作品評の記事一覧

(2489件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『お嬢さん』女性同士のラブシーンの意味

パク・チャヌク『お嬢さん』は女性こそ鑑賞できる映画? 過激なラブシーンの意味を考察

『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』、いわゆる「復讐3部作」により世界中で脚光を浴びたパク・チャヌク監…

松江哲明の『哭声/コクソン』評

松江哲明の『哭声/コクソン』評:“映画のミステリー”を成立させたナ・ホンジン監督の手腕

最初に言っておきたいのは、これからこの映画を観ると決めている方はここから先は読まないでください! 絶対に予備知識ゼロの方が、この…

ジャド・アパトーが新作で見せたコメディ術

下世話だけど胸に迫る! ジャド・アパトー『エイミー、エイミー、エイミー!』のコメディ術

「ちっとも思い通りにいかなかった」  クライマックスの勢いに任せてヒロインの口から飛び出すこのセリフ。ある意味、この映画の重要な…

『モアナ』が伝える、作り手のメッセージ

伝統を守り、伝統を壊していくーー『モアナと伝説の海』が伝える作り手のメッセージ

「レジェンド」の復活である。『リトル・マーメイド』、『アラジン』、『ヘラクレス』などで、ディズニー第二次黄金期を支えた、ジョン・…

荻野洋一の『バンコクナイツ』評

荻野洋一の『バンコクナイツ』評:空族が描いた“桃源郷”は、未知の体験へ観客を誘う

『バンコクナイツ』には、味わったことのないような香辛料が混入していて、私たち観客を未知の体験へと連れて行ってしまう。私はこの映画…

『ラビング』

異人種間結婚を認めさせた、一組の夫婦の実話ーー『ラビング』が描く“平穏な日常”の背景を読む

映画『ラビング 愛という名前のふたり』の背景にある10年弱の闘い  1958年7月11日夜中2時ごろ、バージニア州セントラ…

サエキけんぞうの『ラ・ラ・ランド』評

サエキけんぞうの『ラ・ラ・ランド』評:『ロシュフォールの恋人たち』に通ずる“葛藤”のない輝き

高らかな論争も生みながら、興行の爆走を続ける『ラ・ラ・ランド』。その舌戦に一矢を投じよう。 数多の映画作品を2017年仕様にした…

新しいアジア映画としての『バンコクナイツ』

邦画だけれど邦画じゃない『バンコクナイツ』の目線 空族は“微笑みの国”の裏側をどう描いた?

数年前、フラっとタイに行ってみた。バンコクでマッサージ三昧、小舟に乗って水上マーケットを楽しみ、象に乗る。なんという平和な光景。…

『トリプルX:再起動』なぜいま続編が?

『トリプルX』15年ぶりに“再起動”したワケ 時代を先取りした荒唐無稽アクションの魅力

祝! 『トリプルX:再起動』公開! ついにトリプルXが帰ってきた! 15年ぶり! しかも期待通りの、最高の映画として! とは言っ…

『アサシン クリード』が予告する時代の変化

映画がTVゲームを追う時代が来る? 『アサシン クリード』哲学的なテーマが示す未来

TVゲームをプレイするのは好きなものの、わりとすぐに飽きてしまう私が、珍しく長く熱中し続けている二つのシリーズが、『グランド・セ…

生田斗真と桐谷健太、同棲生活に滲む幸福

生田斗真が演じる女性・りんこになぜ共感できる? 『彼らが本気で編むときは、』が描く優しい生活

荻上直子監督最新作の『彼らが本気で編むときは、』で、生田斗真がトランスジェンダーの女性・りんこという難しい役柄を演じたことが話題…

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評

菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね

*以下のテキストは、 マスメディアがアカデミー賞レースの報道を一斉に始める前の、2月20日に入稿、更に4日前に書かれたもので、つ…

D・チャゼルが『ラ・ラ・ランド』で描いた夢

『ラ・ラ・ランド』は『セッション』を乗り越えた デイミアン・チャゼルがミュージカル映画で描いた夢

歌とダンス、恋と夢を描くせつない物語によって観客を魅了し、2017年アカデミー賞で監督賞、主演女優賞、撮影賞など最多6部門を受賞…

『死霊のはらわた リターンズ』S2の魅力

『死霊のはらわた リターンズ』S2で新フェーズに突入! 森直人が“キャラもの”として考察

いや、そりゃ観るでしょ、これは! めっちゃブン投げっぱなし、ものすごい無責任をかまして全力で逃げ去ったようなシーズン1のラストだ…

『ミス・ペレグリン』歴史の暗部と物語の力

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が描く、歴史の暗部と“物語”の力

アメリカで300万部突破のベストセラーとなったというダークなファンタジー小説を原作に、やはり多くのダークな、しかし愛らしいテイス…

松江哲明の『沈黙―サイレンス―』評

松江哲明の『沈黙―サイレンス―』評:見終わった後に意識が変わる、映画のパワーが詰まった傑作

『沈黙―サイレンス―』はプレミア上映の試写で観たのですが、その日は寝不足で、最悪寝てしまうかもと思いつつ劇場に足を運びました。で…

青春映画としての『キセキ』の魅力

GReeeeNは“青さ”こそが魅力的だったーー青春映画としての『キセキ ーあの日のソビトー』

世代的なツボを押さえられた映画を前にすると、いくら斜に構えて観たところで、気が付くと批評することを忘れて没頭してしまうから映画の…

バートンの新たな可能性『ミス・ペレグリン』

ティム・バートンの作風に変化アリ? 『ミス・ペレグリン』に自ら登場した背景

我々はよく「ティム・バートン的」という言葉を用いて、そのダークな世界観と、職人的な絵作り、ブラックユーモア、“人とは違う”主人公…

結城秀勇の『スノーデン』評

J・G・レヴィット演じる“スノーデン”の造形は正解だったのか? 結城秀勇の『スノーデン』評

エドワード・スノーデンという人物に対する日本国内の一般認識がどのようなものであるのかはよくわからない。アメリカ国家安全保障局(N…

『ドクター・ストレンジ』の映像は何を暗示?

異色の魔術ヒーロー『ドクター・ストレンジ』、サイケデリックな映像は何を暗示する?

マーベル・スタジオが展開するヒーロー映画のクロス・オーバー世界、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。各作品それぞれに…