作品評の記事一覧

(2819件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

“絶対にハズさない”『セラヴィ!』の魅力

『セラヴィ!』はフランス版三谷幸喜作品? “絶対にハズさない”娯楽映画の方法論

いやはや、徹底している。ボンジュールとメルシーボクーの次くらいに世界中のどこでも通じるフランス語のフレーズである『セラヴィ!』と…

『ワンダー 君は太陽』の壮大な世界

“涙を誘う感動映画”のイメージを乗り越える 『ワンダー 君は太陽』の壮大な世界

遺伝子の疾患によって、多くの人とは異なる特徴的な顔で生まれてきた男の子、オーガスト(オギー)。両親や姉の献身的な愛情に恵まれて育…

『×しな』若手俳優陣の魅力

玉城ティナ、小関裕太ら期待の若手俳優が勢揃い! 『わたしに××しなさい!』のチャレンジ精神

「テレビドラマの映画化」という2000年代に最盛を迎えた日本映画のスタイルが、やがて「人気漫画の実写映画化」という新たなスタイル…

『マッド・ダディ』ニコケイを魅了したテーマ

狂気演技の第一人者ニコラス・ケイジをも魅了 『マッド・ダディ』が踏み込んだ危険なテーマ

常軌を逸する精神状態を演じさせれば、そこはニコラス・ケイジの独壇場となる。クレイジーな言動や行動をハイテンションで繰り返すのは、…

『万引き家族』の空虚や孤独の可能性

“内”にではなく“外”に開かれた希望ーー『空気人形』に通ずる『万引き家族』の空虚や孤独の可能性

父と思われる中年男と、息子と思われる少年がスーパーで仲睦まじそうに買い物をしている。何の変哲もない家族の日常を切り取ったようなこ…

『ボクらを作ったオモチャたち』が描く神話

『スター・ウォーズ』がフィギュアの歴史を変えたーー『ボクらを作ったオモチャたち』が描く“神話”

Netflixで配信中のドキュメンタリー『ボクらを作ったオモチャたち』がめっぽう面白い。面白いというか、もう感動的と言っていい。…

『バーフバリ』完全版と国際版はどう違う?

『バーフバリ 王の凱旋』完全版と国際版は何が違う? “ゴールデン・スパイス映画”のすごさを分析

2017年の末、日本で初めて、インド映画『バーフバリ 王の凱旋』が封切られた。娯楽映画の王道中の王道、“天道”を走る火の玉のよう…

荻野洋一の『家族はつらいよIII』評

山田洋次の“総括”は正しかったのか? 『妻よ薔薇のように』から感じる日本映画史の皮肉

『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』は、今年87歳を迎える巨匠・山田洋次監督の86作目だが、このタイトルは日本映画史上の名…

『レディ・バード』が描く母娘の複雑な関係

『レディ・バード』は愛があるからこそ羽ばたいた 『半分、青い。』にも通ずる母娘の複雑な関係

ドラマ『13の理由』シーズン2で、自殺したハンナ(キャサリン・ラングフォード)の母オリヴィア(ケイト・ウォルシュ)が、生前の娘を…

『万引き家族』カンヌ受賞、なぜ?

『万引き家族』は、なぜカンヌ最高賞を受賞したのか? 誇り高い“内部告発”を見逃してはならない

東京の片隅で万引きをする父と幼い息子。彼らは1人の少女を救い出し、家族に迎え入れる。是枝裕和監督が日本の現状を世界にまざまざと見…

『デッドプール』真の魅力を掘り下げる

『デッドプール2』が提示する、社会のはみ出し者の視点からの解答 ヒーローとしての真の魅力を探る

アベンジャーズをはじめとするヒーロー映画が世界で記録的なヒットを成し遂げるなか、苦手でついていけないという観客も少なくない。アメ…

加藤よしきの『消された女』評

血みどろホラー・サスペンスの新たな快作! 『消された女』は最後まで観客の好奇心を刺激する

身から出た錆で苦境に立たされているテレビマンのナムス(イ・サンユン)は、キャリアを一発逆転させるドキュメンタリー番組の題材を探し…

『犬ヶ島』は“新たな世界の見方”を伝える

ウェス・アンダーソン監督自身が体現する“希望” 『犬ヶ島』は“新たな世界の見方”を伝える

シンメトリーな構図、シュールでユーモラスなセンス。くすんだ色調と愛らしい美術、こだわりの字体とレトロなファッション。これらの要素…

『デッドプール2』は“思春期に帰れる”

食い足りなさに感じる不思議な魅力 『デッドプール2』は“思春期に帰れる”

前作『デッドプール』(16年)は習作という感じの作品だった。不死身な上に第四の壁を無視する傭兵デッドプール。そのキャラクターに相…

『ファントム・スレッド』に漂うゴシック・ロマンス

『ファントム・スレッド』はオートクチュールのような逸品に 巧みにデザインされた男と女の物語

ロシアの文豪、トルストイいわく「愛は惜しみなく与えるもの」。それに対して、日本の作家・有島武郎は「愛は惜しみなく奪う」と言った。…

菊地成孔の『フロリダ・プロジェクト』評

菊地成孔の『フロリダ・プロジェクト』評:夢の国の外縁はゲトーが取り囲んでいる。これは驚くべき真実なんかじゃない。原理である。

中心と周縁  山口昌男を引っ張りださなくとも、周縁は中心に対し、圧倒的な差異を抱きながら、両極の片方を担うようになっている事を…

X-MEN映画としての『デッドプール2』

『アベンジャーズ4』のお手本に? 『デッドプール2』は“X-MEN映画”としても進化している

いよいよ『デッドプール2』が公開されました! 前作以上のバイオレンス・アクション、スケール、ギャグ、そして今回は他のマーベル、D…

『リディバイダー』が描く崩壊する世界

二つの世界を描いた二つの演出 『リディバイダー』は崩壊しつつある現実社会を映し出す

ガン・シューティングなどのアクションを楽しむTVゲームのなかで根強い人気を誇るのが、ゲームのキャラクター本人の視点でプレイできる…

荻野洋一の『ゲティ家の身代金』評

リドリー・スコットがアメリカ映画を退廃させた? 荻野洋一の『ゲティ家の身代金』評

監督デビュー前のゴダールは、批評家として週刊誌『アール』に次のように書いた。「イギリス映画についてなにか言うべきことを見つけ出す…

『恋雨』原作 &アニメ版との違い

冒頭からイメージを払拭 映画『恋は雨上がりのように』から感じた原作&アニメ版との大きな違い

45歳の中年男性に想いを寄せる17歳・女子高生の恋模様を描いた、眉月じゅんの人気コミック『恋は雨上がりのように』。年明けのアニメ…

ダースレイダーの『AIW』評

サノスはなぜ単純な悪ではない? ダースレイダーの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』評

HIPHOP MCとして活躍するDARTHREIDERが、話題の作品を取り上げる映画評連載。映画コメンテーターとしてもラジオやA…

『恋は雨上がりのように』なぜ説得力がある?

映画『恋は雨上がりのように』はなぜ説得力がある? 小松菜奈や大泉洋による再現度を考察

17歳の女子高生が、冴えない45歳のおじさんに恋をする。その設定に、多少なりともマイナスなイメージを抱く人がいるかもしれない。だ…

松江哲明の『レディ・プレイヤー1』評

『レディ・プレイヤー1』はスピルバーグ監督の遺言のよう? 最後のメッセージに込められた“本音”

劇中の登場人物たちが仮想世界“オアシス”で躍動する姿を単純に楽しんだ一方で、“とんでもないもの”を観てしまったという感覚が鑑賞後…

『ユートピア』の力強いテーマ

10年以上を経て完成したSFファンタジー『ユートピア』 時間をかけるにふさわしいテーマとは?

東京・下北沢にある映画館「トリウッド」で公開中の、SFファンタジー映画『ユートピア』は、その内容と同時に、制作の経緯も特異すぎる…

小野寺系の『フロリダ・プロジェクト』評

アメリカ社会の現状を描き出すーー『フロリダ・プロジェクト』が重要な作品になった理由

中華料理の配達人や、路上で偽ブランド品を販売する不法移民、トランスジェンダーの娼婦など、アメリカ社会の片隅で顧みられずに生きてい…

『アベンジャーズ/IW』アイアンマンの成長

MCU10年の歴史に寄り添うアイアンマン 『インフィニティ・ウォー』に見るリーダーとしての成長

4月27日に日本で封切りされた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が大ヒット上映中だ。マーベルの人気キャラクターが一堂に会…

『リズと青い鳥』が描く思春期のリアリティ

実写映画を超える思春期のリアル 『リズと青い鳥』に見る、京都アニメーション作品の映画的手法

『映画 聲の形』が公開された際、原作漫画があることも知らず、松岡茉優さんが声優を担当しているという情報だけで観に行きました。そし…

『ボストン ストロング』ヒーローのあり方

J・ギレンホールを通して苦しみを疑似体験 『ボストン ストロング』が示す“ヒーロー”のあり方

歴史あるボストンマラソンの競技中、ゴール付近に仕掛けられた爆弾が爆発し、3人が死亡、282人が負傷したという、世界中に衝撃を与え…

『インフィニティ・ウォー』新メンバーの役割

新メンバーがアベンジャーズの追い風に 『インフィニティ・ウォー』ヒーローたちの強烈なエピソード

感嘆、興奮、そして多くの悲鳴がほうぼうから上がって止まない『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。筆者も例外ではなく、その予…

『君の名前で僕を呼んで』が綴る楽園にいた記憶

『君の名前で僕を呼んで』が綴る“楽園にいた記憶” 同性愛をテーマにした『モーリス』との違い

1983年の夏。17歳の青年エリオは、別荘がある北イタリアの小さな村で運命的な出会いをする。エリオの父親は美術史を教える大学教授…

『ホース・ソルジャー』に見るアメリカ文化

馬に乗った兵士の“英雄の物語”はなぜ映画化された? 『ホース・ソルジャー』に見るアメリカ文化

アメリカ同時多発テロ事件(「9.11」)によって、ニューヨーク、マンハッタンを象徴するワールドトレードセンターのツインタワーが旅…