今後のヒーロー映画はどうなってしまうのか?

『ジャスティス・リーグ』に見る、DC映画の路線変更は本当に良かったのか?

バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ…DCコミックス原作のヒーローたちが手を組んで、より強大な悪と戦…

小野寺系の『KUBO/クボ』評

日本のアニメーションが失ったシンプルさと壮大さ 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』が描く冒険世界

アメリカのアニメスタジオ「ライカ(laika)」。現在全盛であるCGでもなく、手描きでもなく、主に実物の人形を使った「ストップモ…

小野寺系の『BANDIT FLOWER』評

狂気に包まれた不毛な残酷さーー『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』の特殊性

「音楽は空気の中に消えゆき、二度とそれを捕らえることはできない」-エリック・ドルフィー(ジャズ・ミュージシャン)-  『機動戦…

小野寺系の『ザ・サークル』評

高度化するネット社会の負の側面とは? エマ・ワトソン主演『ザ・サークル』が描く不安と恐怖

検索サイトで文字を入力するとき、位置情報を利用して目的地までの経路を割り出すとき、SNSで近況を報告したり、他人と交流するとき……

『マイティ・ソー 』路線変更の背景とは?

『マイティ・ソー バトルロイヤル』はマーベル映画にとって危険な存在に? 路線変更の背景を考察

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、これまでの『マイティ・ソー』前2作とは大きく異なり、ギャグと肉弾バトルが大幅に増量し、それ…

小野寺系の:『IT/イット』評

社会への問題意識と潜在的な恐怖ーー『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が描く文学的テーマ

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が、予想を超える大ヒットを果たした。アメリカ本国だけで興行収入3億ドルを突破、今年…

小野寺系の『ブレードランナー 2049』評

観客の評価が二分した『ブレードランナー 2049』は内容的な成功を遂げたのか?

「『ブレードランナー』以降の近未来SF映画で、『ブレードランナー』を意識しない作品なんてあるのか」  アニメーション映画『GH…

小野寺系の『バリー・シール』評

トム・クルーズの狂騒がキラキラと輝くーー『バリー・シール』が描き出す、アメリカの病理

大手航空会社のパイロットからCIA秘密作戦のパイロットに転身、その任務のかたわら、密かに麻薬組織ともつながって密輸を繰り返し、大…

小野寺系の『アナベル 死霊人形の誕生』評

米ホラー映画は再びエキサイティングな実験場に 『アナベル 死霊人形の誕生』に見る、恐怖の化学式

『インシディアス』、『死霊館』シリーズなど、ホラー映画を先鋭的に更新し続けることで、映画館で現在の観客を震え上がらせるという古典…

小野寺系の『猿の惑星:聖戦記』評

人間は生きる価値がない存在なのかーー『猿の惑星:聖戦記』が暴く、人間の傲慢な意識

猿が支配する惑星に降り立った宇宙飛行士の災難を描いたSF映画『猿の惑星』(1968)。その大ヒットによって製作された続編シリーズ…

『アウトレイジ 最終章』なぜ希望を描いた?

『アウトレイジ 最終章』は、なぜ希望を描いてしまったのか? 日本社会の“現実”との関係性

「全員悪人」とのキャッチコピーで知られる『アウトレイジ』。権力や金のために次々と殺人や暴力が繰り返される、このバイオレンスにまみ…

『ドリーム』はハリウッドの新しい波の象徴に

映画『ドリーム』はハリウッドの新しい波の象徴となるーー黒人女性たちが成し遂げた偉業

近年、社会の至るところで唱えられている「ダイバーシティ(多様性)」。これまで白人の、とりわけ男性が優位的な立場にあったアメリカの…

『ハードコア』の映画的価値とは?

“一人称視点”の新感覚アクション『ハードコア』の映画的価値とは? 小野寺系が徹底レビュー

きっかけは、2013年にインターネットにアップされた動画だった。FPS(ファースト・パーソン・シューター)と呼ばれるTVゲームの…

小野寺系の『民生ボーイと狂わせガール』評

人は狂わされながら生きていくしかないーー『民生ボーイと狂わせガール』が観客に問いかけるもの

雨降りでも遅れてても「気にしない」と歌うミュージシャン、奥田民生。そんな、自然体で芯のある男になりたいと憧れる「奥田民生になりた…

小野寺系の『エイリアン:コヴェナント』評

小野寺系の『エイリアン:コヴェナント』評:R・スコットの熱意が生んだ、スリリングな前日譚

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『猿の惑星:創世記』、『オズ はじまりの戦い』など、伝説となった大ヒット映画の本…

なぜ『ダンケルク』は“薄味”に感じるのか?

なぜ『ダンケルク』は“薄味”に感じるのか? ノーラン監督の作家性と“戦争映画”としての評価を考察

大作映画の監督たちが、映画会社やスタジオによって厳しく管理されることが多くなった近年、時代の流れに逆行して、自らの作家性を前面に…

『過保護のカホコ』が描いた自主性の重要さ

“過保護”は果たして悪なのか? 高畑充希主演ドラマ『過保護のカホコ』が描いた自主性の重要さ

「いまの若者は過保護に育って、常識がなっとらん!」  度を超えて甘やかすことを意味する「過保護」という言葉は、70年代あたりか…

映像作家&劇作家としてのノーラン

“大監督”クリストファー・ノーランの作家性ーー映像作家と劇作家、ふたつの側面から徹底考察

クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』の公開を記念して、その代表作を一挙に放送するスターチャンネルの特集企画「新時代…

青春学園ものを追求した新『スパイダーマン』

『スパイダーマン:ホームカミング』が追求した、“青春学園もの”としての側面

『スパイダーマン:ホームカミング』は、当初の期待をはるかに超え、映像、脚本ともに完成度の高い娯楽作に仕上がっていた。「青春学園も…

『ジョジョ』の実写化は成功したのか?

『ジョジョの奇妙な冒険』の実写化は成功したのか? 評価のポイントを検証

『週刊少年ジャンプ』、『ウルトラジャンプ』誌上で、30年にわたり連載が続いている漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。少年誌のバ…

小野寺系の『築地ワンダーランド』評

『築地ワンダーランド』は“魚を食べる”認識が変わるーー築地市場の深部を捉えたドキュメンタリー

東京、銀座から徒歩で約15分。質の高い水産物を中心とした食材が日本中、世界の様々な地域から大量に集められる“築地市場”。ピーク時…

『怪盗グルー』“スラップスティック”でアニメ界に新風 幅広い世代を虜にする魅力を考察

『怪盗グルー』“スラップスティック”でアニメ界に新風 幅広い世代を虜にする魅力を考察

近年アメリカでは、ディズニー映画『ズートピア』や、ピクサー映画『ファインディング・ドリー』、『カーズ/クロスロード』のように、実…

小野寺系の『カーズ/クロスロード』評

『カーズ/クロスロード』に見る、次世代に受け継がれるディズニー/ピクサーの精神

擬人化された車たちによる社会と、そこで繰り広げられるカーレースの興奮を、ピクサー・アニメーション・スタジオがCGで描いた作品『カ…

小野寺系『ジョン・ウィック:チャプター2』評

がんじからめの世に一刺しの復讐を スタントマン魂が刻まれた『ジョン・ウィック:チャプター2』

2014年公開の『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブスが『マトリックス』シリーズ以来の当たり役をつかんだ作品だ。ロシアンマフィ…

『オンリー・ゴッド』は失敗作?

『オンリー・ゴッド』は失敗作だったのか? N・W・レフン監督の苦悩捉えた迫真ドキュメンタリー

賛否の渦を巻き起こした世紀の問題作、『オンリー・ゴッド』。ヒット作『ドライヴ』によって、次作への期待が集まっていたニコラス・ウィ…

『ハクソー・リッジ』“地獄の戦場”の意味

『ハクソー・リッジ』は戦争を題材にしたヒーロー映画だ メル・ギブソンが再現した地獄の戦場

「沖縄戦」は、歴史のなかでも稀に見る凄惨な戦いとして知られる。太平洋戦争におけるこの地上戦で、日本側は兵隊と民間人合わせて20万…

日本のアニメは世界でどう評価されるか

日本のアニメは世界でどう評価? 『夜明け告げるルーのうた』アヌシー映画祭最高賞受賞から考察

世界最大規模、最古の歴史を誇る、フランスの「アヌシー国際アニメーション映画祭」。このほど、湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた…