作品評の記事一覧

(2771件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ブラックパンサー』は何が画期的?

社会現象にまでなった『ブラックパンサー』は何が画期的だったのか? 背景にある社会状況から考察

アメリカを中心に、いままさに社会現象を巻き起こしているマーベル映画『ブラックパンサー』。ヒーロー単独のシリーズとしては、マーベル…

モルモット吉田の『不能犯』評

松坂桃李、日本映画界に欠かせない俳優に 『不能犯』『娼年』『孤狼の血』まで、その演技を考察

映画の中で描かれる嘘にリアリティを与えるためには、俳優の力が不可欠だ。これが特撮映画ならば、特撮技術とそれを見せるセンスがなけれ…

韓国の“兄貴映画”に新たな金字塔!

韓国の“兄貴映画”に新たな金字塔! 『コンフィデンシャル 共助』が映像化した“愛され兄貴”の概念

韓国には親しい年上の男性を「兄貴」と呼ぶ文化がある。いわゆる義兄弟だが、日本のヤクザ的な兄貴/舎弟よりもっと気軽なノリだ。こうい…

小野寺系の『空海―KU-KAI―』評

大衆娯楽としての魅力だけではない? 『空海―KU-KAI―』で描かれたチェン・カイコーの核

日本と中国映画界の一大プロジェクトとなった『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』。『陰陽師』シリーズの作家・夢枕獏の小説『沙門…

『ビッグ・シック』なぜ観客から支持された?

パキスタン出身男性が主人公の恋愛物語、『ビッグ・シック』はなぜ観客から支持されたのか?

サンダンス映画祭で初公開された瞬間から、映画会社による争奪戦が繰り広げられたという恋愛コメディー映画『ビッグ・シック ぼくたちの…

今祥枝の『シェイプ・オブ・ウォーター』評

異形の者たちの愛の物語『シェイプ・オブ・ウォーター』は、戦い続ける人々の心に染み入る

過去のトラウマから声を出すことができない女性イライザ(サリー・ホーキンス)と、南米の奥地にある川から無理やり連れて来られた不思議…

『ナチュラルウーマン』“鏡”が意味するもの

幻惑的な鏡の使い方が意味するものとは? 『ナチュラルウーマン』が描く、世界に存在する現実

イグアスの滝の獰猛な流れが映し出される。このイグアスの滝の持つ力強さをそのまま体現したかのような人物が、本作『ナチュラルウーマン…

『パンバス』深川麻衣の魅力が最大限

深川麻衣演じるヒロインが最大の魅力に 『パンとバスと2度目のハツコイ』の“孤独”という名の繭

フランスパンで殴られてケガをするなんて、本当はない。コインランドリーの「孤独」と名のついた本だらけの本棚とその本棚を守る子供はい…

“おとぎ話”を成立させる綾瀬はるかの魅力

綾瀬はるか、“おとぎ話”を成立させる魅力 『今夜、ロマンス劇場で』は映画へのラブレターだ

予告やあらすじを見る限り、『今夜、ロマンス劇場で』は王道のラブストーリーに見える。映画監督を夢見る青年・健司が、ある日、通い慣れ…

モルモット吉田の『犬猿』評

『犬猿』は2018年を代表する1作となる 『男はつらいよ』に連なる“愚兄賢弟”と“愚妹賢姉”の物語

外見も性格も、対象的な兄弟と姉妹――『犬猿』は、長らく遠くに行っていた荒っぽい性格の兄・卓司(新井浩文)が、フラリと弟の和成(窪…

『マンハント』はジョン・ウーの希望の結晶だ

チャン・ハンユーと福山雅治の“正義を信じる心” 『マンハント』はジョン・ウーの希望の結晶だ

あのジョン・ウー監督が、日本を舞台にアクション映画を撮った。しかも、チャン・ハンユー(『戦場のレクイエム』)とともに福山雅治を主…

ポップアートとしての『ポプテピピック』

ポップアートとしての『ポプテピピック』ーーその先進的構造の背景を読み解く

とんでもないTVアニメシリーズが出現してしまった。いろいろな意味で破壊的な内容が話題となっている『ポプテピピック』である。爆発的…

『ザ・メイヤー』が描く、政治の世界の中の欲望

韓国ではなぜ権力を映画で描くのか? 『ザ・メイヤー 特別市民』が映し出す、政治の世界の欲望

昨年の今頃は、『哭声/コクソン』、『アシュラ』、『お嬢さん』と韓国の映画が次々と公開され話題となった。その後も『新感染 ファイナ…

観客の心理操る『スリー・ビルボード』の衝撃

物事の二面性と中間性を体現する『スリー・ビルボード』の衝撃

「なんだ、これは…」『スリー・ビルボード』を鑑賞中に、思わず何度もつぶやいてしまった。予想を裏切り続ける衝撃的な展開の連続に、こ…

松江哲明の『ロング,ロングバケーション』評

松江哲明の『ロング,ロングバケーション』評:ただの“いい映画”ではない、風格と実験性

ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドの共演、爽やかなポスタービジュアル……最初に受け取った情報だけで、“いい映画”なのは間違い…

アメリカの現状をあぶり出す『デトロイト』

地獄のような体験を観客に味わわせる映画『デトロイト』は、現在のアメリカの状況をもあぶり出す

執拗な侮辱や罵倒、激しい恫喝、そして銃撃による殺人…。人の目が無い狭い空間で、警官に異常な暴力を受け続ける地獄のような体験をじっ…

菊地成孔の『スリー・ビルボード』評

菊地成孔の『スリー・ビルボード』評:脱ハリウッドとしての劇作。という系譜の最新作 「関係国の人間が描く合衆国」というスタイルは定着するか?

「菊地成孔の欧米休憩タイム~アルファヴェットを使わない映画批評~」に次ぐ菊地成孔の映画批評連載「菊地成孔の映画関税撤廃」は、タイ…

『スリー・ビルボード』が描く、人間の多面性

『スリー・ビルボード』が描く、善悪混淆と人間の多面性

ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の深いしわが刻まれたその顔は、砂漠のようにカラカラに乾いている。その乾きは、もはや感傷…

トランス映画として新しい『アバウト・レイ』

他のトランスジェンダー映画と一線を画す? 『アバウト・レイ 16歳の決断』が描く“心の交流”

「何者かになりたい」という願望を、おそらく多くの人が抱いたことがあるだろう。本作『アバウト・レイ 16歳の決断』の主人公レイ(エ…

小野寺系の『ザ・リング/リバース』評

ジャパニーズ・ホラーはただの流行りものではなかったーー『ザ・リング/リバース』に見るその行方

一時期、世界的なブームとなった「ジャパニーズ・ホラー」。その火付け役となった代表的作品といえば、中田秀夫監督の『リング』(199…

『ロング,ロングバケーション』の愛の煌めき

『ロング,ロングバケーション』は最高にゴキゲンな作品だーー老夫婦のユーモアに満ちた愛の煌めき

どんな時でもユーモアを。こんなときこそユーモアを。どんなに悲嘆的になりそうな状況でさえ、ユーモアを忘れない。イタリアの名匠パオロ…

『デヴィッド・リンチ:アートライフ』評

何がリンチただ一人の語りを可能にしたのか? 『デヴィッド・リンチ:アートライフ』を読み解く

デヴィッド・リンチ――彼の紡ぐ不可解な悪夢の世界にうなされたことが一度でもあるならば、誰もがその謎を紐解いてみたくなるだろう。本…

『インポスターズ』が描く、複数の恋のかたち

全員嘘つきのラブバトル 海外ドラマ『インポスターズ 愛しの結婚詐欺師』が描く、複数の恋のかたち

1月25日からHuluプレミアにて配信が開始される海外ドラマ『インポスターズ 愛しの結婚詐欺師』は、いわば全員嘘つきのラブバトル…