作品評の記事一覧

(2489件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

サエキけんぞうの『キセキ』評

松坂桃李と菅田将暉の“等身大の姿”に共感! 歯科医のロッカー・サエキけんぞうが『キセキ 』を観る

これは、なかなかにリアルだ! 80年代よりお先に「歯科医のロッカー」をやってましたサエキけんぞうとしては、1シーン、1シーンが「…

荻野洋一の『エリザのために』評

荻野洋一の『エリザのために』評:クリスティアン・ムンジウの映画とは“負ける映画”である

生活が苦しい。仕事が苦しい。社会との駆け引きが、家族との絆が、妻(夫)との不仲が苦しい。人生は本当に厄介で、難しく、こんなはずで…

田村千穂の『マグニフィセント・セブン』評

もしも『七人の侍』が多人種になったらーー『マグニフィセント・セブン』の圧倒的な格好良さ

デンゼル・ワシントンは私たちの時代のジョン・ウェインである。ジョン・ウェインとは西部劇の大スターだ。闘いのあいまに、ふとたたずむ…

『ザ・コンサルタント』は変な映画!?

『ザ・コンサルタント』は何故ここまで変な映画に? 大きな「?」が浮かぶ3つのポイント

予告やポスターだけを見れば、『ザ・コンサルタント』(16年)は、表の顔は会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋、そんな知的なタフガイが悪徳…

『ダーティ・グランパ』が魅せる名優の最終形態

名優デ・ニーロ、73歳にしてキャリアぶち壊す!? 『ダーティ・グランパ』“お下劣”演技の衝撃

今年のNHK・BSプレミアムの年越しラインナップは実に圧巻だった。大晦日の夕方から『ホビット』3部作を一挙放送したかと思うと、新…

川口敦子の『ミューズ・アカデミー』評

川口敦子の『ミューズ・アカデミー』評:ホセ・ルイス・ゲリンと濱口竜介がみつめる現代映画の焦点

『シルビアのいる街で』で注目したい現代監督の最前線に躍り出たスペインの気鋭ホセ・ルイス・ゲリン。その新作『ミューズ・アカデミー』…

ディズニー、なぜ過去の名作を実写リメイク?

ディズニー、なぜ過去の名作を実写リメイク? 『ピートと秘密の友達』が描き直す“人情”の物語

ボロ泣きである。ひとことで「泣ける映画」などというと、ありきたりな描写と演出の、つまらない作品が思い出される。「涙を搾り取れれば…

映画とは“窓越しの覗き見”である

映画とは“窓越しの覗き見”であるーー『皆さま、ごきげんよう』『パリ、恋人たちの影』の構図を考察

数多くの映画監督が窓を繰り返し描いてきた。ジャン・ルノワールは『牝犬』(1931)や『素晴らしき放浪者』(1932)、『ピクニッ…

サエキけんぞうの『ローグ・ワン』評

『スター・ウォーズ』公開40年、アメリカはどう変化した? サエキけんぞうの『ローグ・ワン』評

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で「お?スター・ウォーズ、大人が見ても…

加村真美ら『咲-Saki-』ライバル校の面々

加村真美、菊地麻衣、永尾まりや……『咲-Saki-』ライバル校で注目すべき若手女優たち

連続ドラマからスペシャルドラマ、そして映画へと進んでいくこの『咲-Saki-』実写化プロジェクト。全4回に渡った連続ドラマでは、…

荻野洋一の『ローグ・ワン』評

『ローグ・ワン』が描く、無名者たちの墓碑銘ーー原題に込められた意味を読む

『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』は、同シリーズ初の外伝だが、意外なほどにカノン(正伝)寄りの物語を持っている。「エ…

小松菜奈、観客が恋に落ちるヒロインに

小松菜奈に観客が恋に落ちる理由 女優の魅力を増幅させる『ぼく明日』三木孝浩監督の技術

ここのところ漫画原作の映画が頻発していたためか、「100万部を超えるベストセラー小説の映画化」というキャッチコピーとともに、この…

小野寺系の『ローグ・ワン』評

名も無き英雄たちは何を訴えかける? 『ローグ・ワン』 に引き継がれた「スター・ウォーズ」の魂

映画史のみならず、世界のポップカルチャーに大きな影響を与えたシリーズの原点『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』。ディ…

蒼井優と高畑充希が見せる圧巻の演技

蒼井優と高畑充希、圧巻の演技で示す女性像 『アズミ・ハルコは行方不明』に漂う美しさと虚しさ

現在公開中の映画『アズミ・ハルコは行方不明』は、とある地方都市に住む若者たちの物語である。山内マリコの同名小説を原作に、主演の蒼…