作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『るろうに剣心』が追求する“実写ならでは”の表現とは? 時代劇の美学と異なるリアリティ
和月伸宏のマンガを、大友啓史監督が実写映画化した『るろうに剣心』は、マンガ・アニメの実写映画化の成功例と言われる。シリーズ全5作…
『NOPE/ノープ』に込められたテーマを徹底考察 逆転した“見られる者”と“見る者”の関係性
映画のはじまりは、フランスのリュミエール兄弟による「シネマトグラフ」の発明からだということは、映画好きの間ではよく知られている。…
『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』はなぜアメリカで人気を勝ち得たのか
「ゲーム原作映画を成功させるのは難しい」と長年言われてきたが、アメリカの映画界が試行錯誤を繰り返しているなかで、『ソニック・ザ・…
『ラック~幸運をさがす旅~』はピクサー的な作品に 宮﨑駿作品などにも通じる高揚感
『ミッション:インポッシブル』シリーズや『トップガン マーヴェリック』などを手がけるスカイダンス・メディア。そのアニメ部門である…
引き継がれた第1作の“魂” 『プレデター:ザ・プレイ』の続編映画としての理想的な姿勢
『ホーム・スイート・ホーム・アローン』に続いて、20世紀スタジオを買収したディズニーが、同スタジオの大ヒットシリーズを配信作とし…
ヴァンパイアハント=HIPHOP? 暑い夏に観たい最高にゴキゲンな映画『デイ・シフト』
夏なんだし、肩の力を抜いてビールを飲みながら気軽に楽しめる映画が観たい。どうせ外に出たところで馬鹿みたいな暑さにうんざりしてくる…
『ジェイコブと海の怪物』と『ヒックとドラゴン』の相似 戦争と歴史をめぐる物語
夏だ! 海だ! 冒険だ! 7月8日からNetflixで配信されているアニメ映画『ジェイコブと海の怪物』は、まごうことなき“夏休み…
『輪るピングドラム』は新たな宗教哲学か 劇場版に追加された不気味な予言シーンも
TVアニメ『輪るピングドラム』の放送から、およそ10年の時を経て、新作パートを加えた総集編として新たに構築された、『劇場版 RE…
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にみる、映画界のシリーズ作品における課題
映画史に巨大な爪痕を残した、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1993年)の公開から、およそ30年。その…
『ONE PIECE FILM RED』ルフィの勇姿とウタの歌声は映画館でこそ “新時代”の意味を考える
『ONE PIECE FILM RED』が、この夏、最大級の話題を呼んでいる。3年に1度の映画公開に加えて、原作も大きな節目を迎…
劇場版『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』は親子で楽しめる一作 5人揃った“名乗り”も必見
夏休みの映画といえば、小学生の頃に立ち見の客もいる満員の映画館で、父と『東映アニメフェア』を観たことを思い出す。内容やストーリー…
レア・セドゥがスクリーンを独占する 『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』で存分に堪能
2017年の『心と体と』で第67回ベルリン映画祭金熊賞を受賞し、第90回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたハンガリーの…
『ブライアン・ウィルソン』ビーチ・ボーイズの名曲の魔法を紐解く “天才”の過去と現在
「サーフィン・U.S.A.」「サーファー・ガール」「イン・マイ・ルーム」「アイ・ゲット・アラウンド」「ヘルプ・ミー・ロンダ」「グ…
『グレイマン』が思い起こさせる往年のアクション映画の面白さ シリーズ化には課題も?
製作費推定250億円以上という、配信映画として最大といえる巨費が投じられた、アドベンチャー・アクション映画『レッド・ノーティス』…
『ゴーストブック おばけずかん』と『学校の怪談』から考える、児童映画の“教え”の変化
90年代後半の『学校の怪談』シリーズと、2000年に公開された『ジュブナイル』以降、21世紀に入ってからこうした“夏休み映画”は…
Netflix『呪詛』から考える“信じる心”の危うさ 安易にお勧めできない呪いの一作
「観たら呪われる映画」という触れ込みは、古今東西様々な作品で使われてきた。 日本では『リング』の劇中劇として「呪いのビデ…
NYの奥底で暮らす母娘が星を求めて 『きっと地上には満天の星』は心震える愛の物語
少女は、ずっと自分の背中に翼が生えてくるのを待っている。虹色のキラキラした翼が生えたら、愛する母と一緒にどこまでも、彼女の好きな…
『モンスターズ・インク』が教えてくれる、恐怖に勝る相互理解 大人向け作品としての魅力
6歳の私は、部屋の明かりを全て消して寝ることができなかった。暗闇から何かがこっちを見ていて、目を閉じた私を襲うのが怖かったのだ(…
元ナチス市民の証言に潜む“無邪気さ” 『ファイナル アカウント』は今観るべき一作
『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』に登場する、ある人物は言う。 「戦争が終わると、大抵の人はこう言うんだ。1・“私…
“キラキラ映画”をアップデート 『モエカレはオレンジ色』に詰まった映画的ダイナミズム
“キラキラ映画”はどのようにマンネリ化から脱却し、“少女漫画”という歴史ある文化に不可欠な筋道を保ちながらアップデートを図ってい…
2パック&ビギー暗殺の真相に迫る 『L.A.コールドケース』は米社会の闇を照らす一作に
先日、アメリカの人気ドラマ『アトランタ』のシーズン3を観ていたら、<2パックはアムステルダムで生きていて、今からその葬式が行われ…
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は“アニマルライツ”がテーマに 後半は別作品?
ついにシリーズ完結編となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が7月29日に公開を迎えた。それに合わせて、日本テレビ系『金…
二人だけの“特別なロマンチック”を描く 実話を基にした『あなたがここにいてほしい』
後悔のない恋愛をしているだろうか。心から大切にしたい相手と、向き合えているのだろうか。7月22日から公開中の映画『あなたがここに…
『ミニオンズ フィーバー』が追求する音楽の魅力 ブラックカルチャーのきらめきを楽しむ
イルミネーションの代表作である、『怪盗グルー』シリーズの人気キャラクター、“ミニオン”。グルーの手下として働く、小さくてバナナの…
台湾映画『呪詛』が生み出した恐怖とは? “ルール違反”といえるホラー映画の“タブー破り”
台湾製作のホラー映画『呪詛』が話題だ。あまりに怖いとの噂は口コミで広がり続け、Netflixの日本における「今日の映画トップ10…
『ソー:ラブ&サンダー』贅沢な悪ふざけが楽しい 長大化するMCUの息抜きとなる一作に
『ソー:ラブ&サンダー』は、7月8日に公開されたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作だ。タイカ・ワイティティ監…
個人と人生とのかかわりを観客に問い直す “一歩先”の“感動作”『アプローズ、アプローズ!』
情熱的なベテラン俳優が、囚人たちを指導して演劇の舞台を成功させ、パリの国立劇場での上演に挑む……。このようなあらすじから、『アプ…
『ジュラシック・ワールド』が放つ“パーク”の魅力 ラプトルとT-REX共闘の感慨深さ
1993年に公開された『ジュラシック・パーク』は、実業家ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)の野望と、彼が金に糸目をつ…
『バズ・ライトイヤー』飛行テストが暗示する“人生の持ち時間” バズの苦悩が胸を打つ
『トイ・ストーリー』シリーズ(1995年~2019年)のスピンオフとして製作された映画『バズ・ライトイヤー』が、7月1日から公開…







































