作品評の記事一覧

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公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ベイビー・ドライバー』が受け継いだ精神

“男女”と“車”に“音楽”を融合ーー『トゥルー・ロマンス』の精神受け継いだ『ベイビー・ドライバー』

ジャン=リュック・ゴダールがそれさえあれば映画が成立すると言った「男女」と「車」に「音楽」を融合して作られた映画、それがエドガー…

モルモット吉田の『打ち上げ花火~』評

実写をアニメ化する試みは成功したのか? モルモット吉田の『打ち上げ花火~』評

あらゆる映画が再生産される時代になると、オリジナルへの思い入れなど、初めて観る観客にとっては何の意味もなさなくなる。『打ち上げ花…

荻野洋一の『スパイダーマン』評

“ユニバース系”が『スパイダーマン:ホームカミング』にもたらした光と影 

今年の初夏以降のアメコミ系映画の勢いが怖ろしいことになっている。6月に『X-MEN』の渋いスピンオフ『LOGAN/ローガン』が日…

青春学園ものを追求した新『スパイダーマン』

『スパイダーマン:ホームカミング』が追求した、“青春学園もの”としての側面

『スパイダーマン:ホームカミング』は、当初の期待をはるかに超え、映像、脚本ともに完成度の高い娯楽作に仕上がっていた。「青春学園も…

『フェリシー~』演出を読む

『フェリシーと夢のトウシューズ』が大人に届けるメッセージ 夢の描き方にこだわった演出を読む

夢を追い続けること。『フェリシーと夢のトウシューズ』が問いかけたいテーマは完全にこの一言に尽きる。  主人公であるフェ…

『東京喰種』“社会派映画”としての側面

窪田正孝『東京喰種』は世界を痛烈に風刺する “社会派映画”としての側面を読む

『HUNTER×HUNTER』ではヒソカが一番好き、the cabsの大ファン……。作者の趣味趣向から作品を判断するのはあまり上…

『ジョジョ』の実写化は成功したのか?

『ジョジョの奇妙な冒険』の実写化は成功したのか? 評価のポイントを検証

『週刊少年ジャンプ』、『ウルトラジャンプ』誌上で、30年にわたり連載が続いている漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。少年誌のバ…

ポケモン第一世代が観た『劇場版ポケモン』最新作

『劇場版ポケモン』は大人も楽しめる定番アニメ映画にーー20年間愛され続けてきたシリーズの底力

「ポケットモンスター縮めてポケモン」  このセリフを聞いたことがない人は、筆者と同じ20代にはほとんどいないのではないだろうか…

荻野洋一の『ザ・マミー』評

“ユニバース”全盛時代となったハリウッド映画の行き先は? 荻野洋一の『ザ・マミー』評

よせばいいのに高校生のキャンプはたいてい、一組のカップルだけで乳繰り合うために夜の森へ消えていく。よせばいいのにコソ泥グループは…

菊地成孔の『シグナル』評

菊地成孔の『シグナル』評:韓国TVドラマ『シグナル』/『君の名は。』をご覧になった方々に伺いたい。ストーリー隈なく全部わかりましたか?

未だに韓流ドラマを『冬のソナタ』みたいなもんだろうと思っている御仁はおられまい。しかしだ  2016年というのは、『シン・ゴジ…

『東京ヴァンパイアホテル』は園子温の原点?

『東京ヴァンパイアホテル』は園子温の原点? 映画でもテレビドラマでもない稀有な1本

メジャーで『新宿スワンⅡ』(17年)を、ロマンポルノ・リブートプロジェクトではローバジェットで『アンチポルノ』(17年)を、その…

小野寺系の『築地ワンダーランド』評

『築地ワンダーランド』は“魚を食べる”認識が変わるーー築地市場の深部を捉えたドキュメンタリー

東京、銀座から徒歩で約15分。質の高い水産物を中心とした食材が日本中、世界の様々な地域から大量に集められる“築地市場”。ピーク時…

『銀魂』ヒットの要因は、脇役の濃さにあり

小栗旬『銀魂』ヒットの要因は“脇役の濃さ”にあり? ご長寿漫画・アニメ特有の人物描写作法を読む

実写版映画『銀魂』の評判がすこぶるいい。原作と比べて非常に再現度の高いキャスティングに、パロディ満載でテンポのいいギャグシーンも…

『怪盗グルー』“スラップスティック”でアニメ界に新風 幅広い世代を虜にする魅力を考察

『怪盗グルー』“スラップスティック”でアニメ界に新風 幅広い世代を虜にする魅力を考察

近年アメリカでは、ディズニー映画『ズートピア』や、ピクサー映画『ファインディング・ドリー』、『カーズ/クロスロード』のように、実…

速水健朗の『カーズ/クロスロード』評

速水健朗の『カーズ/クロスロード』評:「グローリー・デイズ」が照らす、80年代アメリカの栄光と転落

ハイスクール時代の野球のエース、そして町中の少年たちの憧れの的だった金髪の女の子。昔は特別だった連中も、今は酒を飲むと過去の栄光…

田村千穂の『カーズ/クロスロード』評

車だけで完結した世界ーー『カーズ/クロスロード』世代交代のすがすがしさ

車に心を洗われる──本作をまず吹替版で見て、さっぱりとすがすがしい気持ちで映画館を出た。ピクサーの作品中この『カーズ』シリーズが…

小野寺系の『カーズ/クロスロード』評

『カーズ/クロスロード』に見る、次世代に受け継がれるディズニー/ピクサーの精神

擬人化された車たちによる社会と、そこで繰り広げられるカーレースの興奮を、ピクサー・アニメーション・スタジオがCGで描いた作品『カ…

『怪盗グルー』イルミネーション大躍進の理由

『怪盗グルーのミニオン大脱走』から探る、イルミネーション大躍進の理由

普段はミニオン語しか喋れないミニオンたちが、調子っぱずれに「イ!ルミ!ネー!ション!」と声をあげる冒頭のオープニングタイトルから…

荻野洋一の『甘き人生』評

荻野洋一の『甘き人生』評:巨匠マルコ・ベロッキオが描く“苦い”夢

イタリアの異才マルコ・ベロッキオの最新作『甘き人生』の原題は “Fai bei sogni(ファイ・ベイ・ソッニ)” で、イタリ…

結城秀勇の『ハローグッバイ』評

夏の光を浴びて輝く、束の間の出会いと別れ 菊地健雄監督作『ハローグッバイ』が切り取った一瞬

ふたりの女子高生が、それぞれ別々の道を通って同じ学校へ向かう。やがて彼女たちが学校に着いたとき、この映画は極めて慎ましやかな手振…

小野寺系『ジョン・ウィック:チャプター2』評

がんじからめの世に一刺しの復讐を スタントマン魂が刻まれた『ジョン・ウィック:チャプター2』

2014年公開の『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブスが『マトリックス』シリーズ以来の当たり役をつかんだ作品だ。ロシアンマフィ…

田村千穂の『ライフ』評

絶望的なのに、活気づけられるーー爽快SFホラー『ライフ』の輝かしいユーモア

「80億のバカがいる地球には帰りたくない」と、憂い顔のジェイク・ギレンホールは同僚のレベッカ・ファーガソンに向かってつぶやくのだ…