い観客の心をとらえた? 新海誠の作風の変化を読む

日本を代表するメロドラマのタイトルをほぼそのまま引用する劇場用アニメーション『君の名は。』が、若い世代の観客を中心に大ヒットして…

『ライト/オフ』闇と光のホラー表現

闇と光の“反復”はどんな恐怖をもたらすか? 『ライト/オフ』が辿り着いた、映画の根源的表現

闇のなかだけに現れる化け物に狙われた家族の恐怖を描く、ホラー映画『ライト/オフ』。本作の「闇」と「光」を使った恐怖表現は、ゾワゾ…