『死霊館』続編の怖さと楽しさ

『死霊館 エンフィールド事件』はホラーの枠を超える傑作だーー天才監督ジェームズ・ワンの演出手腕

アメリカ映画界で「ホラーマスター」の異名をとるジェームズ・ワン。近年では『ワイルド・スピード SKY MISSION』を記録的メ…

『パーフェクト・ルーム』サスペンスの系譜

“不倫”と“殺人事件”に潜むハリウッド的娯楽性ーー『パーフェクト・ルーム』が受け継ぐサスペンスの系譜

ハイクラスな5人の妻帯者が結託し、都会の真ん中にそびえる高級な高層マンションの快適なひと部屋を共有する。カードの明細にホテル代の…

『疑惑のチャンピオン』が描く倫理観

スポーツ界最悪の薬物スキャンダルの真実ーー『疑惑のチャンピオン』が問いかけるもの

2013年、世紀の薬物スキャンダルでスポーツ界に激震が走った。世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で7連覇を達成…

『クリーピー』が放つ“違和感”とは

黒沢清監督が仕掛ける“違和感”の意味ーー『クリーピー 偽りの隣人』の演出を読む

国内外で新作が待ち望まれる黒沢清監督の今回の題材は、日本ミステリー文学大賞新人賞を獲得した小説を原作として、実際の凶悪事件を思い…

スリラーの系譜と『ノック・ノック』

ヒッチコックからイーライ・ロスへ 『ノック・ノック』とヴィジット・スリラーの系譜

傘を持って風に乗って空を飛び、子供たちに歌を歌いながら人生の価値を教え、家族をかえりみない父親を改心させ、問題ある家庭を救ってく…

『デッドプール』の革新性とは

『デッドプール』が“R指定で最も売れた作品”となった理由ーー善悪を超えたヒーローの革新性

コミック原作のヒーロー大作映画がハリウッドを席巻している。だが、その全てが成功しているわけではない。複数の女優や歌手と浮名を流し…

『マクベス』の本質的魅力に迫る

シェイクスピア作品は“娯楽映画”の原点ーー現代的アプローチで描く『マクベス』の特徴

1999年、オーストラリアの田舎町で11もの損壊した変死体が発見された。犯行グループはやがて逮捕されたが、捕まった首謀者の供述に…

小野寺系『レヴェナント:蘇えりし者』評

『レヴェナント』復讐の旅の果てにあるものーー過酷な大自然の中に描かれた人間の内面世界

アメリカ西部開拓時代、ヨーロッパからの入植者によって未だ征服されていない北西部の奥地に踏み込む狩猟団のなかに、伝説となった実在の…

『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”

視聴者はいつしか共犯者の心理にーー『ハウス・オブ・カード』の“悪の魅力”

Netflixが制作し、いまでは映画界の巨匠となったデヴィッド・フィンチャー監督と、本作でのびのびと悪の主人公を演じるケヴィン・…

『ボーダーライン』に隠された真のテーマ

なぜ彼らは残虐行為ができるのか? メキシコ犯罪組織との戦い描く『ボーダーライン』が問うもの

FBIが指揮する武装チームが誘拐団のアジトに踏み込むと、そこは壁一面に大量の被害者の腐乱死体がびっしりと塗り固められた「死の家」…

『バットマンvsスーパーマン』なぜ賛否両論?

『バットマン vs スーパーマン』賛否両論を巻き起こした要因は? DCコミックスの狙いと裏テーマを考察

最大の人気を誇るアメコミヒーロー、スーパーマンとバットマン。彼らがとうとう対峙し、拳を交える。アメコミ映画ファンならずとも興味を…

小野寺系の『スター・ウォーズ』レビュー

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、ヴィンテージ風の仕上がりとなった理由

「スター・ウォーズ」は、1977年の本国での第一作公開以来、娯楽性の高さから、世界中で多くのファンを生み出し、その影響は映画界の…

『黄金のアデーレ』が語る戦争責任とは

『黄金のアデーレ 名画の帰還』が伝える歴史の真実、そして戦争責任を巡るメッセージ

グスタフ・クリムトによる代表的な絵画作品、通称「黄金のアデーレ」は、 まさに輝く黄金に包まれた美しい女性の肖像画だ。絵画技法に工…

『リトルプリンス』に隠されたメッセージ

「読書」は一夜にして世界を変えるーー『リトルプリンス 星の王子さまと私』のメッセージ

出版から70年以上経って、今もなお世界中で愛されている児童文学「星の王子さま」が、初の劇場用アニメーション作品として、ヨーロッパ…