悲劇と見せかけた喜劇のラスト 『RAW~少女のめざめ~』が描く強烈すぎる愛への渇望
これはとんでもないものを観てしまった。映画館の中央、一番観やすいと自認している席に座ってしばらく経った後、「しまった! 逃げ出せ…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
これはとんでもないものを観てしまった。映画館の中央、一番観やすいと自認している席に座ってしばらく経った後、「しまった! 逃げ出せ…
ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドの共演、爽やかなポスタービジュアル……最初に受け取った情報だけで、“いい映画”なのは間違い…
「菊地成孔の欧米休憩タイム~アルヴェヴェットを使わない映画批評~」に次ぐ菊地成孔の映画批評連載は、タイトルにある通りこれまでと一…
執拗な侮辱や罵倒、激しい恫喝、そして銃撃による殺人…。人の目が無い狭い空間で、警官に異常な暴力を受け続ける地獄のような体験をじっ…
日本の劇場アニメーションにおける、知る人ぞ知る一作『マインド・ゲーム』が、ついにBlu-ray化される。ファンにとっては待望の、…
「菊地成孔の欧米休憩タイム~アルファヴェットを使わない映画批評~」に次ぐ菊地成孔の映画批評連載「菊地成孔の映画関税撤廃」は、タイ…
ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の深いしわが刻まれたその顔は、砂漠のようにカラカラに乾いている。その乾きは、もはや感傷…
これは凄い作品が隠れていた。1972年の劇場公開以来日本では上映の機会がなく、ソフト化もされていないため、好事家たちによりカルト…
「何者かになりたい」という願望を、おそらく多くの人が抱いたことがあるだろう。本作『アバウト・レイ 16歳の決断』の主人公レイ(エ…
複数のAV(アダルトビデオ)監督が目的地に向かう途中でテレクラや出会い系サイトなどで女性をナンパしながら「キス+1点、ハメ撮り+…
ジョージア(旧称グルジア)の女性映画作家ナナ・エクフティミシュヴィリが、夫でドイツ人監督のジモン・グロスと共同で撮りあげた『花咲…
一時期、世界的なブームとなった「ジャパニーズ・ホラー」。その火付け役となった代表的作品といえば、中田秀夫監督の『リング』(199…
どんな時でもユーモアを。こんなときこそユーモアを。どんなに悲嘆的になりそうな状況でさえ、ユーモアを忘れない。イタリアの名匠パオロ…
デヴィッド・リンチ――彼の紡ぐ不可解な悪夢の世界にうなされたことが一度でもあるならば、誰もがその謎を紐解いてみたくなるだろう。本…
真面目に勉強しようと大学に入ったら、学部全体がヤリサーだった。世界中で話題になった青春ホラー『RAW〜少女のめざめ〜』は、このよ…
1月25日からHuluプレミアにて配信が開始される海外ドラマ『インポスターズ 愛しの結婚詐欺師』は、いわば全員嘘つきのラブバトル…
世界的に有名な伝奇小説『西遊記』を基にした中国のアニメーション映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』。経済成長著しい中国国内で、…
あけましておめでとうございます。年始から殺人の話で恐縮ですが、今回はアメリカの犯罪史に残る殺人鬼カップルを扱った映画をご紹介しよ…
『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』が、現在公開中だ。『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん!』などを手掛けてきた…
『ムーンライト』と『ラ・ラ・ランド』が作品賞争いを繰り広げた、第89回アカデミー賞。この年の外国語映画賞に輝いたのは、イラン映画…
『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズ、『コードネーム U.N.C.L.E.(0011ナポレオン・ソロ)』……
国がバックについたアクション映画ほど景気のイイものはありません。たとえばハリウッドでアメリカ軍全面協力の下、本物の兵器が飛び交い…
2010年代に入り、毎年10作品前後のペースで実写映画化されている少女漫画。往年の名作から、最新の人気作まで幅広く映画化され、す…
映画大国インドで歴代興行収入1位に輝き、さらに全米で週末興行成績3位を獲得するという大快挙を達成したインド映画、『バーフバリ 王…
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が物議を醸し出している。好きと嫌いがハッキリと別れ、まっぷたつなのである。流行に敏感な批評家…
いま、「西部劇」で何を語ることができるのか。 『ドリーム』や『ズートピア』などに代表されるように、人種や性別、宗教への差別を…
世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが、監督を務めたミステリー映画『ノクターナル・アニマルズ』。彼がメガホンを取ったのは…
世紀のアクションスター、ジャッキー・チェン。これまでスクリーンのなかで、「限界に挑む危険なスタントアクション」、「オリエンタルな…
“映画の父”ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が1895年から1905年の10年間に製作した1422本のうち108本で構成され…
1990年のオリジナル版でティム・カリーが演じたペニーワイズは、それまで見たどんなピエロよりも怖くて、夢に出るぐらいのトラウマを…
1977年にアメリカで第一作が公開されて以来、映画の枠を越え世界中で社会現象を巻き起こし続けてきた『スター・ウォーズ』シリーズ。…
ジェシカ・チャステインの代表作といえば『ゼロ・ダーク・サーティ』がいちばんに挙げられるだろうが、個人的には『ヘルプ ~心がつなぐ…
「肺がん、余命3ヶ月」 1977年公開の初監督作『HOUSE/ハウス』よりも先に手がける予定だったという、檀一雄の小説『花筐…
オンライン動画配信サービス「Hulu」が今年9月に行った「HuluプレミアAutumn 2017-Spring 2018 Lin…
「灰色の脳細胞」で難事件を解決するエルキュール・ポアロといえば、創作による名探偵のなかでもトップクラスに名が知られ、親しまれてい…