“殺人お爺ちゃん”が迫り来る恐怖ーー『ドント・ブリーズ』斬新なスリラー演出はどこから生まれた?
12月16日公開の『ドント・ブリーズ』は、わずか10億円で製作され、世界で興行収入約160億円を売り上げたホラー映画だ。『ブレア…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
12月16日公開の『ドント・ブリーズ』は、わずか10億円で製作され、世界で興行収入約160億円を売り上げたホラー映画だ。『ブレア…
「映画は芸術ではなく、娯楽である」というのは、よく言われる主張だ。芸術愛好のいやみを否定し、映画が庶民のものであるという高らかな…
事実についてまず考えよう。本当に起こったらしいことについて映画がどういう解釈をするか? そこが問題だ。『マダム・フローレンス!夢…
『定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー』 子どものころ、図書館の映画コーナーにある一番目立っていた大きい本、それが196…
『ハリー・ポッター』シリーズのファンであれば待望の、そして長大なシリーズに途中参加する機会がなかなか見つけられなかった人には格好…
笑っていいのか、泣いていいのか。彼女が善か悪かすらも分からない。外れた音程で誇らしく歌い続けるひとりの女性の偉容に、我々観客はた…
ロッセリーニ、ヴィスコンティ、デ・シーカ、フェリーニ……。イタリア映画史を織りなしてきた「巨匠」の名は枚挙にいとまがないが、その…
00年代の半ば頃から台湾映画界は驚異の復活を遂げてきた。『海角七号 君想う、国境の南』(08)、『モンガに散る』(10)、『セデ…
ドナルド・トランプ大統領選勝利の報はアメリカのみならず、世界中の多くの人々に衝撃を与えた。このトランプ氏に対する、国内外でくすぶ…
2016年の映画界は、〈母の死〉でいったん終わり、〈母の死〉から何かがまた始まそうとしている。 『シン・ゴジラ』や『君の名は。…
世の中にプロレスを題材にした映画は数あれど、もっとも人間味があふれ、ドラマティックで、大人になりきれない夢追う大人たちの生き様を…
「(映画の中の登場人物)みんなが欲してるのは、セックスや成功だけじゃない。僕たちも欲しているもの、時間だ」 ニューヨークの雑誌…
ここ数年、国内では『猫侍』『先生と迷い猫』『猫なんかよんでもこない。』『世界から猫が消えたなら』『ルドルフとイッパイアッテナ』な…
映画にとって“語り口”は生命線ともいうべきものだ。どんなに魅力的なストーリー、キャラクター、豪華絢爛なセット、仰天のクライマック…
アツい男、ソン・ガンホ。彼が画面に登場するだけで物語の硬度が増し、そこに圧倒的な熱量が加えられていく。静かな役を演じる時でさえ溢…
誰もが彼のことを完璧主義者だと口にする。いまや多くの主演作でプロデューサーも兼任するトム・クルーズは、19歳でスクリーン・デビュ…
画面からパッションが溢れてくる。色彩が躍動している。久しぶりに、映画を観て脳天から痺れまくる感覚を味わってしまった。あまりに鮮烈…
僕の個人的な映画鑑賞スタンスはなるべく前知識を入れず、監督もキャストもなるべく知らずに出来れば予告編も観ないで臨むことなのですが…
ナイスな新キャラクターが日本映画に現れた。つい近頃、浅野忠信が演じる『淵に立つ』の何を考えているのか分からない謎めいた男・八坂(…
今、取るものもとりあえず映画館へ走っても損はさせないと責任を持って請け負えるのは、『この世界の片隅に』と『エブリバディ・ウォンツ…
名前を書いた人間を殺すことができる死神のノート、「デスノート」を使って悪人を裁き、「新世界の神」を自称する殺人者と、あらゆる事件…
映画とは何か? 映画とは◯◯である。そんな問いかけと返答が、映画が生まれてこのかたどれだけ繰り返されてきたことだろう。潜在的には…