『ボス・ベイビー』なぜ人気作に? 脚本の整合性を超えた実存主義的な姿勢
自宅の前に停まった一台のタクシー。7歳の少年ティムが外を見ると、そこから降りてきたのは、いかにも高級そうな黒いスーツと腕時計、サ…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
自宅の前に停まった一台のタクシー。7歳の少年ティムが外を見ると、そこから降りてきたのは、いかにも高級そうな黒いスーツと腕時計、サ…
アニー賞、ゴールデングローブ賞などで主要な賞を獲得し、第90回アカデミー賞、長編アニメ映画賞に輝いた『リメンバー・ミー』。近年の…
この数年、「監禁モノ」という映画のジャンルとしてはかなり狭い状況設定の作品に、同時発生的に秀作が続いていることが気になっているの…
パンクというアティテュードを確立した開拓者であるイギー・ポップを語る上で、ザ・ストゥージズの存在は欠かせない。 …
日本で国内動員2000万人を超える、記録的な大ヒットを成し遂げ、社会現象と呼べる“アナ雪旋風”を巻き起こした、ディズニー映画『ア…
『風立ちぬ』をもって長編アニメーション引退宣言を行った宮崎駿監督。その後、新しい長編企画(『君たちはどう生きるか』というタイトル…
『ミッドナイト・ランナー』(17年)は、青春暴力アクションコメディである。待て待て、そんな相反する要素が共存するのかと思うだろう…
『シェイプ・オブ・ウォーター』(17年)は、哀しくも優しい大人の童話だ。冷戦下のアメリカを舞台に、喋ることのできない女性と半魚人…
この映画にはメッセージはない。あるとすればただひとつ、「われは黒人」という一点が身体言語によって執拗にくり返されている。アメリカ…
アカデミー賞有力作品『スリー・ビルボード』との競り合いを制し、第90回アカデミー賞作品賞に選ばれたのは、一人の女性と半魚人との恋…
「さあ、立ち上がって」。第90回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドが、メリル・ストリープをはじめとして…
累計発行部数150万部突破の人気少女漫画『プリンシパル』(集英社)が、旬の若手キャストを迎え実写映画化された。本作では、ヒロイン…
アメリカを中心に、いままさに社会現象を巻き起こしているマーベル映画『ブラックパンサー』。ヒーロー単独のシリーズとしては、マーベル…
韓国には親しい年上の男性を「兄貴」と呼ぶ文化がある。いわゆる義兄弟だが、日本のヤクザ的な兄貴/舎弟よりもっと気軽なノリだ。こうい…
日本と中国映画界の一大プロジェクトとなった『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』。『陰陽師』シリーズの作家・夢枕獏の小説『沙門…
サンダンス映画祭で初公開された瞬間から、映画会社による争奪戦が繰り広げられたという恋愛コメディー映画『ビッグ・シック ぼくたちの…
過去のトラウマから声を出すことができない女性イライザ(サリー・ホーキンス)と、南米の奥地にある川から無理やり連れて来られた不思議…
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や『ダウン・バイ・ロー』、永瀬正敏と工藤夕貴が主演した『ミステリー・トレイン』など、ある時期…
イグアスの滝の獰猛な流れが映し出される。このイグアスの滝の持つ力強さをそのまま体現したかのような人物が、本作『ナチュラルウーマン…
あのジョン・ウー監督が、日本を舞台にアクション映画を撮った。しかも、チャン・ハンユー(『戦場のレクイエム』)とともに福山雅治を主…
『霊的ボリシェヴィキ』などという人を喰ったタイトルをもつオカルト映画が、ロシア革命から100年も経過した2018年真冬の日本列島…
とんでもないTVアニメシリーズが出現してしまった。いろいろな意味で破壊的な内容が話題となっている『ポプテピピック』である。爆発的…
昨年の今頃は、『哭声/コクソン』、『アシュラ』、『お嬢さん』と韓国の映画が次々と公開され話題となった。その後も『新感染 ファイナ…
「なんだ、これは…」『スリー・ビルボード』を鑑賞中に、思わず何度もつぶやいてしまった。予想を裏切り続ける衝撃的な展開の連続に、こ…